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  • 2017.06.09 Friday
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2コのフル〜ツデイズ

 更新ペースが守れなくてごめんなさい。今までの「あー、書けねえ!」というのとは全然違うレベルで職場がひどくって、肉体労働による肉体疲労、作業に慣れない人を任される精神的疲労に、少々へたっておりましてね。そんなふうにがーっと働いてると一週間が早すぎて、なにがなんだかわからないのよ。

関西遠征記はまた次回。




その朝。

昨夜スーパーのおつとめ品コーナーで買ってきたマスカット(だろうか、品種が書いていないのでわからぬ。とにかく白ぶどう)を、ジャムにするべく流し台に立つ。実を房から外して洗いながらひとつぶ食べてみる。甘い!甘い!甘い!のどにからみつくような甘さ。そして、マスカットの芳香。いや、わかんないんだけど、記憶の中のマスカットの香りと一致したのさ。

おいしい。

おいしいのだが、ジャムにするということは、これに砂糖を加えて煮るわけだ。甘い!すごい甘い!ジャムにする果物には、酸味が欲しい。なぜなら砂糖を入れるからだ。のどにからみつくように甘いこの果物に、砂糖を足すのはどうなのか。

などと考えながら、もう2、3粒たべた。
わたしはジャムを常備する習慣をもつまで、生食するために果物を買うということを、あまりしなかった。果物を食べたいと、思いつきもしなかったのかもしれない。ジャムは、朝食のトーストに塗るために煮る。というか、ジャムを煮たくなったのに合わせて、朝食をたびたびパンに変えたのだ。ジャムを煮たくなったのは、前にも書いたかもしれないが、よしながふみの『きのう何食べた?』で、筧史郎がイチゴジャムを煮ているのを読んだからで、他のジャムも煮よう、切らさないようにしよう、と思ったのは他でもない、エバさんの当マガジンの連載を読んでいるからだ。





そして、ジャム用に果物を買ってくると、必ず下ごしらえしながらかなりの量を生で喰ってしまう。ならば初めから生食用に買ったらいいじゃないかと思うのだが、そうなるとどのタイミングで食べていいのかわからない。ジャムは食事の一部だから迷わないのだ。生食用にいつも買ってある果物はバナナだが、これも完全に食事の一部だ。


そういったわけで、いつも果物は流し台で洗いながら、まな板で切りながら食べている。
で、ジャムだ。

房から外した推定マスカットを包丁で縦半分に切っていく。つまようじの頭で種をほじくって外す。この種、まこうかな、とぼんやり考えてうつわに取ったのだが、めんどくなって結局捨てた。ぶどうの種は油を取るくらいだから酒に漬けてもいい香りはしない気がした。これがあんずやプルーンの種だと、ホワイトリカーに漬けておく(プラムは種と実がくっついて離れづらいことが多いので一緒に煮てしまう)。マジックペンのインクにも似た、アマレットの香りになる。

たぶんもう一回カットしたほうがいいんだろうな、と思いつつものぐさなので半割りにしたまま、ジャムを煮るにはかなり少量の砂糖をまぶし、鍋をゆすって水分を出し、火にかける。砂糖は、エバさんのまねをしてきび砂糖を使っていたのだが、たまたま見かけたのでてんさい糖というのを買ってみた。砂糖大根のやつだ。オリゴ糖を含んでいるから腸にいいらしい。舐めてみるともんわりした甘さ。あるとき白砂糖をやめて三温糖にしたところから、使う砂糖がさらに茶色くなっていっている。いい意味での雑味があるからだ。極めつけは黒砂糖だろう。塊をそのままかじると、苦味・渋み・酸味などが入り混じった複雑な甘さがぐわーっと脳に染み込んできて、疲れがふっとぶ。しかしかなり強い素材でなければ太刀打ちできないだろう。てんさい糖は茶色いが、そういうよい雑味が強くはなく、きび砂糖の方が雑味がありつつ丸い味になるので、ひと袋使い終わったらまたきび砂糖に戻そうと思う。




甘いマスカットにもんわり甘い砂糖をまぶして煮始めたら、なんだか締りのない甘い物体になってきたので、冷蔵庫をごそごそやってライムを探り当て、急いでしぼる。レモンの方がいいのかもしれないがなかった。それから、青い瓶のジンも少し入れた。ほんとうは白ワインとかの方がいいのかもしれない(なかった)。味が立体的になった。


