スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2017.06.09 Friday
- -
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
はい。今週は、服の話は止して、ポエトリーリーディングの現場と、そこに絡む有名詩人の息子(汁男優)のエグい物語にします。
・・・と、一瞬思ったのですが、これは今度こそ怒られる、と判断して、やめます。
たまたまポエトリーリーディングの現場というものに居合わせる機会があったので、そんな物語を思いついたのですが、有名詩人の息子(汁男優)という人物設定は、完全に妄想です。下品ですまん。
詩を書くということと、詩を朗読することはかなり違うんだな、と感じたなー。というか、それで人に何らかの感銘を与えるという事に関して、朗読はとてもハードルが高い。それを読む人はちゃんとわかってんのかなー、と思った。
ことばが肉体をつらぬいてないと、つまんないんだよな。
なんちゅーか、詩って、言葉のもたらす愉悦を、意味を超えて舐めしゃぶるようなものだと思うのよね。だから、それを人前で肉体を通して発表することって、どこか性的でとても恥ずかしいし覚悟が要ることなのではないかな。メロディやダンスを使わないという点において、肉体表現の中でもっともストイックで難しいものだとも思う。だから、ものすごーーーーく腕を磨かなければいけない、のではないかいな。書いたものをたんに朗読する、というのと違うよね。ちゃんと、自分のからだのすみずみにまでことばをいきわたらせて、イメージによる肉体の変化(へんげ)までも見せてくれなきゃ納得しないわ。
と、偉そうな感想をもったところで、自分の昔の詩を読み返してみたら走って逃げたくなったね(はい、わたしもかつて詩を書いていました)。ある詩の朗読を聴いていて、「過激っぽい言葉つかっときゃギョッとするだろうとか思ってんじゃねーのこいつ」と憤慨してたのですが、まったく自分もそういうことやってた。そして、素人の詩は、ぐにゃぐにゃに折れ曲がったエゴの固まりだ。アンド、グロけりゃグロいほどいいと思っていた、あほな子でしたから、グロいのもうなんかだるいんですけど〜、という今になっては、ちょっとたじろぐグロさ。
・・・ここまで書いたからには、わたしも恥を偲んで発表するわ。
「あめがふりつづいてねむくて」
かなしい夜に話をすると声はかたまってありんこになる
しみったれの絞りかすをたべてその触角は艶めく
あああ、きみにあいたいな
きみってだれだかしらねえが
あいたいな、きみにあいたいな
ふわふわの薄い服着たおんなを連れて
眠り込んでる精悍なおとこを連れて
(赤や青の空気のかたまり)
ライオンに乗って
吹けもしない笛を吹く
まっくろけのけの暗闇、折り紙くらいにまっくろ
切り紙のライオンは王冠を被って
じょうずにできました、とってもじょうずにできました
子供の顔にクレヨンで涙を書き足す
クーピーには肌色はなかったからよくオレンジ色で代用したもんだ
夜半オレンジ色の顔した大昔のお姫様と王子様が
ファックして、ファックして、うんこみたいに子供が産まれて
真珠のようなこどもがうまれて
かなしいの、紙のうえ、貝殻を、書き足すの、
さめざめと泣き出したその涙もまた真珠
硝子壜にあのこの砂糖漬け プラムみたいな綺麗なべにいろ
たべてはなき、たべてはなき、ぜんぶがしんじゅのなみだにかわるまで
たべてははき、たべてははき、ぜんぶがべんじょのおすいにかわるまで
まっくろけのけの暗闇に わたしのよこしまな絲が
のびてゆくのびてゆく ほぅら、寝てるあのこを絡め取る
まっくろくろけの最果ては どろどろのあまい汁
身動きの取れない蛆虫は永遠に、蝿になれずに惰眠の彼方
もう寝よう、
すももの匂いのする後れ毛に絡まって
青褪めたこの恋はもう止めだ、
こぎれいなおとこのことかわいいおんなのこを
たくさんはべらかしてわすれよう、
ぺっちゃんこでこころの貧しいことも
あまみずに溶かしてしまった
ゆうべのけだるさはうすくうすく拡がって
やがては空を覆ってしまう、
じょうずにできたガムのフーセンの質感で
けむりでできた花びらかそけしや
夢とうつつのあわいにひらく
それはてのひら
睡らせて、睡らせて、絲を吐くからだ
ねむりの繭はあたたかく
