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  • 2017.06.09 Friday
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噴飯じゃわ

書きかけで何回も消えまくったので血管プチ切れレベルで苛立った。

明日から映画祭始まります。
詳しくは円盤スケジュールをご覧下さい。
http://enban.web.fc2.com/

エーツーは5/1  18:30〜 と5/4 21:30〜 のプログラム内で上映されます。
わたしは1日に行く予定です。
時間があったら撮影で使ったルマンドをクラッシュルマンドに勝手に改造して、
映画のお供として持って行きます。



みどころは

露出が多い(誰のかは言わない)

ラストシーンのわたしが実物以上にすごいデブ

リーベの演技の朗々としたキチガイ感。むかつくほど



です。



あと撮影の都合上、ジョニー氏の唾液にまみれたルマンドが発生し、
高濃度汚染ルマンドと呼んで密封している。
どうすればいいのか。

そんなわたしの困惑も含めて、
「映画 藤色のドレス ―ブルボン家の悲劇―」
よろしくお願いします。

監督とお呼びっ

地球の皆さんコンニチワ!わたしがキタカンのクロサワ又は小津又はスピルバーグこと2コちゃんDEATH!!友達はカチンコ、恋人はメガホンだお。

やったよもう!円盤国際映画祭に出品する「映画 藤色のドレス ―ブルボン家の悲劇―」がついに完成しましたあああっ!

あれだ、8ミリ同好会とかに入る青春を送って来なかったので、今それをやらせてもらった感じです。ってこれクロサワの言うことじゃないな。
いや、でも、わたし、多分「映画から遠いところにいる人間コンテスト」で優勝できるくらい映画を観ないんです。映画館でもテレビでもDVDでも観ない。何故か。
…長えんだもん。映画館行くと具合悪くなるんだもん。いい映画館が遠いんだもん。TSUTAYAのカード、保険証だけじゃ作れないらしいんだもん&最寄りのTSUTAYAが隣駅だから返しに行くのめんどくさい。あと映画マニアの人の知識とか凄くて怖い。ぺーぺーは観るな的なアレを感じて萎縮してしまう。

わたしは家でyoutubeを3つ同時に開いてちまちまローディングしながら観てるのが好きなんですう。マリスミゼルとジュディマリとYMOをごったに観てテンションMAXになるのが気持ちいいんですう。あ、MAXって元スーパーモンキーズじゃないですよ。「最高潮」の方のMAXです。


という卑屈かつ映画音痴の監督・俺様なんだけど、「藤色のドレス」撮るのはめちゃめちゃめちゃめちゃ楽しかったんだ!

だってねえ、出演や撮影をお願いした人がみんな本気でノリノリでやってくれるんですよ!「映画を撮る」ってなると、みんなすげーやってくれる!というのを目の当たりにして、ああよかった、円盤国際映画祭に誘ってもらえてほんとによかった、お受けしてほんとによかった、としみじみ思いました。


みんなの本気&親切っぷりはこうだ。時系列でいくぜ。

アコさん:
ブルボンの映画を撮ろうと決めてから真っ先にオファーしたのがアコさんでした。
「アンニュイな母親役」。
突如としてリーべが、「夏木マリみたいな母親出てくるのいいかも。それアコさんがいいかも」と言い始めて、わたしは「リーべの言うことはだいたい実行委員」なので、「あ、じゃあそれで」と、アコさんにお願いしたのです。

「それさー、髪切んない方がいい?切った方がいい?来週美容院行こうと思うんだけど」

わーノリノリだ!

無論アコさんはサインボールズの「ニュアンス」ちゃんですから、
(サインボールズについては
ココ読んで)
「ニュアンス」と「アンニュイ」は混同しやすいものですから、
「あ、切らない方がいいです!」と即答しました。

これっていわゆるひとつの、「髪切りたいけど撮影あるから切れないの〜〜〜」っていう女優のあれですよね。も、すぐに、女優!!すでに、女優!!


おかあさーん!!