こんな感じで、ひどく手探りで毎回ジャムを煮ている。なにこれうまーい!となる時もあれば、これはちょっとつらいなというのもある(主に柑橘類。ママレード。皮の下茹で時間や、中の袋の硬さを見誤りやすい)。が、どれもバターと一緒にトーストに塗ったりヨーグルトに入れたりして、日々たんたんと消費しているわけだ。



このようなフル〜ツデイズを送るわたし、先日初めて心の師匠?エバさんの新しい工房にお邪魔した。黄色い壁の細長いかわいらしい、エバさんの城。ジェラート頼んだら、「先にお代もらっていい〜?もらい忘れそうになるのよう。一回あったのよう」と言う。「エバさんぽやんとしてんなー」と言ったら、「なによう」と口をとがらせた。みなさん、エバさんって、あの文章そのままのしゃべり方なんですよ。お店には、「偽パリジャングッズ」と称して、トートバッグに布製のバゲットを入れているナイスな男子や家族連れの方、わたしが「どっかいいパン屋ないかな!?」と騒いでいたら教えてくれる方などが来て、なんだか自然に会話していました。あの狭さと、エバさんの雰囲気がそうさせるのかな。エバさんはひとりひとりとゆっくり接していて、オーダーを待っているほうもその「たくましくとろい感じ」みたいのに浸されてそれを呼吸して、なんだかおもしろい。店の中の時間は外と少し違う感じ。おしゃれであかるくかわいいのだけれど、入ってみると懐が深い感じ。店をもつってすごいことだなと思いました。



その時冷蔵庫にはりんごのジャムが残っていたし、今朝煮たマスカットもあったので、エバジャムは小瓶のを買いました。秋映というプラムのジャム。

翌日の朝ごはんは、自作のジャム2種類とエバジャム、3種類のジャムをかわりばんこにつけて食べる、豪華なトーストとなった。


わたしはひれ伏したね。


ぜんぜん、ちがう。
使ってる果物の違いとかではもちろんなく、果物に対する覚悟や思い入れの違いである。肚の座りぐあいである。ひとつのジャムに、涙ぐみたくなるようなロマンチックな情景とか、その果物が成っていた時にもっていた色や香りの美しさを想像させるような何か、何だろう、そういう魔法、魔法と言ってしまうと簡単だけれども、そういうワザ?エッセンス?が、込められているのでした。雲泥の差とはこのこと。


だけれども、わたしは自分のジャムを喰い続けるであろう。エバジャムを食べることにより、わたしのジャムはもっとおいしくなることを確信した。もちろん、果物の入手先は近所のスーパー、時によってはそのおつとめ品コーナーであるわけだが、それでも、ジャムのさらなる可能性を、見せてもらったからね。かつ、またあの工房で、あすこの女主人の「たくましいとろさ」に浸されながらジャムを買うね。


・・・・というわけで、大塚愛並みにジャムまみれの2コでした。




ゆるぼ、ってやつしてみます。

10月27日(土)に、石川浩司さんがわが街・古河のスパイダーというライヴハウスにいらっしゃいます。もしこのライヴを観に行かれる方、昼間わたしと遊びませんか?宇都宮線の、古河のいっこ手前の「栗橋」という駅に降りて、珍スポットマニアの間ではけっこう話題らしい、「定福院」行きません?ここは羅漢寺なんですが、そこら辺の人が彫ったかなり自由な・また素人くさい羅漢様、果ては、ドラえもんやだんご三兄弟まで境内に所狭しと並べてある、愉快な寺です。もし興味おありの方いたらコメントやツイッターなどでお知らせください。他、最近見つけたゴミ屋敷、倉の町並み、デッドストックの文房具ありそうな薬局、利根川などご案内できると思います。誰も来なくてもわたしはこの日は珍寺行って石川さんに会いに行くけど。でも知らない人があんまりたくさん来ると緊張するなー(どっちだ)。


関西遠征記1

去年のクリスマスイヴに、大阪のバンド・手ノ内嫁蔵の「じゃいじゃい祭り」に行ってから、ずごごごごごごごっと音を立てて嫁蔵、特にギター(本職はドラマー)の和田晋侍さん、そしてボーカルの石井モタコさんのファンになり、同年代だしイベント・円盤ジャンボリーなどで何度か一緒になったりしている、彼らと近しい友達も周りにたくさんにいる、そこそこ近い方たちなのにも関わらず、わたしは思いっきりアイドル扱いしてきゃーきゃー騒いでおるわけですが(もちろん話しかけたりできない。キモくてごめんなさい!!!)、ついにライヴ観に遠征しちゃっただよ。 お目当ては和田さんがドラムを叩く、「巨人ゆえにデカイ」。