かなしいかおして首締める
縫い目をなぞればおもいだす
ずっとむかしから、何を想っていたのかを
ふやけて膨れた このまるい景観を胸に埋め込んで
急ぎ足のひとびと
ねむさがしずかに冷却されて溜まる、
ふらすこに似たその底は
アルカリの強かった土壌に咲く
紫陽花のあおだ
いつか、見ようね。
そこには透きとおったちいさなエビや
ひらひらした尾びれのサカナが棲んで
ほんとになんていう、しずけさだろう
しろい瞼も黒いまつげもにじんで消えていく
・・・言いたいことはいろいろあるんですけど、いっちばん言いたいのは、紫陽花はアルカリじゃなくて酸の強い土壌で青くなるんだよ!!!!ってとこですね、過去の自分よ。そして今、ほんとにほんとにそうだよな?と思って検索したら、アルカリと酸のあいだでゆれ動いてるわけではなく、酸が強いとアルミニウムが水に溶けやすくなって根からの吸収が増え、花びらのもつアントシアニンと結合して青い色を作るようですね。リトマス試験紙の反応と同じだと思ってたよ。勉強になったな。
そして、尾崎翠の『第七官界彷徨』を久しぶりに読んだからすっかりノックアウトされてしまって、自分の過去の詩もポエトリーリーディングの現場も、一時的にどうでもいいです。あの透明感のあるエロス、うんこも出てくる本当の乙女ワールド!苔の花粉及び発情について話すことすら慎む、あの恥じらい!!ん〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜〜やられたわ。
くちなしの香りを嗅いでいた夜風をひょいとつかまえて、くるりと身に纏う・・・そんな服が着たいんです。
すももの果汁でできたレース飾り、蓮の葉っぱをすべりおちた朝露のビーズ、昼顔の花びらのフレアスカートに、風にゆれる細長い草のリボン・・・
ということで、ニヒル牛2の洋品店始まりますね。ジャンクな服ばかりあさっているわたしですが、想像の中の甘やかな憧れの服は、いつも植物のイメージと繋がっています。今回は、前回予告した「バンド服紹介」の予定を変更して、わたしの持ってる「植物服」を自慢したいと思います。なお、「植物服」の定義としては、「漫然とした花柄」とかではなく、固有の植物をモチーフにしたもの、また連想させるもの、花柄買いではなく「あ!植物!」と思って買ったもの、ということでいってみたいと思います。
んでは、ゴー!
見た瞬間「ボタニカルライフ!!!」となぜか思って。それはいとうせいこうの名作エッセイ『ボタニカル・ライフ』のことではなく、植物の素敵なモチーフを身につける暮らし、それは素敵なこと、という意味での「ボタニカルライフ」です。
何か水辺の植物の感じがします。オモダカとかあやめとかムラサキツユクサとか。生地が薄くて透けるのもあって、とにかく水をたくさん含んだ雰囲気の服。きれい。どこかの植物園の、池がある温室を思い出しました。シルクが混ざっていて、ふわふわするするした着心地。高円寺の「ちゃちゃ」というリサイクル古着屋で700円くらいだったかな。ここは、だいたい700円でけっこうおもしろい服が見つかるのでよく行ってます。おばちゃん服や子供服もある。パンク・ニューウェイブがかかっていることが多い気がする。
一見ギャルいハワイアンなふうに見えるのですが、ハイビスカスではなくなんとなくの植物ですね。生地がダブルガーゼで、大胆な柄と色なのだけれど風合いがやわらかい。
熱帯雨林にいる気分になれる。着心地はとてもいいです。ダブルガーゼの肌触りは好きだけど、こんなに派手なのってなかなかないでしょう。派手なのがいいの。地味なのは、やなの。とても気に入りです。これも高円寺「ちゃちゃ」で700円くらい。
くしゃくしゃですみません。これは綿100%のキャミソール。薄くてさらさらして気持ちいいですが、しわになりやすいのです。
花のタッチが硬質なのが気に入って。そしてわたしはこうゆう、ケシのようなアオイのような花が好きだ。真ん中に雌しべないからケシでもアオイでもないのだろうが。これは北浦和HOP(前回書いたとこ)で500円くらいかなあ。
おばあちゃんぽい古着ワンピースがわりかしすきなのです。これは、色合いから、「あじさいを見に行く用の服」として着ていました。最近着てないな(だから形くずれまくり)。遠目にぼやっとするのがどうもね。今なら派手な色のタイツと合わせて、バキっとさせるかなー。
