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  • 2017.06.09 Friday
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よいおTOSHIを

 2回消えたので投げやりですよ。

●「リバーサイドミステリー」年内完結は夢と消えました。
「ケータイ小説ってケータイで書いたらケータイ小説なんか!?だったらワシ今ケータイ小説書いてるど!恋空じゃあああ」と会社の若者に詰め寄りながら書いてたんですけど終わりませんでした。

●明日(今日)のホルモン鉄道ライヴで何かをしでかさねばならんらしいので、
最高潮にテンパっております。
今年は円盤年越しライヴがないから、ソロで寂しくオドオドしてネタ練らなくていいんだー、実はもうネタ考えてたんだけどなっ、2コ、ちょっとさみしいなっ、でも超ホッとした〜〜!って思ってたらやっぱやらねばならんか。円盤用に考えてたネタをここで出すと全然良くないので、まったく別のことを考えた。
しかし歌おうと思ってる曲のB面のタイミングがズレて、何度練習してもズレて、
自分のリズム感の皆無さを呪っている。
あとこれのために痩せようと思ったのに全然痩せなかった。ごめんお客さん。

●書きたくて忘れてたこと
野ゲーキを初めて庭以外の素材で作ったとき、素材や作る場所を探してチャリンコでうろうろしていた。その時に一瞬見た、胸キュンすぎる光景。

人んち(農家。広い)なんだけど、門のすぐそばで、じいちゃんが座り込んで、小さな台の上にまな板を置いて、小さなナイフで何かをしている。
通りすがりながらさっと見ると、まな板の上には小さな魚がいて、
じいちゃんはそれをさばいている。血の色、身の色、うろこの銀色。
じいちゃんのそばにはネコが行儀よく座って、さばかれている魚を待ち遠しそうに見ている。

えっっっ!?って思ったよ、この光景には。
魚の死がありつつ、なんというかわいらしい光景なの!?って。
魚の血の色がなかったら、そんなにキュンとしなかったかも。
よくわからないけど。あれはオブザイヤーでした。


●わたしの萌え絵を見て下さい。

これが



これに。

吐き気がするほど〜手探りで描いたぜ〜
吐き気がするほど〜検索したぜ〜
吐き気がするほど〜時間かかったぜ〜
吐き気がするほど〜モノホンくさいぜ〜
おっまえはー!

でもきっと本家本元の人が見たら「ぜんぜなってねえ!」と怒り狂うのだろうなー。
まず人体デッサンなどまるでできないし。基礎ゼロアイドル。これに関しては謝らないもん。


さあそんなわけで萌え絵ぬりえも「エーツー宇宙」に追加します。



でもこれを保存してPC上で塗ろうと思うととても大変だと思う。
線が切れてるとうまく塗りつぶせないからね。そしてそんなの知ったこっちゃない下絵だからね。わたしは自分で仕掛けたこの罠にずぶずぶとはまりました。


明日(今日)、ニヒル牛にコピーしたものを置いておきますから、
ご来店の際にさかさかと塗って置き逃げしていただけたらこれ幸いと展示させていただきます。



そんなふうに、盆と旧盆と正月と旧正月がいっぺんに来る、「エーツー宇宙」をどうぞよろしくお願い致します。


あ、2010年は、気がついたら編集長になっていて驚愕しました。
来年はまず「エーツー宇宙」と、そして引き続き「ニヒル牛マガジン」を何卒よろしくお願い致します。もっともっと愉快なマガジンにするよ!!
読者、ラヴ!!

ドリームズ・カム・トゥルー

 先日のライヴにお越しくださった方、ありがとうございました!

出番押尾氏、わー押し押しだよ、だったり、
ステージになんか液体がこぼれてたり、
トイレにゲロの痕跡があったり、
いかにも高円寺のむちゃくちゃなまつりって感じでしたが、
たまにはそういうむちゃくちゃなまつりにもまれた方がいい気もします、わたしはね。
円盤たぐちさんの「お前らの思い通りに(ライヴを)やれると思うなよ、って、いっつも思ってる」という言葉を思い出します。
口に出して言いたい美しい日本語ですね。

まつりがどんなにむちゃくちゃでも、エーツーは小道具を買い揃え、
公園で練習をし、衣装を着て全力でライヴをするのみ。
お客さんの反応がアツかったらさらに最高に楽しいです。
こないだはまつりだったこともあり、雄叫びを上げて楽しんでくださったので、
テンション高いライヴができました。

地獄からやってきたサタン・クロースとして(クロースってなんだろう。クロス?十字架?)、
ささやかなプレゼントを作りました。




ジンジャークッキーのしゃれこうべオーナメント。
目はレーズン、鼻の穴は黒ゴマでつけました。
なんか普通に愛らしくなっちゃった・・・
でもこれがツリーにたくさん下がってたら悪趣味でいいなあ、首ツリーだなあ、と。


へい。では。ドリームの話をしようかいね。
何からお話ししたらよいかしら。おもいつくままにいってみますね。


もう数年前になる。ある時唐突にリーべが、「グレイ好きって言える人って何なの」と
言い始めた。大学生の時だ。
大学生になった途端に「合コン」「飲み会」と当たり前のようにサラッと口にできるようになってしまうキャンパスライフ満喫大学生たちに馴染めず、メガネをコンタクトに替えて澄ましてデビューできる臆面のなさもなく(いや、コンタクトにしようと思ったことは一度もないです。わかりやすい例えです)、当時誰もがぶら下げていたスタバのバッグを最高に恥ずかしいと思っていた、その頃のエーツーの、全世界に投げかけた憤り混じりの疑問であった。

「グレイ好きって言える人って何なの」

グレイというのはその頃かもう少し前に売れていたあのバンドだ。

前々回の森ガールの話にも通じるが、エーツーは「サラッとみんなと同じにする、
ペロッとわかりやすい系統に同化する、またそれを公にする」ということが非常に非常に
恥ずかしい。特に、「それを公にする」ということが。
つまり、今グレイが流行っているとして、自分がグレイを好きだとして、
でもオレンジレンジが出てくればオレンジレンジを好きになるとして、
「好きな音楽はグレイです」と堂々と宣言できるか。
また、自分はグレイを永遠に心の底から好きだ、愛している、売れてる売れてないは関係ない、といった場合、前者のようなオレンジレンジ予備軍がうようよいる状況で、「わたしはグレイが好き」と発表できるか。
どちらもイヤだよ。ひた隠しにする。
後者の場合はグレイが売れなくなってから重々しく発表するね。それかもうグレイ好きの第一人者ぐらいになる!
その、サラッとペロッと言っちゃえる感じはなんなのさ。