また、超☆きれい超☆快適なご自宅をこころよく撮影に使わせて下さいました。
カメラアングルや衣装やセリフ回しにもこだわりにこだわって臨んでいただき、
現場の本気度はいやおうなく上がりまくったのでした。


この映画、わたしが出かけた先で会った人を次々誘っていくという方法で
キャストを揃えまして、次に決まったのがこのお方。



体を売って役者をゲット(嘘です)


円盤のライヴを観にいった折、「石川さんも出てくださいよーう」と軽々しく言ってみたらば、
「あ、いいよ」とすぐにお返事下さいました。
「役者ゲットだぜー!!」と、ポケモンのあの子供風に叫びました。
それを見てケラケラ笑っていたたぐちさんに、
「このような感じでやらせていただきます」と宣言しました。

石川さんてば、わたしが「こういう風にお願いします」と言ったら、
それ以上にディティールつけて演技してくだすって、
さすが!さすがに役者としても活躍されている方です。プロです!

詳細は省きますが、「伯爵」の役です。

撮影のためにニヒル牛で待ち合わせてたら、
石川夫妻もわたしも知り合いのNちゃんがいたので、
よっしゃー!と拉致って出演していただきました。
「伯爵」シーンにぴったりのイメージだったんだもん。


今回、最後まで決まらなくておろおろしたのが「憧れの先輩」役でした。
テンパったわたしは、倉庫の男性軍を下は23歳、上は67歳まで、
「学ランを着て利根川のほとりに佇んでくれまいか」と頼んだのですが、
キタカンの人はみんな「ギャラは?」って厚かましく訊いてくるのと、
恥ずかしがりやなのとで、ことごとく断られました。

「先輩」シーンは利根川で撮りたいというのがあったので、倉庫メンツから誰かやってくれないかな、
と思ったのだけれど玉砕したので、トウキョウで探すことにして、
思いついたのはこの方でした。



「カブラギの教え」で有名なカブラギさん。

西荻に行くのと、カブラギさんに会うのがだいたい同じ回数だってぐらい
カブラギさんには遭遇するので、こりゃもうやっていただこうと。

しかし!

「あのねー、わたしの片想いの先輩役をカブラギさんにやって欲しいんだけどー」
とお願いしたら、

断わった!

カブラギさん断わった!!

理由は「重要な役じゃないんでしょ〜?」

何気に主役志向が強いカブラギさんです。


えええ、もう、どうしよう。。。と思っていた時に、
ロック食堂のチャリティライヴでジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい)に会ったのですね。

「憧れの先輩、やる?」
「やる!」
「学ラン、着る?」
「着る!」

よ、よ、よかったあ〜〜〜〜〜〜〜


これは昔「ミラクル☆トレンズショー」に出てもらった時のです


後日、「こんな感じでよろしくお願いします」という詳細メールを送ったら、
「今日からダイエットします!」という返事をくれました。
やせたのかどうかはわかりませんでしたが、心意気がうれしいやね。
さらに、わたしも難航していた「学ラン探し」を、ツイッターでしてくれて、
慶応高校の学ランを借りてきてくれました!


そして問題のカブラギさんは、通行人役として出てもらうことにしました。
ルマンドを鬼ほど食べてもらうのです。
撮影のために、お昼のおべんとうをミルカツやめてサンマのにしてくれたんだそうです!!
ルマンドのためにお腹の余裕を残してくれる、役者魂!!
カブラギさんのシーンはとてもよくできて、
スタッフJRはカブラギシーンを切り貼りしてMIXして遊んでいます。




そしてたぐちさん。
何よりエーツーを映画祭に誘ってくれたことがうれしい。

お店でロケさせてくださいと言ったら、
すぐ「お店っぽいBGM」をかけてくれた。そしてそのCDをくれた。
さらに「うちの近所のヤバいセブンイレブン」の話までしてくれた。
真夏に「おでん」の張り紙がびっしりしてあって、怖くて入れなかったそうです。
円盤に行くといつも面白い話をしてもらって、とっても得した気分になる。


あるさん。
ニヒル牛でロケさせてもらいました。
火曜の
ディープ日誌にちらりと載っています。



「とっととやってね、とっとと」と言いながら、
「コンビニ店員っぽい服」を着てきてくださり、
お客さんにも「すいませんね、協力してやってください」とお願いしてくださいました。
なのでわれわれは厚かましくお客さんにもカメラを回していただきました。


そしてカメラを貸してくれ、こだわって撮影してくれ、最高の編集をしてくれたスタッフJRに最大の感謝を捧げます。体調を崩しながら、頼んでもいないカブラギMIXとか作る辺り、エーツーの仲間だなあと思います。ありがとう、JR!!
わたしこの撮影でめっちゃくちゃ西荻に行って、すっげえ電車乗ったから、
JRにいっぱいお金払ったからね!いいもん喰ってください。

そんな「映画 藤色のドレス ―ブルボン家の悲劇―」は、
4/29〜5/4のどこかで上映ですが、まだ上映日が決まっていないので、
決まり次第告知いたします。

ぜったいぜったい観て欲しい!!


