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- 2017.06.09 Friday
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なんだか、時間が経つにつれてネズミ園が好きになってきてしまったんだが、だからといってミッキーのことはちっとも好きにならなかった。というか、アトラクション自体は、ミッキー臭ないんだな、あそこ。というのが、逆に新鮮でありました。
さあ、予告通り、カッパピアの写真を載せよう。
カッパピアとは、群馬県高崎市に2003年まで存在した遊園地だ。
大学生の時、高崎出身の先輩が「高崎にはカッパピアがある」と、連れてってくれたのだ。
まあ、すべてがこういう感じのところです。
ネズミ園の「ピーターパン空の旅」を、「カッパピアで言うとメルヘン館だな」と思いましたが、その「メルヘン館」がこれです。ツタンカーメンの顔がついた乗り物でこうゆうことを通るのじゃ。
・・・怖いのじゃ。
ほぅら、ディズニーランドだよぅ。
・・・ししししし白雪姫、、、、、だよっ!
これは「豆汽車べんけい号 したきりすずめ」という、べんけいなのかしたきりなのかなんなのかという小さい汽車の形の乗り物で、したきりすずめの名場面を巡るというアトラクション。おばあさんの造形がまず恐ろしすぎるし、この写真ではわからないとおもいますがハサミを持っていて、その手がしゃーこ、しゃーこ、と動いているのですうっっっぎゃーーーー!!さらにはそのハサミの先に置いてある鳥かごはナマの鳥かご、本物の鳥かごだし、鳥かご置いてある台ってあの工事現場にあるアレじゃないかよ。大きなつづらから出てくるお化けは汚し入れまくったハゲのマネキンでした。何よりもまず、3人で乗ろうとしたら係のおばちゃんに「分散して乗って」と言われたからね。体重が偏るとまずいらしかったんだね。多重に怖すぎるわ。
一回転コースターの輪っかに、白衣大観音がちょうどおさまって見えるポイントがある。
コースターも、ミシミシキーキー軋みまくるので、ゆっくり上がる部分の怖さといったらない。回転とは全く別の種類の恐怖。
案内してくれた先輩が「寺山っぽい!」と叫んだオブジェ。そう、全体的にうさんくさくてアングラな雰囲気の遊園地なのだ。
左手奥に見える観覧車は山の中腹にあって眺めがよいのだが、実は「びんぼっちゃま」仕様で、片面(こちらから見えない方)には壁がない。簡単な金網だけ。高所恐怖症の人は下から見上げるだけで泡を吹いて倒れると思う。
カッパピアは気に入って2回も行った。よって、わたしの遊園地の基準はカッパピアなのだ。
だからさー、ディズニーランドの作り込みにはびっくりしちゃったよねー。
ルマンドしか食べたことなかったのにいきなりマカロン出てきた!何これうめーー!!うおーーーーっ!みたいなさー。
だってこれだもんよーー。
スイート・・・ラヴリー・・・そして、ドラッギー。
イッツアスモールワールド、あれはすごい。外見もめちゃくちゃだし中入ったとこのシャーベットトーンの壁画にも圧倒される。あの、へんなあかるさ!水の上を船ですべるというのがまたサイケデリックなのよねー。水、ってのが。そして中に入っていくと、色彩と音の洪水。うぎょーーーー!!せかいじゅう、どこだって、わらいあり、なみだあり・・・
カッパピアのように、唐突にお姫様だけマネキンなんてことはない(人形のタッチが変わることはあっても)。カッパピアは、あまりのことに突っ込みハイみたいな状態になるサイケデリックさだったけれど、イッツアスモールワールドは上質に酔える、というのかな。昔読んだオーケンの本に、ディズニー映画はLSDの幻覚症状にそっくりらしい、って書いてあった。きっとその通りなんだろう、と思わされる不思議な見せ物だ。ずっとここを船で流れていたい、って思ったもんな。狂ったように写真をたくさん撮っていた。
白で統一された一角があって、ひらひらの人形が踊っている。ブライスに心が寄っているので、白のひらひらがことさらかわいく見え、「あの人形ほしーーーー!!!」と叫んだら、ジャン子に「でも家持って帰ると藤色になってるんだよネ★」と、無邪気に虐げられた。そーいえばプラムカラーのいとうせいこうデザインの傘も、「藤色★藤色★」と指差されたな。