そんなしちめんどくせえ性根から、「あなたにスキンケア」、「あんたグレイ好きか」という曲が生まれた。
そして変わり身の早い、サラッとうまくやれるやつら(仮想敵)のことを「グレイ好きカー」と呼ぶようになった。

あれから数年。エーツーの考えの基部はほぼ変わっちゃいないが、「飲み会」は普通にやれるようになり、ためらいなく髪色を変えられるようになり(わたしは黒いけど、潜在的にはできる)、ショートパンツもレギンスも(スパッツって呼ぶけど)登山ブランドもどんと来いになった。
そしてそのように少しへらへらできるようになったところで、ある時、
「グレイ好きは隠すもの、だけどグレイ好きカーは確実にいるもの。でも、そういえばたとえばドリカムって、どういう人が好きなんだろう。グレイのような愛憎ドラマは生まれうるのか?」と、うっすら半開きの目でソフトに思ったのであります。

この漠然とした問いに、ズパッと回答をくれたのが能町みね子さんのこのweb連載だ。

モテない系とドリカム層

能町さん曰く、世の若い女性を大まかに分類すると、「モテ系・モテない系・圏外」になると。
「モテ系」はギャルとか、江古田ちゃんのいう「猛禽」とかだろう。
かわいく、華やかで、男心をたくみにキャッチする。エビちゃんOLみたいの?
「モテない系」は、自意識過剰・あまのじゃく・個性的と言われやすい・趣味に没頭。
能町さんは自らをここにカテゴライズしています。
エーツーもここだな。サブカル気取りとかもここでしょう。
何しろモテない系のいちモデルとして、「前髪ぱっつん・メガネ・ジャージ」が挙がっている。
それわたしじゃん!
「圏外」は、服とか身だしなみに一切気を遣わないおなごだろう。東村アキコの『海月姫』の主人公・月海ちゃんみたいな?でもなかなかいないよねそんな人最近。
「腐女子」とかっていう人たちだって、自分なりの服のこだわりがある人が多そうだ。

まあ、「系」ってのがそもそもどうもイヤ、なんだけど、
それも自意識の強い「モテない系」の属性でもあると思うのでこのまま話を進めます。

能町さんは、これらの間に、「ドリカム層」なるものが存在すると指摘している。
モテ系・モテない系・圏外というのが、かなりはっきりした特徴を示すのに比べて、
「ドリカム層」は「層」だ。つまり、これらのおなごのあいだあいだに、モヤッと存在している、あいまいな、いわゆる「ふつうの女の子」みたいなもの。

引用します。

「ここで話題とする私の思う「ふつうの女子」とは、「なんとなくドリカムが好きそうな女子」である!「なんとなく好き」というところもポイントとなってきます。カラオケでたまに歌うが有名な曲しか歌えない、CDも何枚か持っているが全部そろえているほどではない、ライブも足しげく通うわけではない(あるいはそもそも行ったことがない)。だけど、好きな音楽は?と聞かれると、ドリカムかな、と答える。このくらいの女子です。」


そーか!なんかモヤッといっぱいいるおなごは「ドリカム層」か!
「層」の需要があるから売れてんのか、ドリカムは。
まあ、ドリカムじゃなくてもいいんだ、ああいうものなら。


つまり、エーツーの認識で言うと、
「グレイ好きカー」はモテ系寄り、エーツーはモテない系、そしてグレイ好きカーほどエーツーに悪口を言わせない、なんかアンサンブルニットに黒いスカートと黒い膝丈ストッキングはいてるようなイメージの、派手でも超・地味でも不潔でもない者たちがドリカム層だ。
そのいわゆるふつうさを、「なんとなくドリカム」と持ってきたところが、
なんと鋭くておもしろいのだろう。
ドリカム層はさぞかしリラックマとか好きなんだろうなあ。

わたしは能町さんの連載をみつけたとき興奮してリーベにも読むように勧めた。
そんなわけで、「ドリカムはなんかおもしろいもの」という認識がエーツーの中に芽生えたわけです。


話は変わる。


リーベはパン屋です。チェーン展開している某パン屋に勤めている。
そしてゆくゆくは自分の店を持ちたいと考えている。
わたしはそれに全面的に協力する。

もう何年も、その時々の「どんなパン屋にするかプラン」を話し続けている。

ある時、わたしが「焼き上がりまで何マイル?」という曲を作った。
曲名がまずできて、「何マイル?」というところから、
「まだまだ遠いよなーパン屋への道・・・」とかなんとか思ったのだろう、
「最果てベーカリー」というフレーズが出てきた。
最果てベーカリー。かなしいだろう。不穏だろう。詩的だろう。
わたしたちはこれを気に入り、将来開く店の名はもう「最果てベーカリー」だね、
という話をした。ロゴとかも考えたりした。

しかし、そんな最果てベーカリーが、なんだか北関東に開店する気配が濃厚になってきた。

北関東にある「最果てベーカリー」・・・

「最果てって、キタカンだったのかー」
「キタカンで『最果てベーカリー』って名前のパン屋やるって、すごい勘違いされそう」
「うわ!ほんとだっ!勘違いとの闘いだ!ちょっとキツいなー」
「キタカンがすごく好きみたいだし、夢見がちっぽい。なんか、もう恥ずかしいね、これ」

そういったわけで、もっとキタカンで定着しそうな、恥ずかしくない店名を考えることにした。

「もう、中村屋がいい!(リーベの苗字は中村)」
「それだめでしょう。でも中村はいいよ、パンと中村が入った名前がいいよ」
「中村パン屋・・・」
「おおお!老舗っぽい!てか地元密着、昔ながらのパン屋っぽい!」
「もう老舗!開店したら即老舗!そんな感じいいねえ」
「ベーカリー・・・ナカムラ・・・ベーカリーナカムラ!!カタカナで!いくね?」
「いいかも!わかりやすい、かわいい、老舗っぽい!」

「ベーカリーナカムラ」案が出てしばらく経った頃、リーベがけったいなことを言い始めた。


「なんかさー、もうさー、カッチカチのコンセプトとかなく、てかそれを前面に出さないで、
 『気づいたらパン屋になってました』とか、『親がパン屋でなんとなく引き継ぎました』とか、
 『何にも考えてません』って顔してやりたいんだよねー」

うわ!それもう病んでる!
「何にも考えてません」って顔したパン屋!
その実は、「何にも考えてません」って顔がしたくて、必死でしている、
必死で過剰なおしゃれさやかわいさやこだわりを隠している、パン屋!