しかし柄はこんなにかわいいのだ。この、線の部分がたまらんの。昔に買いすぎてどこでいくらで買ったのか忘れてしまった。
虹と柑橘!!!レインボー&シトラス!!!よくわからない。果物屋の包装紙のような柄だが、黒地なことで不穏さが際立っているスカート。しかも巻きスカートで、わりとボリュームがあって、丈が中途半端に長いからやぼったくなりやすく、なかなか難しい服。しかし、出番は少ないながら、このすっとんきょうな感じが気に入っています。
な。よくわからないだろう。幡ヶ谷のボロいリサイクルショップで300円くらいだったろうか。この店では、裏地がルアーと鱒柄、表がピンク基調のメガネ柄という、これまたすっとんきょうな、誰かが作ったバッグも買いました。まだお店があるのなら、また行きたい。
葉っぱのついたストール。
右サイドと左サイドで配色が違う。
これ、
これにそっくりでしょう。
熱海で見つけて興奮した、和歌山で採取して興奮した、そして育てかけて枯らした、クローンコエによ。ということで、供養のつもりで買いました。巻いてると「ピーターパンみたい」と言われます。
これも高円寺「ちゃちゃ」で700円。てゆーか「ちゃちゃ」で服をあさっているわたしを見たら、そっとしておいて下さい。
忘れな草!!ほんとはどうだかわかりませんが、忘れな草、って思って買いました。写真にはうまく写らなかったけど、実物はもう少し青いの(リンク先の画像検索候補にエロいレズっぽい写真出るの何故)。かなり褪せてしまってはいます。
写真ではけっこう長くみえますがはくと短めです。これはそうとう昔に買ったはず。古河で買ったのだろうか。スウェットみたいな生地でゴムウェストで、楽ちんでかさばらないがゆえに、よく会社用の「雨ふりスカート」にしがちです。雨の日にこれはいて自転車乗っていって、会社で着替えのずぼんに履き替える。ちょっとかわいそうなスカート。しかし一時期は、真緑のタイツと合わせて結構ヘビーローテーションだったのです。
チューリップ服。改造中です。
こんなに!こんなにかわいいのに、遠目に見ると豹柄なのうううう。
大学生の頃、栃木県小山市の駅ビルに入ってた宇宙百貨の古着コーナーで一目惚れして買いました。3000円くらいしたかも。この、前開きなのがいやなので、前後逆にしてしまいたいと考えています。
パンジー服。縫い付け中。
ガラでもない無地のパフスリーブを、「使えるかも」と買ってしまったものの、やっぱり着ないので、加工しているところです。パンジーってすみれより全然好きじゃない、と思ってたんだけど、服に関してはパンジーの方が映えるなと。
番外編。
タンポポの綿毛飛ばしハンカチ!!!!!
あまりのかわいさに逆らえず、1200円もしたのに買ってしまいました。小伝馬町のドイツ雑貨屋で。だって、タンポポの綿毛飛ばしてんだもん。赤いワンピース、すっげかわいいし。うおー。
このハンカチをそのままポッケにした手提げとか縫いたい!と思っています。
しわしわかつ全部入りきらないかつ光が均等に当たらなくてすみません、の、高山植物ハンカチ。
この図鑑ハンカチシリーズ、小さい頃持ってました!貝のやつと魚のやつ。しかし高山植物が最高峰だと、わたしは断言するね。マニアックだもの。
これは、名古屋にライヴに行った時、大須のオシャレ古着屋で買いました。300円だったかのう。
植物服は、なかなかいいのに巡り合わない(花柄が溢れているだけに)ので、目を光らせてゆきたいと思います。
わたしは何のコレクターでもないと思っていたけれど、どうやら服コレクターだ。また来週。
「なんか、ハリネズミとイタチの中間みたいな白くてかわいい動物をずっとだっこしてる夢見てた。だんだん意志疎通できるようになった。ちっちゃい爪のついた指でわたしの脚にきゅってしがみつく感触がリアルだった。」
白夢〜。
「円盤の敷地内に神社と森があるっていう夢見てた。冬で、朽ちた木の幹が柔らかく崩れる。土から染み出した水が集まって徐々に澄んだ流れになる。銅板画みたいなモノクロームの風景。たぐちさん、この土地ぜんぶ買ったんかー、先見の明あるなーと思っていた。素晴らしい森だったから。」
黒夢〜。
「夢。うっかり某新興宗教のセミナーに面白半分で潜り込んで、やっぱり入りませんと言ったらストーカー並のしつこい勧誘に遭う。あーこわかった。あの、西荻にあるあのあれね。」
清春〜。