庭の幸

茨城に住んでいながら、全くもって茨城に親しんでいない。
最寄り駅は埼玉、職場は埼玉、相方の住む隣駅も埼玉。
エーツーが言う「キタカン」とは主に埼玉北部のことだ。
水戸は東京より遠い。

しかし、茨城の農家は今たいへん苦しい状況に置かれているに違いない。
会社帰りに寄るスーパーは埼玉なので、
休みの日はできるだけ
茨城側で買い物しようと思った。
つっても茨城側のわたしの近所にスーパーなんかねえんだよ。
地元の農家が作った野菜のちっさい直売店みたいのに行ったら、
葉モノはぜんぜんなかった。
トマトと長ねぎを買った。
日用品や野菜や食品も売ってる、でかい酒屋に行ったら、
茨城産の菜花がわんさと売っていた。しかもめちゃ安!
「かき菜」はいいけど「菜花」は大丈夫なのか。

でもな、先週書いたように、菜の花はわたしタダで手に入れられることが
わかってしまったからな。
野生のやつの時期が終わったら買ってもいいけども。
そんなわけで小松菜を買った。
(しかしアコさんの記事にアブラナ科の花野菜は放射能取り入れ易いのかも的なことが書いてあってどっきり。ピンポイントで喰ってるじゃん、わし)


さて。摘み草モードの入ったわたしには、庭も宝の山だ。
でも今回写真撮ってませんでした。かわいくないんだもん。

●ノビル
あさつきみたいにひょろひょろ生えてるやつ。
掘ると白い球根が出てくる。
こいつは生で味噌つけてかじるとエシャロットみたいな味。
だが、相当量くさい。口の中がずっとくさくなる。
だから、加熱して食べるのがいい。
よくよく洗い、全草をさっと塩湯でして、適当に刻む。
酢味噌で和えて「ぬた」に。

茹でると甘みが出てうまいです。後引きます。
ビールに合うんだよこれが。
チヂミとか餃子にしてもいいみたい。おいしそ〜〜〜〜


●タネツケバナとハコベ
タネツケバナは、ナズナのちっちゃいみたいなやつで、
ナズナより花びらが真っ白くてかわいい。
摘み草図鑑によれば「クレソンのような風味」で、
サラダのアクセントにもいい、と書いてあったから、
サラダにしよ、と思って生でつまんでみたら、
クレソンの3倍くらい辛くて青臭かったから、生は無理と判断。
ハコベは春の七草のあいつですよ。
これもかなりの青臭さなので、タネツケバナとまとめて味噌汁に。
・・・なんか、敢えて食べなくていいような気がしたな、こいつらは。

ちなみにナズナはおひたしにすると大根葉みたいでおいしいよ。


●サンショウ
山椒ね。誰も植えていないのに、どこからか種が運ばれて生えてきた。
ありがてえこってす。
「イヌザンショウ」という食べられない種類のもいるらしく、
それかも?と思って調べたら、ちゃんと食べられる方の山椒みたいだった。
トゲの生え方で見分けるそうです。
花が咲くけど実が生らないから、オスの方かも。
萌え出てきた若い芽を食べる。若い芽を摘み取るんですよ、げっへっへ。

トマトを刻んで、出窓で育ててるルッコラが、花をつけたから、
花もエディブルフラワーとして食べられるらしいから、ルッコラの花と、
成長のゆっくりなイタリアンパセリの葉っぱ一枚と、
忘れた頃に芽を出して冬の出窓の少ない陽射しの中でひょろひょろ育ってくれた
パクチーの葉っぱを少し摘んで、
それから山椒の若芽を細かくきざんで、
ポン酢とごま油と香酢少しで和えた。
いろんな香りのするトマトサラダになった。
山椒は舌がしびしびしてたのしい。葉がやわらかいうちはどんどん食べて楽しもう。


●花



へへっ。照れるぜ。
ロマンティックが止まらないんですよ、わたしは。春の花に対して。

これは「花ゼリー」です。

桜の花びら(これは近所から失敬してきた)、タチツボスミレ、ローズマリーの花、
が入っています。
桃の味の缶チューハイと、どうせなら花づくしにしてやれ、と、
バラの花びらとオレンジの花のハーブティーを濃く抽出したのを混ぜて、
ゼラチンでゆるゆるに固めたの。