わかる。ある程度まではわかる。
パン屋は、おいしそうで入りやすいのがいちばん。
あまりに硬質なこだわりは、入りづらさにつながってしまう。

だけどねえ、「気づいたらなんかパン屋になってた感」の演出は、いきすぎでしょう。
雑誌の取材とか受けたら「特に何も考えてません」って答えたいとまで言ってたからな。

しかし、わたしも勉強したい!と借りた、パン屋開業の本を読んで、思ったね。
「店名に自分の思いとか、込めたくねえ!」
フランス語で「命」とかさあ、元気の出るような言葉とかさあ、
ナントカ語で「愛情」みたいのとか。
は、は、は、はずかしいよう!
「ベーカリーナカムラ」だな、やっぱ。この何も込めない美しさ。


ところが最近この「パン屋問答」が新たな展開を見せた。

「エーツー宇宙」に向けて、人工衛星をかたどったアイドルグッズを一緒に作っていた時、
森ガールの話になり、「知られたくない、言いたくない」感じ、
つまり「グレイ好きって言える人って何なの」談議になった。

そこで、わたしはパン屋の店名の話をした。
「あんたの言ってたことがよくわかった」と。

そうしたら、リーベが言ったのだ。

「でもさー、最近思ったんだけど、もっと普通の会社に勤めて、
退職するまで地道に月給もらう道もあったわけじゃん?
だけどさー、こうしてパン屋に勤めて、店を開こうとしてるのは、
やっぱ『夢』なんだ、わたしは『夢』を選んだんだな、って。
君も倉庫に入りたくて入ったわけじゃないでしょ、『夢』を選んだわけでしょ」

う、う、う、うん。まあ、なんちゅーか、そういうことになりますわな。
エーツーやれなくなったらやだなあ、と思ってこうしてるわけだからねえ。

そこでわたし。

「え、じゃあ、あれかい?フランス語で『夢』、みたいな店名にすんの?」

そしてリーベの爆弾発言。

「・・・ドリームズ、カム、トゥルー!?!?!?!?」

ドリームズ、カム、トゥルー????
という名の、パン屋?

ひーっ!ひーっ!死んでしまう!
笑い過ぎて死んでしまう!!

「ドリームズカムトゥルーという名のパン屋」!!
キタカンで。

ヤンキーのあんちゃんとかが、
「ドリカム行くべ」
「ドリカムであんぱん買うべ」
「ドリカムの焼きそばパン、マジ神だし」
って言うんじゃ!!

高校の購買部とかにも出店して、
女子高生がお弁当忘れたら、「だいじ、だいじ(←大丈夫という方言)、ドリカムのパンあっから〜」って言われるんじゃ!!

倉庫の作業服のおっさんとかトラックの運ちゃんが、
「俺いまドリカムにいるんだけどなんか買ってく?」って電話するんじゃ!!

もう、パンの袋に「ドリカム」ってプリントするしかねえ!!

はあはあはあ。
肋骨がミシミシするくらい笑ってしまった。

ドリカム編成とかドリカム層の前に、
「ドリームズカムトゥルー」という言葉自体の破壊力に気づくべきだった。

ドリームズカムトゥルーという名のパン屋、
常連に「ドリカム」と呼ばれるパン屋、
「夢は現実になる」というメッセージの込められたパン屋、
わたしとあなたの夢のパン屋。

すごい!!

「ドリームズカムトゥルー」という店名はすごい。

たとえば「ニヒル牛」と書いて「ドリームズカムトゥルー」と読んでみよう。
わー!いたたまれない!ものつくり大学さまよい学部、手探り学部、手わすら学部が大集合。

たとえば「無力無善寺」と書いて「ドリームズカムトゥルー」と読んでみよう。
ぐぎゃー!すごいダメな戯言!お前ら(って誰)全員明日ウンコ踏むよ。

たとえば「円盤」と書いて「ドリームズカムトゥルー」と読んでみよう。
ひえー!く、苦しい!もう土下座するから許してたぐちさん。
インディーズのミュージシャンのいろんなところが痛いよう。

(すみません、店に対しての悪気はないです)


「ドリームズカムトゥルー」は、もはや万能のオチなんじゃないかと思えてきた。
それをバンド名に冠したドリカム、恐るべし!!
いちばん流行ってたのが小学生の頃だったから、
「ドリームカムズトゥルー」なのかどっちなのか覚えるのにせいいっぱいで、
「夢は実現する」っていう意味を、apple=「りんご」くらいにしか捉えてなかった。
吟味すればするほどすごいバンド名だ。
いやー、すげえわ、ドリカム。「ドリカム」ってすっかり略されてるとこもすげえわ。

で、ドリームズカムトゥルーってつけちゃった店は、日本のどこかにあるのかね?
あるなら這ってでも行く。



(関係ないけど着せ替え人形の浴衣がよくできたので自慢です。あーかわいい。)


ドリカムの話をして「よいお年を」にしたかったけど、もう1週あるのか。
年内にやり残したこととして、書きかけで放置してある「リバーサイドミステリー」を
完結させられたらいいな、と思います。


それでは読者の皆さん、ホルモン鉄道のライヴでお会いしましょう!
(なんかやれと言われたので何か仕込んでいくつもりです、よろしくお願いします)


クリスマス野ゲーキ

先週書いた「遺跡」は、今日通りすがったらポールとロープで囲まれて、
もう入れなくなっていました。


「遺跡」で摘んだ草。

ピンクの丸いのが「ヒメツルソバ」、奥の小さい花が「ハキダメギク」、
緑の葉っぱはわからず。



また別の日、「遺跡」の、元ガレージと思われるところにネコがいて、
自転車から降りて近づいてしゃがむと、啼きながら寄ってきた。
うれしくなって撫でたり、そこに生えてたイネ科の植物の穂をねこじゃらしにして、
ネコがうにゃうにゃ寝転びながらじゃれてくるのを楽しんだ。
でも尻のまわりにうんこがべったりついていて、
擦り寄ってくるとき、尻はすりすりされないように逃げた。
それを知ってか知らずか、ネコは尻をべろべろべろべろ舐めていた。
「にゃんこちゃん、ねこちゃん」と猫撫で声で呼びかけていたのだが、
最終的に「うんこたん」と猫撫で声で呼びかけていた。
うんこたん、かわいかったなあ・・・

 


さてえ。クリスマスが近いすよ、クリスマスつったらケーキですよ、
ケーキつったら野ゲーキすよ!!!!!