 


身長3メートルくらいで、ギターにエフェクタ一式がガムテープでがんじがらめにくっついている水内さん。ズボンの右足にだけ深いスリットが入っていて、ドラム叩いているうちに太もも丸出しになる和田さん。初めて見たのは8年くらい前なのですが、その時抱いた印象は、「大阪のインディーズは概ね、こきたなくて服がびりびりでかっこいいが、怖い」でした。よく考えたら東京の一部のインディーズシーンも同じような感じじゃないかよな。


その後も何度か巨人を観て好きは好きだったが、メンバーの名前も曲名も知らない、うっすらとした好きさだった。が、名指しで和田さんのファンになってから、巨人ゆえにデカイを聴き込んだところ(CDは前から持っていた)、げっ、めちゃくちゃかっこいいじゃないのっ!!とびつくりしたのですね。それまではこう、激しくてぎちゃぎちゃした感じがかっこいいとは思っていたけれど、どうも音が像を結ぶとこまでいかなかった。それが、毎日飽きもせずアルバム「たてもの」を聴いていたら、ライヴとはまた違う、絶妙なスカスカさ、ドラムの持つ多様さや華々しさ、詞のかわいらしさなどに気づき、さらには数学や仏教の哲理みたいなことにまで思いを馳せてしまう暴走っぷりに至ったのでした。


それで先月、東高円寺のUFO CLUBにライヴを観に行って、間近で和田さんの超絶ドラミングを目の当たりにしてしまったら、何かがはじけとんで、気づいたら上司に「この日とこの日休ませてもらいます」と宣言かましていましたね。

今までライヴを観に地方に行ったのは、人間椅子の千葉公演がいちばん遠いくらいなので、自分としてはかなり思い切った行動なわけさ。巨人ゆえにデカイはライヴ本数が多くなく、ましてワンマンライヴともなると東京では年に1回あるかなきかで、今年はなかったのだ。もう、これは、今観に行かなくてどうする、幸い最近の仕事の忙しさで、少し給料増えたもの。と、決めてしまいました。


それで、会社が終わると何喰わぬ顔で出発。隣駅の駅近に温泉があるので、そこで労働の汗を流してから夜行バスに乗り込もうという算段です。

温泉は、湯質がかなりよく、ネットでもよく取り上げられている東鷲宮の「百観音温泉」。観音てつくとこがいいよね、なぜならこの旅は、夜行バスで京都に乗り付けて、仏像(ブツ)を見まくってから大阪入りする、「ブツと巨人の旅」だからである。「観音」とつく温泉に入って、幸先のいいスタート。


・・・と思いきや、脱衣所でえらいこと不愉快な思いをした。

その時のツイッターをここに引用する。


風呂出たらロッカーの両脇はさんだババアふたりがしゃべってる。たぶん初対面。晒や手拭いやガーゼが良い、と話している。それがなぜか現代人はあほだからタオルとかいってしょうもねえ、と展開。はさまれたわたし、おもくそタオル使ってる。

ババアどもの「現代否定」、なんの根拠もない決めつけ止まらず。とにかく今の生活様式はクソ、今子育てしてる親はクソ、子もクソ。昔はそんなんじゃなかったと。自分たちを絶対的に正しい立場に置きたくてしょうがないんだな。今のやつは見た目ばっかり(わたし、派手な服出して着る)。

今のやつは自分ばっかり。周りはどうでもいいんだ。怖いねえ。あほだねえ。…おいババア、はさまれたわたしの不愉快さはよ。昔は昔で間引き、子売り、子殺しあったでしょうが。そしておいババア、楢山節考しってるか、一人一冊ずつ買ってやろうか、こういうやつらが石原とかを当選させるんだな。

ちゃんとものを見て人の話を聞いて自分で考えてからしゃべれ!特に何かを否定する時は。つかわたしをはさんだ時点でちょっと遠慮しろ。 だって裸になる場所なんだから。

テレビと自分の体験だけが世界、しかも物の見方はテレビに決められてる、みたいな人、キタカンにはほんとーーーに多い!


以上。

あーむかついた!わたしの知ってる限り、思慮深くてものの見方が柔らかくて受け入れ方が広い若い人はとても多い。勝手に決めんなバカ!


プンプンしながら缶ビールを飲んで、新宿に向かった。

まだ夜行バスにも乗らないところで、第一回目はおっしまい。


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