ほんとうはライチリキュールとジャスミンティの組み合わせがより胸ときめくのだが、
ライチリキュール買う金がなかったんだよっ。

味?人工的な桃の味が、子供っぽくてきゅんとしますよ。
花は、ローズマリーの花がローズマリーの味がするくらいで、
他は味はほとんどしない。食感もいいとは言えない。

いいの、これは儀式のように、春の花の気分を体内に取り込むというものなのだから。

ゼリーって、「夢見がち」が暴走しやすい食べ物な気がします。
透明で、ふるふるしてて、はかなくってさー。
もうひとつ、人知れず作った夢見がちゼリーがあるので、
また作ったら写真入りで赤面しながらご紹介します。


春をさがそう

 ヘイ、リッスン!ウィーアーリモーーーート!!
腰がいたいぜー!ネバー、ビーーーーーーーーーーーー!!!

どうこれ池田貴族の物真似。字だけで。

すすすすみません、貴族の真似して更新の遅れを軽やかにスルーしようとしてすみません。
有給取って映画「藤色のドレス ―ブルボン家の悲劇―」のロケで、
朝からセーラー服で森の中を走り回ったり、洋館燃やしたり、
桜の下でドレスを着て踊ったり、ニヒル牛にたまたまいた作家さんを拉致ったり、
パンツ一丁に布を巻いたなりで、拉致った作家さんと一緒に石川さんにご奉仕したり
(って書くと風俗みたいだけど違うから、そういうシーンだから。)
して疲労困憊した翌日会社に行ったら、
前日の入荷が大量だったらしく、フロアがなんだかものすごく荷物で埋まっていて、
そこにきてまた、いつもの2倍くらいの荷物が来て、
もうどこにも入らねえよ、どうすんだよコレ、
って状態になった次の日に、大量の急ぎの出荷がかかり、それをひいひい言いながら出荷しつつ、いつもの3倍くらい来た荷物を格納する、
ってことを、責任者がいない状態で、みんな土気色の顔をして、
じいさんなんか足を腫らしつつ、わたしはロケの筋肉痛を引きずりつつ、やっていたわけです。
デストロイ!
ブルーカラーの挽歌。


関係ないんだけど、自分は派手な服が好きな割に、赤い服をあまり好んで着ないな、といきなり思って、それはきっと「赤はリモートの色」という思い込みがあるからだわ、
と気づいた。とゆうか、そういうふうに決めた。

「赤はリモートの色」と言いたいばっかりにな。


・・・違うのっっ!今日は、マリスや貴族の路線(どんな路線だよ)から外れて、
春の乙女らしくいこうと思ってたのっっ!


「春をさがそう」。

小学校の頃、春にそういう催しがありました。
近所の土手にお菓子と水筒持ってぞろぞろ行って、
春のしるしをみつける比較的地味なレクレーション。
わたしは「春をさがそう」がとても好きだった。
タンポポ、ナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、キュウリグサ・・・
春の野の花が土手にはたくさん咲いていた。
殺風景な枯れ草の中にこれらの芽が萌えてきて、ぐんぐん育ち、つぼみをつけると、
わけもなくわくわくして、それから、ちゃんとまた暖かい季節がやってきたことに、
ほっと、からだもこころも緩むのでした。
花が咲くと、虫がやってくる。
テントウムシ、みつばち、シジミチョウ・・・
テントウムシに、黄色いくさい汁を出させないようにそっとさわるのは、
けっこう難しいんだよね。テントウムシはかわいいから、さわりたくなるけれど。

小学校を卒業してずっと経ってからも、3月に入った辺りから、
いやいやもっと前、蝋梅が咲いて、梅が咲いて、沈丁花の香りが空気に混じってきた頃から、
自分内「春をさがそう」は毎年続行されています。