以前、朦朧見聞録に野ゲーキの「つくれぽ」をお寄せくださったばぁばらさんから、
第二段をいただきましたよ!!
これがまた、かっこいい野ゲーキなんですよ。
さっそくご紹介させていただきます。





「ニヒル牛マガジンさま


こんにちは。調子にのって二回めのつくレポ送ります。

家にたまたま、白と紫と黄色でバッチリ決めた仏壇花束があって、枯れかけた白ゆりと白いリンドウなんかを使って野ゲキってみました。

前回は雑草が見当たらなかったので、枯葉や、どんぐりやてらてらした緑の葉っぱをつかいましたが、
「二回めはお花を使ってみたい!」と思っていた矢先にあった、仏壇花。

白ゆりは、間近で見ると花びらの内側がぼつぼつしてたり、おしべがぬらぬらしてたりしてきもちわるいです。マリ〓さん、この花に象徴されちゃっていいんでしょうか。

リンドウも花びらふわふわしてて一見かわいいのですが、花びらむいてみるとちょっとグロい・・・

今回行った広場は、雑草も生えていたのですが、雑草って繊細な形してるんだな・・・と深く思いました。


真ん中の花が、無理やり花びらを開いたリンドウで、百合はバラバラにして散らしました。アンテナは百合のおしべです。」



アラーキーの写真で、枯れた花束のやつがとても好きです。チューリップなんかの花びらが、
半乾きになって黒ずんでよじれて、いまにもばらばらと崩れそうなのとか。
あと萩原朔太郎の詩によく出てくる、「饐えたる白菊」というモチーフも好きです。
この野ゲーキを拝見して、「枯れかけた花のエロス」みたいなことを思いました。
「百合のおしべ」と書かれているのは、たぶん「めしべ」ですね。

「おしべ」は、切り花にする時に、先っぽの、花粉の出る「葯(やく)」を取り除かれます。
百合の花粉はくっつくと、色が落ちないのです。
切り花でも、つぼみから開花したやつにはちゃんと「葯」がついていて、
そのべっとりした質感の花粉を眺めるのはおもしろいです。
葯を取り除かれた不自然な百合の姿も、なんだかアンバランスでよく、
透明な蜜?のにじんだめしべの柱頭は、グロテスクでエロティックです。
めしべをぴーんと、真ん中に持ってきた野ゲーキは、かっこいいなあ。
「しべ」を生かすというワザに、やられたー!!

ばぁばらさん、本当にありがとうございました。


ありふれていると思っていたものが、未知のものに見えてくることを、
「異化作用」とかって言いますよね。
野ゲーキを作ることには、植物への異化作用があると思います。
ばぁばらさんが百合やリンドウを改めて「グロい」と思われたのも、異化作用だと思います。
散歩しながら道端の草花を眺めるのと、手にとって色やかたちをまじまじと見ながら配置を考えるのでは、対象の捉え方の深度がぜんぜん違いますね。


さあ、では、素材の使い方があんまり新鮮じゃないわたしの野ゲーキも見てもらおう。
クリスマス感を意識して採取しましたよ。


デコラティブ・クリスマス野ゲーキ。




真ん中の緑の星っぽいのは、アシタバの実。アブラムシがいっぱいついてました。
ファースト野ゲーキではアシタバの花使ったんだよなぁ。アシタバは優秀な野ゲーキ材だ。
アシタバに混じっている、白いまるまるっとしたのは、ヤツデのつぼみ・花です。
赤い実はハナミズキ、黒い実はツゲ、青い実はジャノヒゲ。
囲み(右):トゲトゲのやつ。何かの針葉樹の枝。つぼみ?がついていてかわいい。
囲み(右上):赤い小さい実は、たぶんアカメモチ。
囲み(左):イヌホオズキ。
囲み(左下):紅葉したゲンノショウコの葉。ちまっとしたかたちがかわいい。


シンプルかつ明快なクリスマス野ゲーキ。




真ん中:ヒイラギの葉と実、斑入りの葉っぱはアイビー。
囲みはヤツデの花と若い実。


ちゅーかね、ヤツデのつぼみ〜実の、野ゲーキ材としてのポテンシャルの高さはどうよ!!
しかもクリスマス野ゲーキ材としての!!!
雪の結晶のようでもあり、オーナメントのようでもあり、星のまたたきのようでもあり。
庭に生えてるのを、しおらしく摘もうと思ったところ、枝ごとぼきっといってしまい、
やべ!と思いつつ、その、ぽやぽやと内側から光っているようなのが枝に贅沢についているさまに見とれた。

葉っぱ込みで見ると、地味っぽいやつなんだけども。


ヤツデの花を見かけたら、近づいてよくよく見てみてください。
かたくしまったつぼみのまるさも、ぽわっと咲いた白い花のあかるさも、
ふくらみはじめたうすみどりの若い実の初々しさも、とてもきれいだから。
野ゲーキにしたくなるぜええ。


しおらしいピンクの野ゲーキ




これはあんまりクリスマスっぽくならなかった。
ピンクっぽい素材を集めた。

真ん中:ヒメツルソバ(ピンクのまるいの)、ヒメジョオン(菊っぽいの)、紅葉したツタ
囲み:アカザ(右側のぽろぽろしたの)、イヌタデ(左側のピンクい穂)、ヤツデ

「ヒメツルソバ」って、突然目に入るようになった植物なんですが、
園芸界の流行なんだろうか。人んちの門の下とかに、うわーーーーーーーって咲いてることが多い。
まるくてちいちゃいピンクが、ぶわーーーーーって密集してる。
茎も赤くて、めちゃくちゃかわいい。
ヒメツルソバとイヌタデは同じタデ科だ。わたしタデ科好きかもしんない。
湿気と野の気配が強くにおってくる。

ああ、まだまだやりたい野ゲーキたくさんあるよぅ。

もっと大規模なピンク縛りのやつ、青縛りのやつ、形状縛り(まるい花だけとか、小さい花だけとか)、
「科」縛り、実縛り、葉縛り、海辺の植物、湿地の植物、落ちてる花びら縛り、などなど・・・



で。こんな乙女ちっくな植物好きなこと書いてるけど、あした、
「脳が溶ける奇病 プレゼンツ 地獄のコミュニケーション」みたいなイベントに出るんだ。
エーツーはもう、勝手に脳内シャッフル革命を起こして、
「地獄のクリスマス」というテーマでお送りしまくりますよ。
興奮しません?「地獄のクリスマス」。

DPG×TOKYO DIONYSOS×脳が溶ける奇病 presents
「地獄のコミュニケーションVol.4≒2010年末拡大版」
 高円寺 AFTERBEAT 北口店
http://www.after-beat.co.jp/studio/kita.html

OPEN/START 12:30 CLOSE/23:00
ADV/DOOR 1000/1000

練習スタジオを借り切ってのライヴ!!つーか巨大フェス!?
エーツーの出番は17:30から2スタジオです!見逃さないでね!
何かしらのプレゼントがありますよ。 このためにオーブンレンジ買ったんだ。
つまり何かを焼くんだよ。

ふらっときてエーツーみてふらっと帰ってそこいらで飲み始めてもまだ夕方だ!
しかもせんえんだって。ふらっとプランにもってこいじゃないですか!
UFOクラブの巨人ゆえにデカイワンマンにも余裕で間に合う!!
よろしくお願い致します。

