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  • 2017.06.09 Friday
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じゃすた、もーめん



ピアノの隣合った鍵盤を同時に弾いたら、「びゃーん」という、濁った緊迫感のある音が鳴った。ひとつあいだを開けた鍵盤を同時に弾いたら、「しゃーん」と、きれいに整った和音が鳴った。




隣合った鍵盤を弾いた時の、不穏な緊迫感が気になり、場所をずらして何度も弾いた。そしてひとつ開けたふたつの鍵盤のとりすました和音も時々弾いてみて、やっぱりわたしは「びゃーん」というのがいい、とおもった。








 

あぶろーど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 


台北の空気は湿っていてあったかかった。街はけっこう東京と似ているし、日本よりセブンイレブンいっぱいあるし、台湾ドル計算しやすいし、北京より漢字読みやすいから、ひとりでも来られるなと思ったな。東京に似ているのに、路地裏には逆柱いみり的な世界が広がっていたりして、ワクワクしました。




台北でたべたおいしいもの:屋台のおばちゃんが売ってた小龍包という名の小さい豚まん。その後入った食堂の、これぞな小龍包。そのお店で売ってた、野菜の入った豚まん。夜市の屋台で弾丸先輩が買ったのをひとつもらった、ヒシの実(ほくっと甘くて、むっと沼っぽい)。セブンイレブンにビールを買いに走ってから食べた腸詰。台湾ソーセージは甘くてうまい。

台北でたべたまずいもの:ジャン子がコンビニで買ってたおでん(なんと、普通のおでんと辛いおでん、二種類あった)の、辛い方の、「血と米の餅」とかって書いてるもの。多分だけど、豚の血とご飯を混ぜて固めたものを、ひどく辛い汁で煮てある。その血と米の食感がいやだった。汁も辛すぎた。

台北で印象的だったもの:おとなしい野良犬。




わたしが台北であっという間に買い込んだ素敵なバカタイツ・バカ服については、後で写真と一緒にご説明いたしましょう。








ハノイにはとにかく食べ物が溢れていた。地べたで、色とりどりの果物や野菜や肉などが売られていた。ハノイの人は地べたに近しかった。地べたに、プラスチックの小さな椅子をトントントンと出し、小さなまな板でハーブなんかを刻んで、すぐフォーが食べられるようにしてある。路上があっという間に食堂になる。路地の至るところに、小さなティーセットが置いてあった。そこでお茶を飲みながら、人々はひまわりの種を絶えず割って食べ、殻をぴっぴと路上に捨てていた。

豊かな土の中から、無尽蔵にたべものが湧き出してきて、そのそばで人が生きている感じ。あれには感じ入るところがあった。肉も野菜も、力強く味が濃くておいしい。地べた食堂でプラスチックの椅子に座って小さなテーブルで蒸し春巻きと麺を食べた。お外で食べるとおいしいねー!という非日常感ではなく、みんながみんな、なんでもなく地べたで飯を喰っている、その感じになってみる、というのが愉しいのね。


他に入ったカフェなどもぱかんと開け放たれていて外に面していて、外には街路樹とはとても思えないでっかくてうにょうにょした木などが生い茂っていて、たいへん気持ちが良かった。

気持ちがいいと言っても、まったく小奇麗ではないのよ。青山のカフェとかのオープンテラスではないのよ(行ったことない)。バイクがとても多いから空気はきれいではないし、階段が濡れてたりトイレのドアが閉まらなかったりする。もちろん、小奇麗さなんか求めていないから、それでいいのだ。街路樹は、排気ガスのせいかコブコブになっているのが多く、そのコブにものをかけられたり、もじゃもじゃに絡んだ枝(こういう枝のやつはガジュマルだろうか)のところを祭壇にされたりして、崇められてんだか貶められてんだか、とにかくフル活用されていました。そのこだわりなく近しい様子もわたしは好きだったな。









妄想バンド漫画「サインボールズ」(詳しくはこちら)に出てくるはずのバンド「馬鈴薯澱粉」改め「銃声フロム the GUN」のアー写、のばしてアーティスト写真。

メンバーは左から、とろ美(ベース)、弾丸先輩(ドラム)、大食い(現代活け花)、休憩中(プログラミング)。当初はとろ美がリーダーのバンドだったが、弾丸先輩がリーダーとなり、バンド名を変更することになる。ニュアンス(キーボード)とハーフ(ギター・ボーカル)欠席のままベトナムツアーを行うことになったサインボールズのバックバンドを務める。とろ美はサインボールズのマネージャーである。




サインボールズの2人。ポテト(左・ダンサー)、博士(右・ベース)

わたしがはいてる数字柄(見えますか)のタイツ、台北でゲットしたやつです。ていうか、この服で歩いてたら市場の売り子さんにえらく笑われたのですが、やっぱりバカそうに見えたからですかね。別の日にも2回くらい2度見された。1回は地元の人、1回は博物館に来てた欧米人。なにさ!