それにしてもイッツアスモールワールドは素晴らしかった。近所にこれだけあればいいのに。1回700円くらいだったら、週イチで行くわ。
その後「ホーンテッドマンション」に並びながら、肉食Dさんが「せーかいーはせーかい、すーしづーめでーんしゃ♪」と、ぼそっと歌ったのがツボに入って、げたげた笑いました。やだよそんなスモールワールド。
つづく。
高校生の頃、ミッキーマウスが大っ嫌いでした。
当時愛していた人間椅子の和嶋さん(ギター・ボーカル)がミッキーのTシャツを着ていたからです。正確に言うと、「イカ天」のビデオを漁り観ていたら、24歳くらいの和嶋さんがミッキーTを装備しているトークシーンを見つけてしまったのぅうぅううぅぅ!!今なら裏原系?みたいのでアリなのかもしれないけど、ヒョロヒョロの文学青年しかもメタラーが着るものとしてはあまりにぎょっとする。だってミッキーTを色薄ジーンズにインしてベージュのジャケットはおってハンチングかぶってるんだもん。弱そうな微笑みがムツゴロウさんそっくりだったもん。
作務衣+黒ブチメガネ+髪ちょんちょこりん(これはわじ以外は嫌い)+超絶ギター+暗いインテリ感にハートの十割以上を持っていかれていた多感な女子高生のわたしには耐えられなかったね。「いつも制服だからわかんなかったけど、私服超ダサいじゃん」みたいなことだよ。だから「ミッキー」と朗らかに発音できなくて、「某ネズミキャラクター」と呼んでいた。
アッ、ねずみ男も「某ネズミキャラクター」だっ!
それなのに高校一年生の遠足はディズニーランドだったのだ。あれ?中学だっけな。記憶がない。異様にゴミが落ちていないことと、花がいっぱい咲いてたことしか覚えてない。中学ならそもそもディズニーが好きじゃないからミッキーのこととか記憶にないのだろうし、高校なら忌まわしい記憶を抹殺したのだろう。
とにかく、その遠足以降、ディズニーランド(って言うのも恥ずかしくて、ずっと「ネズミ園」って呼んでる)とは無縁の日々を送って幾星霜。相方の高校?大学?卒業旅行がネズミ園で、「でも今なら楽しめるっしょ」的な話をしつつも、わたしは全くかすりもしなかった。かすらないけどねずみくさい風が鼻先を掠めたことはあって、それは相方と、舞浜にマリリンマンソンの来日公演を観にいった時だ。舞浜の駅が、浮かれきったねずみ客と黒々しいマンソン客で二分割されていた。マンソンはネズミ園好きでミッキーになったり描いたりしてるけれども。
で、ある日デザイナーのジャン子に言われたのね。
「ディズニーランド行きましょう!」
コンマ3秒で応えた「行く!」
そーゆー、すっとばしてきたチャラいことはなるたけ取り返していこうキャンペーンなのであるからして(もうどうでもよくなってる説もあり)。
はい来たー。
エヘ、来ちゃった♪大人の遠足。ゆかいなメンツは、ディズニーランドをこよなく愛するジャン子、肉食系、否、肉食男子Dさん、ほわっとした美人Nさん、仙台から来た仙台くん、山梨から来た山梨さん、エーツーが世界に誇るスタッフJR、そしてわたしの7名だ。なんと、ジャン子以外全員がディズニーに興味がない。
それでも、あのネズミ園に行くんだから、服とかもいつもと違う感じにしたい!とわたしはおもった。ほんとはスクールテイストの服で、修学旅行気分を盛り上げたかったのだがあいにくチェック柄が嫌いでそして似合わない。制服みたいなチェックのプリーツスカート買おうと思ったけれど嫌いだからどれがいいか選べなかったのだ。だから、フリフリのシャツと黒い服(カーディガン、フリルのスカート、水玉のタイツ)でうっすら魔女っ子っぽくしたのだ。目の周りも黒く塗った。眉毛ないから、裸眼だったら結構なマンソン感である。
しかし。待ち合わせにちょっと遅れて、みんなと合流した開口一番、JRが言うのである。
「どんな禍々しい服で来るかと思ったら、普通すぎてわかんなかった」
・・・・・・・しょんぼり。(上の写真、真っ黒いのがわだすです)
いつも着ないフリフリのシャツと黒い服着てきたのにーーーー!!!いつもより地味になってしもうたんかーーー!!!ちくしょう、黒い服、使えねえ。禍々しくないんだってサ!