共演: (こういう時、ローマ字の名前は読めないからカタカナにしてよかったと思います)
■アビシェイカ- ■赤犬姉妹 ■穴虎69
■ANNUUM ■BAAAK BONKDOM ■Beartarp
■CDR ■恥骨 ■COHOL ■CxPxS
■ENDON ■Grind-D.C.P.S ■黒電話666
■HENCHMAN GROOVE ■iserobin ■キッチュ一人楽団
■くるぴの ■LAST BLOWJOB ■macotom3
■MARUOSA ■MASS PHALLOCENTRISM ATTACK
■MEtropolice ■桃吐マキル+パリッコ
■Napalm Death Is Dead ■NERAE ■O.G.D
■OZIGIRI ■PAPACONIA ■PAIN JERK
■Pantalones Abajo Marinelo
■Punkuboi ■Punsuca ■RED RAN AMBER
■ロボカンツ(Robochanman+cunts)
■SELF DECONSTRUCTION ■屍骸 ■SONTON
■SPACEGRINDER. ■SPACEGRINDERS
■[SPACEGRINDER×344 (a.k.a DISCONFORMITY)×Iwazaki (a.k.a GRAVITON)]
■TABULA-RASA ■TRIKORONA ■Vomitrizedatraakt
■WHY NO CHARACTER? ■ZENANDS GOTS ■ZOMBIE BLASPHEMY

dj:

■DJ NYU! + DARK DUTCH WIFE (B2B)
■DJ noa [Jar-Beat Record]
■GATANI [MURDER CHANNEL]
■DJ JINTAKEO [aka DIRECT LIGHTNING STROKE]


エーツーオフィシャルサイト
http://e-tsu-official.web.infoseek.co.jp/index.html


そしてわたしのいちばん好きなクリスマスソングは、
「や〜み〜に〜こ〜ぞ〜りてええ、 わ〜が〜主来ませりい、
 ま〜が〜ま〜が〜し〜くぅもぉ、わ〜が〜主来ませりいぃ」
と、デス声巻き舌で歌う、人間椅子の「ダンウィッチの怪」です。
(動画探したらコピバンのしかなかったので貼らん)

闇にこぞりて我が主来ませり、禍々しくも我が主来ませり!
地獄で会いましょう!!

遺跡にて

わたしの住んでいるところは、利根川まで自転車3分のところだ。
毎朝自転車で橋を渡って川の向こうの駅に行き、駅から送迎バスで会社に行く。
橋の名はそのものズバリ利根川橋。

利根川橋は、「古河(わたしが住んでいる市)」方面から「栗橋」方面に行く車が通るのと、
栗橋→古河のと分かれていて、古河→栗橋の橋が老朽化したということで、
少し前に新しいのが架かった。
なので今は、2本の橋と、そのあいだに閉鎖された古い橋が挟まって架かっている。

新しい橋はつまり、古い橋から少しずれた場所に架けられたので、この事業を完成させるには、橋を渡り終えて栗橋の街に向かう道路もずらさなければならないらしい。


橋を降りたところには神社があって、ここには、昔伐採されそうになった近隣の大木が
集められているのだとどこかで聞いた。
確かに、とても立派なソメイヨシノ、イチョウ、ケヤキの大木が植わっている。
夜にこの神社のそばを通ると、木々が昼間とは違う、得体の知れない生命体のように感じられて、なんだかザワザワした心持ちになる。
昔は木を寄せ植えるまでもなく、ここは森だったのだろうな。
イチョウは元からあったのかもしれない。
道をはさんだ土手のふもとに、神社の敷地外だが大きなイチョウがある。
昔はひとつづきだったのかもしれない。

日本人の古い信仰(国家神道ではない、もっともっと原始的な、神道の源泉みたいな信仰)
では、森そのものが神であり聖なる場所だったそうだ。
神社を建てたから境内の森が守られてきたのではなく、
森がまずそこにあり、その深い神秘(というといきなり陳腐だな。「秘密儀」と言いたいのだがおわかりいただけるだろうか)を感じることこそが「信仰」だった。
だから今のような社殿はなく、また必要なかったという。
神たる森があり、その中の空き地でマツリをおこなう。
空き地にマツリのためのヤシロ(仮の小屋)を建てたのが、神社のはじまりなのだそうだ。

「森」の聖性と、単独の「巨木」の聖性は少し違うものかもしれないが、
その下に佇んだ時の感覚には共通のものがある。
大きな、不思議な生命、それとひとつづきの世界に畳み込まれていくこころよさ。
樹齢何百年とか何千年という巨木が「御神木」として祭られるのも、
「森の聖性」から来ているものだろう。
体系化された、かたちある神が木に宿るのではなく、まず木そのものが神なのであり、
その聖性に具体性を持たせるために木の精や神に名前がつけられたり、
木と木の精・神にまつわる伝承が生まれたりしたのだ。

わたし自身ははっきりした信仰を持っているわけではないけれど、
巨木に不思議な感銘を受ける心性はつづいて流れているものなんだと感じる。
だから、伐採されそうになった木がそれを免れて神社という場所に植え替えられたこと、
そして、今回その神社にかからないように道を作ることになったことを知り、
あれらの巨木が伐られずに済むことがなんだかうれしかった。
そして、巨木への畏怖というものが、まだまだ普遍性を持っているのだと感じられたことも。


余談だが、ゴシック大聖堂も森から生まれた建築なんだそうだ。
フランス北部で、自然を崇拝する土着の信仰をキリスト教が絡め取っていく過程において、
森の中にいるような感覚を与える聖堂ができたのだと。
太く高くそびえ立つ柱、こんもりと繁った葉のように変化に富んだ天井のアーチ、
枝のように複雑に分かれている梁(フライング・バットレス)、
木漏れ日のような光をもたらすバラ窓。

森は、あかるい光合成ばかりが行われている場所ではない。
光に満ち満ちているわけではない。むしろ鬱蒼と、ほの暗い。
生まれるものがあれば死んでいくものがあり、喰ったり喰われたりがあり、
排泄があり腐敗があり分解がある。
それらの現象は、直接的にまた間接的に影響し合っている。
部分が全体に波及し、全体が部分に影響し、絶えず変化しながら均衡を保っている。

そういう森の世界では神→人間、神→世界という単純な構造は受け入れられ難い。
ゴシック大聖堂にガーゴイルがついているのは、光と闇が一体になった森の宗教の名残だ。

…って、こんな大風呂敷広げる気は全然なかったんだけど。

森ガールとかいって森がもてはやされているが、
そのことでこういう森のすごさってやつに思いを馳せる人が増えるんなら、
いいよな森ガールも。

って思ってたまさにその時、相方リーベから
「テレビブロスに、エーツーが言ってるみたいな言いっぷりの森ガールの悪口が載ってるからみて」というメールが。
言われるがままにブロスを立ち読んだところ、大変なことが判明したね。

たぶん森ガール、森に行ってなどいない。

森ガールは「モテ」と「自己顕示」と「自己満足」のハイブリッドな着地点だったのか!!
ぎー!