5月の旅本展には、サインボールズ・ハノイ編を収録した本を出したいと思いますのでよろしくお願いいたします・・・。ほんとに描けるかな、わたし。





ハス茶屋のおじさんが、元・%ホセの竹田くん(今のバンド名と竹田くんの下の名前をど忘れ)に似てたので一緒に写真撮ってもらったが、この写真はあんまり似てない。あと読者の方で竹田くんを知ってる方どれくらいいらっしゃるだろう。






ハノイでたべたものはだいたいみんなおいしかったです。だしとハーブとスパイスの重なり具合がすごくおもしろくて、決してどぎつい味付けではないのだけれどとても複雑な味がした。まず素材がいいし。鶏なんか、そこらへん駆け回ってるし。お前、明日のごはんですよって。苦手な人が多いというドクダミも、わたしはかなり好きでした。ミントも、おかずに入ってるってどうかな〜と思ってたけどよかった。タデも。ハーブはどれも葉がやわらかくて食べやすかった。





わさわさ湧いてくるものを、ひょいひょいと食卓に載せているようでいて、調理法はいろいろ手が込んだりもしている。その、ごはんに対する底力の強さのようなものを感じた。フランス占領下で定着したらしい、フランスパンやプリン、ヨーグルトも、ものっ!すごっ!どしっ!濃厚っ!というのではなく、暑いとこでも食べやすい、生活の中のたべものとして咀嚼されているように思った。





ハノイでたべたまずいものは、ご飯の後、もうちょっと飲みたくてジャン子と入ったバーで出てきた、べっしゃべしゃのフライドポテトでした。それから、ベトナムドンが余ったので空港で買ったハーブティが、甘いものも苦いものもめちゃくちゃにブレンドされていて不味い。これをどうにかおいしく飲みたい。


それからハノイでは小さい犬が人気らしく、よく飼われていた。つやっつやのつるっつるの仔犬を2匹抱いてるおじさんがいて、思わずみんな撫でさせてもらった。あの丸い小さい頭蓋骨のかたちそのままの頭!猫はかごに入れられがちだった。わたしは普段だんとつに猫の方が好きなのだが、ハノイの犬はおっとりしていてどいつもかわいかった。そして人が、決して愛想いいわけではないのだが、優しい。ものすごいブロークンイングリッシュでしどろもどろになってても根気強くつきあってくれるし、はにかむように笑ってくれる。昼間から路上でぼやーっとしてる男が多くて(女は働いてる)、ベトナムに住むなら男になりたいと思いました。



本にするというのもあって、どの辺までここで書こうか悩むところですが、ハノイネタ続くかも。


やらなくていいことしかやれない

ベトナムはハノイに行ってきたんですけど、行きの飛行機の中で、離陸の瞬間は、一緒に行ったジャン子にもらった鮭とばの骨が歯の奥にはさまってるのを取ろうとしてましたし、その前後はずーーーーっと「DJ方」の話をひろか(妹・ニヒル牛2店員)にしてましたね。

DJ方は、大好きなバンド・巨人ゆえにデカイの、巨人のほうこと水内義人氏の活動のひとつ、らしく、わたしは高円寺の円盤に店長・たぐちさんの「レコード寄席」を観に行った際に聴かせてもらったんだけども、そのあまりのくだらなさに「ファンなのにムカついてきた!ぜったい買わない!」と啖呵をきったのですね。しかし、その後に円盤でやらせてもらったソロライヴで、エーツーの音源が思いのほか売れたのですよ。ありがたいことに。

すなわちかねもち。

・・・・・・・買っちゃった。DJ方(でぃーじぇーぽー、とよむ)のCD。基本、声だけで、基本、おんなじことを延々とサンプリングしてる。

昔のエーツーみたーい!!!
エーツーの「同じことを言い続ける曲」はかなりたくさんあって、「ぎゃふん」「あんたグレイ好きか」「完熟マンゴーの唄」「本格的に手を洗う」など。無論サンプラーなど北関東には伝播していないので、口で言ってんですけど。

他にも水内さんと昔のエーツーには、「紙で作った音源を売る」、「売り物に現金を貼り付けて50%OFFにして売る」など、ミュージシャン内ではなかなか生まれ得ない共通点がありまして、だからと言って話しかけたりは一切できない、天上界のひとだと思ってるんですけど。




↑わたしの好きな、CDプレイヤーの「CDぷー」が不平不満を述べる曲をかけてる動画があった!


水内さんは声がいい。


いい声で、「なんでこんなちっちぇーくつはかなきゃなんねんだよー」「うん、こ うん、こ」「はずかしい はずかしい はずかしい はずかしい」「あ ジャズ〜」等々の脱力サンプリングをされるものだから、妙に耳にしっくり来てしまうのよ悔しいことに。小学生のひとり遊びみたいなCDがっ!


おかげさまで、頭がおかしくなってデジカメのコードが見っかんないくて、見せたい写真が見せられねえ!!!言いがかり2013。


あのなじゃあ写真なしで書き続けるけど、今回の旅行でもっとも嬉しかった買い物は、70曲入り電子念仏機でした。
電子念仏機と言えば、『見仏記』海外編でみうら・いとうご両人が大喜びで買っていた、スイッチを入れると「な〜むあ〜み〜とぁ〜ふぁ〜♪」と、念仏が流れるというものでして、わたしも中国の一曲入りのは以前ひとにいただいて持っていたのですが、大好きなミュージシャン・碧衣スイミングちゃんが、念仏がやたらめったらたくさん入っていて、ACアダプタもついていて、何やら光るやつを持っているのを見て、うらやま死しそうになったん、だよねー(←これ、DJ方の『MC』って曲のまね!)。


それが、ベトナムの、ハノイの、寺に、ふらりと入ったら、露天で、売ってたん、だよねー。そんで、ちゃんと、たぶんだけど、ベトナム、版、なんだよねー(まだ真似し続けてる)。

しかもリモコン付きってのが全く意義がわからなくてビリビリ来るったらない。帰ってリモコンあれこれいじったら、本体のボタンではできないリピートだとか通し再生だとかができると判明したのだけれど、これ、70曲中30曲くらい歌詞「南無阿弥陀仏(をベトナム語で言ったもの)」だぞう。


つまりは、DJ方と電子念仏機を同時再生して、とてつもない無為な世界に魂を遊ばせちまったってことざあます。



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