特に、植物好きに拍車がかかってきて、今年の春は楽しみだった。
「野ゲーキ」という新たな趣味も始めた。春の花々で飾った野ゲーキ・・・!!
「摘み草図鑑」というのを買ったら、そこいらに生えている雑草には、
食べられる草がとても多いことを知り、「これからはリアル草食系女子だな」とも思っていた。
雑草をオシャレにかわいく飾っているフラワーアレンジメント?の人がいることを知り、
わたしも春の繊細な草花を飾ってやろうと考えていた。
いちばん好きな花はすみれなんじゃないかな、とも思い、
庭にすみれが咲いたら砂糖漬けにしてやろう、赤面するほど乙女じゃーん、って、
ひとり身悶えしていた。
(昔試みたけどいまいちうまくいかなかったから、もっとばっちりやろうと燃えていた。)

そこにきて、放射能である。

何がいやって、何かをしようとすると、そこにぜんぶ放射能が織り込まれて練り込まれてくることがいやなのだ。吉田戦車の「ぷりぷり県」って漫画に、愛媛県のマッドサイエンティスト?みたいのが出てきて、何にでもみかん果汁を練り込もうとする。校舎とか学生服とかマウスピースとかゴルフのドライバーとか。最終的には地球そのものにみかん果汁を練り込みたがっていた。その執念なみに、放射能が意識に練り込まれている。

あーーーもう!!もうええわい。知らんわい。
ちょっとキレ気味になり、わたしは放射能のことをさておき、摘み草をすることにした。
放射能を気にしないのに便乗して、今までこれのせいで摘み草をためらっていた原因であるところの、犬の糞尿も気にしないことにした。
放射能が出てきてはじめて乗り越える犬の糞尿。なんだこのスケールのでかいのか小さいのかわからなさは。


自転車に乗って、橋にのぼる坂を漕ぐ。坂の途中、フェンスの向うに菜の花が咲いている。
すかさず、開ききっていないつぼみのことろをゲット!

あるさん・エバさんと、いちばん好きな野菜について話したことがある。
あるさんは「じゃがいも!」と即答した。
わたしは、「・・・菜の花かな」と言った。エバさんも、葉もの野菜や春野菜を挙げた。
あるさん(ポテト)は、「わたしは無人島に行く時はじゃがいも持ってくよ!」と言い、
「菜の花じゃ無人島で生き延びられないよ!!」と、菜の花を馬鹿にする。
そんな、不遇の菜の花を摘む。

「菜の花」と、わたしはアブラナ科の黄色い花の咲く植物を一緒くたに呼んでいるが、
そこらに生えているのがほんとうはアブラナなのかカラシナなのか、わからない。
だが摘み草図鑑によれば、野生のあの黄色い花が咲くやつは、みんな食べられるらしい。
摘み草道中、至るところに菜の花があった。
葉の形をみると少しずつ違う。
空き地に打ち棄てられた野菜から咲いたようなのもあり、
「これはきっと小松菜
だ。ぜったい美味いよコレ。へっへっへ」とほくそ笑んだりもした。

そんな、多種混合の菜の花の、ナムル。



買ったものより苦味がくっきりして、わたしにはとてもおいしかった。
おひたしでなくナムルにしたのが正解だったのかもしれない。
塩が甘みを引き出し、ごま油によってなめらかな味になった。
つぼみのぷちぷち感がいかにも新鮮でうれしい。
菜の花は好きだけど高いからたまにしか買えない。
そこいらで摘み放題、と思うと、ニヤニヤが止まらぬ。


橋を渡り、いちおー茨城から埼玉に避難したもんね、埼玉ではまだ規制かかってないもんね、
と誰にともなく言い訳をし、土手に生えているよもぎとつくしを摘む。
摘んでいるそばから散歩の犬がやってくる。
ああっ、ここに尿すんなよ犬。
糞。糞はな、飼い主持って帰るしもしそこにあったら避けられるし分解されたら養分だ。
しかし尿は。尿はアンモニア入ってるから簡単に養分にはなんないんじゃないかな。
犬は糞より尿を頻繁にするしな。
いやいやいや、今日は気にしないんだってば。
洗えばいいんだ、洗えば。よーく洗えばいいんだ。だけどその水道水・・・
というわたしの葛藤などお構いなしに、よもぎはわさわさ生えている。
摘んで嗅ぐと、春のにおいだ。



摘み草への憧れは、この絵本から来ている。


福音館の、ばばばあちゃんシリーズ『よもぎだんご』だ。
幼稚園の頃この絵本を読んで、よもぎを摘んできて「よもぎだんご」を
母親に作ってもらったり、大人になってからも作ってみたりした。
よもぎの他、ここに出てくる野草(のびるやつくし)を摘んで食べたりもした。
これを読んでその辺に生えているものを採ってきて、調理して、食べるということに、
ひとかたならぬロマンを抱いたのだ。
幸い、幼稚園の頃住んでいた家も、今住んでいる家も、田んぼや畑の中にあり、
よもぎものびるも生えまくっている。