まだ見ぬ森ガールに告ぐ。

わたしの相方はなぁ、チェコ雑貨好きだよ、お前らよりずっとなあ!
クルテク大好きだよ!!
山登りファッションも好きだよ、パタゴニアとか着てるよ、カラータイツに登山靴下はいてたよ、
でもなあ、
やつは「わたしは宇宙開発ガール」って言ってんですよお!
いねえよ、そんなの、おめえしか!!宇宙開発ガール、モテねえし。

そしてわたしは思うんだけど、
「なぜ自らわかりやすい型にはまれるのか」
たとえばモケモケと麻レースとものすごいレイヤードとツイードのくつが好きだとして、
「これじゃ森ガールじゃん恥ずかしい!
チェコ雑貨とクウネルが好きなこととか誰にも知られたくない」
って思わないの!?
それを「モテるため」と割り切ってるならまだしも、
ほんとうに好きだった場合、ぜったいひとには知られたくないね。

だから「高円寺に住んでるんでしょ」と言われたら必要以上の力をこめて
「北関東から通っています!」と叫ばねばならないし、
「不思議ちゃんだよね」とか「個性的だよね」と言われたら、
腹の中で「お前ごときには想像つかない程度には不思議じゃわい」
「おめえの服がださくてつまんねんだよボケ」と毒づかねばならない。

そしてたいていの人は、どピンクの網タイツもはけばパジャマでコンビニに行ったりもし、
チャゲアスもしょこたんも人間椅子もシャッグスも一緒くたに愛し、
ある日は加工肉をバターと小麦粉と牛乳で丁寧にシチューにし、
ある日はそのまま切りもせずがぶがぶ齧ったりする、
雑食で雑木林で雑巾な、「雑」ガールなはずだ。
(ちなみに昨日のわたしはシチューで、今日のわたしは丸齧りだ。)

おい森ガール!
おまえの生活は「スローライフ」という言葉をおまえの辞書から消し去り、忘れ去ってからしか
はじまらないとおもえ。

みたこともたべたこともない森ガールに説教してしもうた。エア説教。
エア宣戦布告。

・・・ぜんぜん本題に入れにゃい。

今週の本題は、神社の裏側に広がる、「立ち退き後の遺跡」をみてみよう、です。

神社はそのまま残るらしいけれど、その傍に住んでいる人たちは立ち退きを迫られたらしく、
何戸も家がなくなった。
もっとも、昔から栗橋に住んでいるじいちゃんの話だと、
「あそこんちは立ち退き料もらってうんといい家建てたらしい。ラッキーだよ」ということもあり、ダムに沈む村みたいな涙にくれたもんでもないようだ。

でも、立ち退いた家の跡地は、小高い道の上から見ると「間取り図」そのままの、
輪郭だけみたいになっていて、少しかわいく、それからかなりさみしい。
人の生活の痕跡が感じられ、そのことが人の不在を際立たせる。
住んでいた人は別の場所に住居を移し、新しい生活を始めているのだろうが、
まだ家が建っていたころの景観を思い出し、跡地だけをみている者は、
そこで暮らしていた人がただただ消えてしまったように思えるのだ。
住んでいた人を知っているわけではないから、すべてが想像上のものだけれど、
だからこそのさみしさだ。




写真を撮った日、日差しがあんまりあふれていてなんだかせつないほどだった。




2軒の家が線対称の間取りだったことがわかる。
風呂のタイルは、みずいろとピンクだったんだな。キキララみたいでかわいい。
エーツーのイメージカラーもリーベ=ラムネ色、2コ=どピンクだから親近感。




間取り図まんま。
人の暮らしってのは、こんな空き地を自分のものにして、それで事足りてたんだな。
つつましいものだな。と、こうなってみてわかる。









 

色つきのタイルがどうにも泣ける。
ここいらの家はトタンと木でできてる、ちいちゃな家ばかりだった。
木のベランダにやる気のない洗濯物がいとおしくぶら下がって、
発泡スチロールの箱や植木鉢に無秩序に花が植わっていて、
そのごみごみした咲き方がとても好きだったのだ。





今ははびこった雑草が、我が物顔で咲いている。




植物はすぐ入り込んでくる。












とても青々と繁っている。こいつら笑ってるんじゃないかというくらい青い。





こんなに影が濃い。タイツをはいているわたしの影。脚ふといなー。



そう、ここの生垣にアオキがあったのはおぼえている。



生垣がぐんぐん育って、「うろ」ができるほど立派になっていたことが、
切り株をみて初めてわかる。












陽光にさらされた風呂のタイルというものはへんな感じだ。
そして、妙にきれいだ。


この「遺跡」は、子供の格好の遊び場なんじゃないかと思ったが、
遊んでいる子供を見たことがない。
散歩の老人が、住人だったのか、ちょっとおもしろがっているのか、
それはわからないが、家と家のすきまの通路だったのであろうところをたまに通っている。
きっとこの風景もすぐなくなってしまう。


森との関連になるが、生垣ってやつはずいぶん育つ場合もあるのだな、とそこをまず思ったのだ。
伐ってるところもみていたので、ああもったいない、と。
でもこれは住人の意図で生垣という用途で植えられた木だ。
用途が終わったら切り倒されて当然のものなんだ。
逆に、と、若者っぽい口調で続きを考えた。
逆に、生垣がうっかり森になることもあるよね。

何かの拍子に人間だけが滅んだら。

生垣はどこまでも木の生命を謳歌し、
鳥が種を運び、
積もった落ち葉はふかふかの豊かな土になり、
生垣の名残を留めつつ、森になる可能性もあるよね、と。

うちの庭で、妹が埋めたドングリが芽を出し、育ち、2階の窓よりでかくなっている。
今年そいつが実をつけた。
つまり繁殖できるのだ。
両親が邪魔がって枝を払ったりしているが、
放っておけば森になる。

妹は、「おうちの庭が森になったらいいと思って」と、トトロのまねをしてドングリを埋めた。
わたしたちがみんな死んで、もっともっと経っても木が伐られなければ、
ここは森になるという可能性を秘めている。

人間が破壊のために持ちすぎた力を発揮せず、植物の育つに任せれば、
地球が森になる。

いや、環境のためとかエコとかは置いといて、
そうしろ、伐らないで森にしろ、と言っているのではなくて、
そういうふうにしたら、森だらけになりうる、と想像するのがおもしろいのだ。