そんなこんなで、15時から閉園までのチケットで入場した。到着と同時に雨が降り始めた。わたしがネズミ園にやって来た真の目的は、何を隠そういつもとおんなじ「植物」だ。いとうせいこうと柳生真吾の『プランツウォーク』に、ディズニーランドの植物は相当ハイレベルな技術で保たれていると書いてあったからだ。しかし雨降り、15時、もはや薄暗い。植物が、どんどんよく見えなくなっていく。
それでも撮った。百日草、鶏頭、千日紅かなあ。
「トゥモローランド」という、近未来イメージなエリアに植えてある木は、コンセプトに基づいて幾何学的にカットされている。
・・・はッ!何よりも先に植物のこと書いてしまったけど、もっと書かねばならんことがあった。ハロウィン期間だったため、コスプレが許可されていたらしく、ミッキーやミニーやアヒルやお姫様やピーターパンやリスなどがたくさんいて、ただ歩いているだけでも退屈しなかった。
こんなことだったらエーツーの衣装「やよいワンピ」を着てくればよかった!
草間彌生みたいなのにしよう、と作ったら、だいぶミニーに寄ってしまった衣装である(だからこの写真のポーズはネズミなのだ)。ネズミ園にいたどのミニーコスプレよりもかっこいいと思った。
しかしみんな仮装っつーかコスプレっつーか、好きだね。かわいい子が多い中、わたしがグッときたのは、もさい女子中学生(たぶん)3人組だ。確かお姫様系なコスプレをしてたのだと思ったが、作為では出せない天然のもささが胸を熱くした。
さて、本日いっこめのアトラクションは、「キャプテンEO」だ。マイケルジャクソンの3Dムービー。待ち時間に流れてるつまらんVTRの解説に、肉食Dさんが絶妙のタイミングで「へぇ〜」「・・・ほお!」「すごいね」と、誠実そうな調子で相槌入れるので、わたしたちのグループだけ大爆笑していて、周りの人に怪訝な目で見られていた。3Dムービーって初めてみたけど、すごいねあれ!こっちに物が飛んでくるシーンとか、思わず「うわっ」ってよけちゃったよ。マイケルかっこよかったな・・・
で、もう腹が減った。肉喰いたい!肉!と、うろうろさまよい歩き、スモークターキーレッグをゲット!むさぼり喰らいながら、ピーターパンのアトラクションに並ぶ。腹いっぱいのジャン子が、食べ残した肉をわたしに寄越す。しかしわたしももう食べ切らない。アトラクションに乗るまでの最後のゴミ箱の間近で、わたしはDさんに「すっげえ齧りまくってあるけど、食べる?」と肉を丸投げした。あと2分くらいで食べないと、肉のゴミを持ったまま乗るハメになる。
すると!ディズニーに全く興味がなくて、入園したそばから「さあ休憩だ」「焼肉屋どこ〜?」と、くったくたに煮えたモツみたいになってたDさんが、ものすごい勢いで肉を喰らい始めた!猛獣!!今日いちばんの輝き!
いや〜いいもん見た。
ピーターパンに並ぶわれわれ(ジャン子撮影)
ゴミを棄てて、満を持してピーターパン空の旅に出発だ。
うおお!すごい。ほんとに空を飛んでいるみたい(言いすぎ)!眼下に広がるミニチュアの夜の街がかわいくて、センチメンタルだ。部屋の中をふわふわ飛ぶところ、夢の中でからだが浮いちゃった時の感じを思い出した。一緒に乗った山梨さんと、きゃいきゃい騒ぎながら楽しむ。しかし、ピーターパンのストーリーをよく知らないので、「あれ?ワニ?ワニワニパニック?ワニなんて出てくるっけ?」「あ、フック船長!フック船長って、ピーターパンに出てくるんだっけ?」と、始終ハテナマークでいっぱいだった。
へええええ。でもたのしい。作りこまれた世界。
しかしわたしが思い出していたのは、今はなき高崎の遊園地「カッパピア」のことでした。ピーターパン終わって、「これカッパピアで言ったら『メルヘン館』だね」と感想を述べたら、ジャン子に「テーマパークの基準がカッパピア・・・」と同情するような表情で見つめられました。
えーと。胃が痛いのでここらで失礼します。
来週までにはカッパピアの写真(デジカメ以前。紙の写真だ)を探し出して、スキャンしておきます。
しっかしイッツアスモールワールドはよかったな。サイケデリックで。
あ、そうそう。当連載、「ニヒル牛マガジン」っていうキーワードで検索されるのが最も多いわけだけど、2番目に多いのはなんと「ルマンド」です!
ルマンドルマンドルマンドルマンドルマンド!!!
ごきげんよう。