だんごを蒸かしてつく暇がなかったので、よもぎを茹でて刻んで、
白玉にした。



白玉粉が、100均で買ったタイ産だったからか、でかく丸めすぎたからか、
白玉のあの、つるん、むちっとした歯ごたえが出なかったが、
ふわっとよもぎが香って、おいしいことはおいしかった。

それからよもぎはからだを温める効果があり、入浴剤にも使うと図鑑に書いてあったので、
葉っぱを少し干して、不織布のお茶パックに入れて風呂に入れてみた。
うん、なんとなく、からだがぽかぽかしたよ。気分程度だけど、いいのだ。


自転車で、知らない道をなんとなく入っていった。



そしたら、いきなり、でっかいみつまたの木がど真ん中に植わっている空き地があらわれた!
写真がまずいせいでぜんぜんよく見えないでしょうが、
わたしは思わず声をあげました。
ちょうどそのときくもっていたところに薄日がさしてきて、満開のみつまたの花を照らしたの。
みつまたというのは、コウゾと並んで古くから紙の原料に使われてきた木で、
枝がみっつにわかれて、その先もまたみっつにわかれるところから「みつまた」という。
遠目に見ると地味だけれど、モコモコとしたかわいい花を咲かせます。



その根元につくしがたくさん生えていて、
向こう側は、うっすらあかむらさきになっている。
敷き詰めたように、ホトケノザの花が咲いているのだ。



なんだかわたしは夢ごこちになってしまった。
みつまたの木がどうにも夢っぽいのだ。
横に広がった枝ぶりのかわいらしさ。葉っぱがなくて、みっつにわかれた枝に花だけが咲いているようす。花の集合体の、ほわほわとした半球形。
花の側面は白く、内側は黄色く、離れてみるとクリーム色にみえる全体。
こんなにでっかいみつまたの木には、浮遊感がある。

その下にしゃがんで、つくしを採った。
つくしにまつわる書きたいエピソードがあるが、それはまた次回以降にしようと思う。



はかま(あの黒い、ぎざぎざした硬いとこ)を取って、
塩ひとつまみ入れたお湯で茹でてみた。
出たばっかりのスギナも一緒に。
かさがぐんと減る。はかまを取るのは意外と面倒だ。
しかし、しかしである。

つくし、うまいよ・・・!
味がある。ほろ苦く、なんちゅーの、ほのかな旨みがある。
しょうゆをちらっと垂らしただけなのに、とても複雑な味がする。
食感もいい。
スギナもまずくはないが、断然つくしである。
子供の頃につくしを食べてみた時は、「別においしくもまずくもない」という感想を持ったような気がする。だから、一度食べてみたくらいで再トライしようと思わず大人になった。
いやいやいや、これはいわゆる「大人の味」だ。大人にならなきゃわからなかったんだ。
ビールによく合う。
「今年の初つくし」をみつけることが、
わたし内「春をさがそう」のけっこう重要なポイントだったりするのだが、
これからはそこに「食い意地」が参入することに決定した。


最後はふきのとうだ。



苞(ほう)がひらくともう食べごろを過ぎてるらしいが、
空き地にぽこぽこでてたのがうれしくて、開いてたけど比較的きゅっとしたのをふたつだけ採ってきた。
塩茹でして刻んでつまんでみたら、かなりの苦さ。
スーパーで買ったふきのとうで作ったふきみそが冷蔵庫にあったから、
それを混ぜた。さらに生の味噌もちょっと混ぜてみた。
これもすごくビールに合う。にがくておいしい。


やっぱり、摘み草はたのしいです。
春は苦くておいしい植物がたくさん出て、いいものだ!
摘み草の時ばっかりは放射能と犬の糞尿のことを忘れようと思った、
春の日でありました。



倉庫やばし

倉庫が・・・めちゃくちゃ忙しい・・・

更新、今夜になります。
いや、今日も忙しかったら土曜日になります。
責任者の社員が休みだからわたしが最後までやならきゃなんだよう。

申し訳ありません。



映画「藤色のドレス ―ブルボン家の悲劇―」
絶好調で撮り進んでおります!

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