それを自分の目で見ることはぜったいにできないが、
そうなってほしいようでもある。

神社の裏の遺跡は、遺跡のままで、植物が生い茂るままでいてほしいようでもある。
もっともっと、緑で覆い尽くしてほしいようでもある。

この「ほしい」というのが、どこから湧いてくる気持ちなのかはわからないが。


ブルボン文集

今週も他人のふんどしで相撲を思いっきり取りますよ。
張り手ー!張り手ー!ローキック!ハイキック!ハイタッチ!ウインク★

ウインナーを加熱も何もせずそのまま喰ってます、2コです。 
みんなー、ブルってるかーい!?すなわちブルボン菓子召し上がってるかーい!?
今日は皆さんが下さったブルボンへのコメントを今さら一挙公開します。
あたい?あたいは、絶賛☆食べてないっすよ!!
あ、このお菓子新発売だって〜ちょっとおいしそう、あっ、これ、ブルボンじゃん!!だめだめ。
という回路ができちゃってるからね。
新発売のブル菓子に非があるわけじゃなく、わたしの「ブルボン家」の血がそうさせるだけなのさ。
「ガトーレーズン」だけは、背徳的な気分になりながら時々食べますが。
http://www.bourbon.co.jp/catalog/item?category=16&item=203


何がブルボン家じゃ、ということについては、
http://e-tsu-2co.jugem.jp/?eid=27
「呪われた血・・・ブルボン家」をお読みだくさい。


そしてわたしの因果な習癖として、
「他人のブルボン話は異常に聞きたがる」
というのがあります。
「えっ、ブル菓子最高じゃん」という話でも、「わたしもブルボン家です」という話でも、
「全く接点のない菓子です」という話でもなんでも。

さあ、そんなわけで、お寄せいただいたブルばな、伸ばしてブルボン文集、
それを略してブル文、いってみよー!
(コメントは勝手にいい感じに抜粋させてもらいます)

*****************************************************

☆アコさんより。

むろんわたしも「家の子」でした。わたしも、ってことは、あるもだ。
あのへんの菓子以外は見かけたことがない(うそ。東ハトのココナツサブレ、ギンビスのアスパラガスはあった)、というのは補充もされるだろうけど、やっぱり減りが遅かったからだろうな。
娘3人に超甘党の母がいる家でも減りが遅い。だから常備度が高い。
昨日、青山のヨックモック(馬鹿高い)でお茶したら、シガレットがついてきましたけど、
ヨックモックのほうがブルボンより先なのかなやっぱ。
70年代なお菓子だと思ってたけど、2コ世代の菓子でもあるとしたら、すごい息が長いですね。
ある意味、国民菓子とも言えよう。興味は尽きません。


★2コ返事(コメント欄からコピペ)

っひょう!!!白江家もブルボン家!!!!
あーあーうちもココナツサブレありました。やっぱりあんまり好きじゃないです…
ブル菓子、たぶんパッケージとかマイナーチェンジはしてるんだろうけど昔からそんなには変わってないんだろうな。そしてわたしが今もっとも注目しているのが、コンビニ向けに展開している「クラッシュルマンド」や箱入りルマンドのパッケージのヒドさです。特に箱のやつ!!だせえ!!!



☆東上線のがらぱち さんより。

駄菓子喰いつつおコー茶呑みつつオカンアートこさえつつトシを重ねゆく君ら女子って、よく見ると存在自体がブル菓子ですな。


★2コ返事(コメント欄からコピペ)

今全世界の女子を敵に回しましたね!?
存在自体がブル菓子…いやああああああっ!!
ちがうもん。女の子はお砂糖とスパイスとすてきなもの何もかもでできてるんです。お砂糖と蝋みたいなクリームと南部せんべいみたいなクレープでは、誓ってできてないんですよお!!



☆SAEさんより。

2コちゃん 私もブルボン家!しかも サブレもアスパラも。。。
でもね、うちは貧乏だったし、それらをおやつの時間には姉弟それぞれティッシュに五個ずつとかもらってました。しかも大好きでした もったいなくてすこしずつしかたべれませんでした。
たぶんお客様用をかねておいてあったんだとおもいます。毎日もらえるものではなかったから。。。
あ、家庭訪問にもブル菓子でしたね。今でも好きです。母のやさしい味ってかんじ。。
たまに食べるとおいしいと思うけど(もちろん今のお菓子のデリシャスさとはちがうけど。。。)自主的に買おうとは思いませんね やっぱり。。。
もちろん うちの子供も食べません。今の子は食べないよね。 
でも、超ロングセラーですよね。なぜかしら。。。おばちゃんになったら買うようになるのかな???


★2コ返事(新しく書きました)

お返事が今になってしまってすみません。
「ティッシュに五個ずつとかもらう」くだりにぐっと来ます。
もう、ティッシュ!!
うちは、何かと「ティッシュにくるむ文化」みたいのがかつてあって、
小学校で集める小銭とかを母がティッシュにくるんで出させてたんです。
それを見て面白がった友達が、
わたしが借りた小銭をティッシュでぐるんぐるんに、でっかい蛾のサナギみたいにくるんで
返してくれたことがありました。
という個人的な追憶から勝手に言いますけど、
ティッシュに菓子を分けるのは、ブルボン家っぽいですね〜〜〜!!!
会社のゴミ箱を昼飯後に見ると、ブル菓子のゴミが必ずあります。
北関東の倉庫に働くおばちゃんたちの、昼食後のお菓子タイムが容易に想像できて、
何ともいえない、胸をかきむしりたくなる気分に襲われます。




☆ナナオさんより。

秋田の実家ではタクアン類やミカンに並んでちゃぶ台の上に必ずルマンドがありました。
なんか偽都会な感じでかっこ悪いなあ、と思いつつもポリポリ食ってしまう憎い菓子でありました。


★2コ返事(新しく書きました)

ああっ、ブルボンの前身・「北日本製菓」、新潟の会社ですもんね。
山形出身の友人も、「近所にブルボンの工場があった」と言っていました。
東北の人はブルボンによりなじみがあるのだろうか。
「必ずある」、「好物ではないのになんとなく食べてしまう」、
そういう話を聞くとテンションが上がります。ありがとうございました!!




☆むっちさんより。

そうか、うちはブルボン家で無かったです。
というか、ルマンドっておいしいよね。
もし、結婚して、子ども生まれて、小学校の低学年くらいになってからルマンドを見つけられるんだろうな。
でも、減らないんだろうな。
で、いざとなったときのおやつになって。
そのときだけ正座する子ども。

ブルボン家に近づくむっち家です。
でも、ルマンドってお菓子の中の凶器だよね。
斜めに割った時のクレープの鋭さ・・・
いざ、殺されるならルマンドで。


★2コ返事(新しく書きました)

非・ブルボン家の方のコメントが!
そう、減らないんですよ、ルマンドは。
そう、そして「おやつ、他になんにもねえ!」ってなった時仕方なく食べるんです。

そして、「ルマンド殺人事件」を想像して興奮してしまいました。
アガサ・クリスティもびっくりの、「殺された人浮かばれねえ凶器」。
バンド「水中、それは苦しい」の「撲殺パピコ」という曲は、
アガサ・クリスティの「氷で殺す」のショボいバージョンだと聞いた気がしますが、
「ルマンド殺人事件」はそれを遥かに上回るしょうもなさ!!
妄想してやまない、「ブルボン家にまつわる壮大な映画」のワンシーンに、
ぜひ加えさせていただきたいと思います。




☆ふたたび、みたび、アコさんより。

●ドラびでおこと一楽さんのtwitterより→「ブルボンのアルフォートを食べると刑務所時代を思い出すので嫌だ。」と言う友人のギターリスト。人には色々なトラウマがある物だなと思う今日この頃。

●尋ねました。なぜブル菓子だったのか、と。愚母いわく「味に間違いがないから」。嗚呼、ブル家の子にうまれちまった哀しみよ。
(ツイッターにていただきました)


★2コ返事

「刑務所でアルフォートを」って、花輪和一の「刑務所の前」か「中」に載ってた!!
確か「中」がルマンドで、「前」がアルフォートだったかなー。
もう、わたしたちはそれを見つけたとき、歓声を上げてかなしみました。
花輪和一が入ってたのは北海道の刑務所だったと思いますが、
一楽さんのお友達はどこに入ってらしたのだろう。
もしや全国の刑務所でブル菓子が配られているのだろうか。すごいニーズだ!!

&、おかやん!!!「味に間違いがないから」!!!
うちの母からは聞けそうもない、毅然としたコメント!!!
わたしは母に「なぜブルボン」とは、未だに恐ろしくて訊けません。逆鱗に触れそうだから。





☆うろたえ太郎さんより。

●ブルボン菓子、どこの家でも常備されてるわけじゃないんだ・・

でも私、チョコリエールとチョコ&コーヒービスケットは、わりとテンション上がるお菓子です。たま好きだからお菓子もマイナー調が好きなのかしら…
 
(ツイッターにていただきました)


★2コ返事(新しく書きました)

わたしもリーベが「この辺の菓子が常備されてる家の子っているよね」と言い放つまで、
どこの家でも常備されてるもんだと思ってました・・・
リーベの家では「かーさんが菓子に関してはメジャー志向だから」、
明治やロッテの菓子が常備されていたそうです。

しかしブル菓子の「マイナー」は、「メジャー志向」「マイナー志向」で言ったら「マイナー」かつ、
ギターコードで言っても「マイナーコード」ですが、
「たま」というより「チャゲアス初期・フォーク演歌」に近いような?
いや、わからんです。うまく言えないです。
いなたく、しょっぱく、なんとなく。

チョコリエールは、そうは言ってもけっこうおいしいですよね。



☆モチメさんより。

実家が元酒屋の私は「この辺の菓子が常備してある家の子」どころか、
まさしくおふたりがお菓子を買いに行った「菓子のコーナーにはご近所のオバチャン向けのラインナップが充実している酒屋兼コンビニのような形態の店」の子でした。
しかし何の疑いもトラウマもなく、いまだに自らブル菓子を購入しております。
そしてコーヒーのが好き。


★2コ返事

おおおお!!!ブルボンに関する素直さのサラブレッドのような方からのおたよりが!!
「常に囲まれて育ち」なおかつ「自ら購入」!!!
常に囲まれていた経験があっても積極的に好む屈託のなさは、
ブルボン家の呪いとは無縁の世界。
真っ白な羽やあふれる光が見えます(言われても困ると思いますが)。

そして「コーヒー派」であらせられると!!


(これね)

やはり、コーヒーなんですよ!!
ひろか!!チョコ派のひろか!!ブルボン家の妹のひろか!!
モチメさんとこのビスケット食べる時も、わたしとそうであったように、
取り合いにならず仲良く分け合えるよ。
ぜひニヒル牛でこのビスケットを分け合うがよい。



ちなみに、皆さんエリーゼはどっち派なんでしょう?
わたしはチョコ派です。


(って、ぐわ!!パッケージが、多分だけど変わった!!ちょっとだけショック)


エリーゼといえば、あるさんのツイッターで、こんなのがあってとても笑ってしまった。
(引用させていただきます)

 「姉さんから、『今日はつまらないお菓子を食べないように』という、胸踊るメールが来た。
…多分、つまらなくないお菓子が、私の所に来る。エリーゼはしまおう。」

その時なぜあるさんがエリーゼを手にしていたのかということの方が気になります。
そして、そいつはチョコだったのか、バニラだったのか、ということが。
はたまたセットで持っていたのか。
あ、みやげ屋に売ってる「地域限定エリーゼ」はいなたさ半減なんだよな、
反則なんだよあれは。ブルボン家として。
買わないのにぶちぶち言う困った人種それは「ブルボン家」だが。


画像検索してたら、
「ルマンドが出てくると実はがっかりしてた」とか、
「エリーゼはクロが好きなのに残ってしまうシロが忍びなくて、かわりばんこに食べてた」
などのわたしにとっては香ばしすぎるブログがぞろぞろ出てきて変なテンションの上がり方を
してしまいました。

ありがとう、ブルボン!!!

わたしたちが妄想している「ブルボン家の悲劇」の映画では、
最終的になんか洋館が燃えます。
燃やすための洋館を手配するのに金が要るんです。
宝くじよ当たれ。

あとはまあ、歩くとルマンドがこぼれたり、カサコソっと音がしたと思ったらルマンドだったり、
天井裏からルマンドがどしゃ降ったり、つまりルマンド代ですね。
重要なシーンではキングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」がかかるの。
右足首に「北」っていう藤色のアザがあることから自分がブルボン家だって気づくの。
「北」は「北日本製菓」の「北」、「北関東」の「北」。


食べ物の話を書いたり読んだりしてると、だいたいその食べ物が食べたくなるよね。
ルマンドの話を書いてて「あールマンド食べたい」って、一切ならないんだよなあ。
すごいよなあ。ブルボン家の呪い。

えー、今週はこの他に、いただいた「野ゲーキつくれぽ」第2弾を紹介させていただこうと思ったのですが、もうルマンドルマンドしちゃったし、「つくれぽ」によりふさわしい記事を書く予定なので、
その時にしたいと思います。

それでは今週は、この辺で。

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