スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2017.06.09 Friday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

第一回野ゲーキ報告

 エーツー宇宙のイラスト、誰も描きたくないって指摘があったけどめげずに募集中の2コです。


描きたまえーーー!!
ぬりえにしたらちょっとはやってくれる人がいるのではないかと、
ぬりえ計画も勃発中です。
100パターンくらい自作自演する羽目になったら、
まあそれが普通の「個展」ってやつですよねー。


いやさ今週はこんな新興宗教風なアレじゃないんすよ、
森ガールも土に還る勢いでガーリーな報告さ。

「ゆめみるひとのこ」という回で、やりたい遊びの妄想として挙げた「野ゲーキ」。
すなわち、土をこんもり盛り上げて、そこらへんで採取した草の実や花や葉っぱで飾りつけ、
「ケーキ」を作る、という、女の子なら一度はやったおぼえがあるであろう遊びだ。
これを大人になったいま、大人の女(男もいいけど)の間で流行らしたいと思うのです。
なんで流行らしたいかって?
だって各地で土と植物によるケーキが同時多発していると想像するだけで愉快だからだよ。
願わくば各地の野ゲーキ写真を集めたい。
そして「野ゲーキ流行の仕掛け人」にわたしがなりたいからだ。
なんてロマンティックな肩書きなんだ。誰か、ロマンティック、止めて、ロマンティックの域だ。

なので、何はともあれ自分が始めてみました。野ゲーキ。

あなたが野ゲーキを始めようと思ったら、買うものはひとつだけだ。

それはマイシャベル。100均でけっこうな色展開してますよ。わたしは無論、どピンク。

本格的にやろうと思えば、泥遊び道具つまりふるいや型抜きのためのバケツなんかもいるだろう。
しかし気軽にいつでもどこでも野ゲキろうと思ったら、かさばるものは持ちたくない。
シャベル一本さらしに巻いて、流れ者としてあちこちで腕を振るえばいいのだ。
えーと・・・野パティシエ・・・?野ゲーキの法則に合わせて言うと、・・・のばてぃしえ?
「野っぱら」の言い方で、「野っパティシエ」?そう、じゃあ、野っパティシエとして。NOPPATHISIEね。

記念すべきわたしの野っパ・デビュー作はこちらです。じゃーん。



家の庭にあったものだけで作りました。
出かける直前、家を出たついでにぱぱっと作ったものです。それでもかわいいでしょ?
あのね、ぱぱっと作る方が感覚が鋭敏になっていいかもしれない。
まあわたしのこうゆう造形センスは至って平凡ですから、この野ゲーキのつくりはほんとうにふつうですいませんって感じです。でも素材あつめに関してのひらめきはかなりするどかったと自負します。
いつもは庭なんてじっくり見もしないのですが、野ゲーキ材としての視点に切り替わるや、
アシタバの放射状に咲く花がケーキ向きだとひらめいたり、存在を忘れてたキンモクセイのことをピピッと思い出したりしましたから。

この野ゲーキに使ったもの:
アシタバの花(まんなかの白くてちりちりのやつ)
ハナトラノオ(うすピンクの。名前わかんなくて今調べた。)
キンモクセイ(わかりますよね。オレンジのかわいいやつ。落ちてる花を拾った)
アイビー(まわり囲んでる、斑入りのツル植物)
シダ(なにシダとかはわからん。まわり囲んでるギザギザの葉っぱ)

こうやって、内容物の名前とか調べるのも楽しみが広がります。

うん。いける。こりゃー相当たのしいぞと、一個つくって思いました。

味を占め、ある休日、わたしはもっとたくさん野ゲーキを作ろうとでかけました。
・・・いや、だけどね、田舎の人の目線ってこわいのよ。
野ゲーキ材として使うのは、自分の家の庭のもの、明らかな雑草、落ちてる花や実、と限定し、
大人だから花泥棒はしないと決めたものの、自転車止めて雑草摘んでるだけでもけげんな目で見られる。
二度と来ない旅先なら気にしないけれどここはザ・近所。
「あそこんちの派手な服の娘は道ばたの草を摘んでいる、気が狂っている」
なんて噂が立った日にゃあ・・・知ったこっちゃないよねー。
でもその瞬間の視線にひるむ小心なわたしなので、超そそくさと素材を集め、
どっか公園で野ゲキろうかな、と心当たりの公園を覗いてみるが、
子供、遊んでる。親、ベンチで見てる。
公園自体は無人だけど、隣の家庭菜園でばっちゃん作業中。
そんなところでやおら土を掘り起こす自分。ノー!
いきなりシャベルを取り出していい成人は、犬を連れた成人だけだ。

ふと、かなりの確立で誰もいないのではないかと思われる公園を思い出し向かった。
読みどおりの無人。民家に囲まれてはいるが、どこも窓やカーテンを閉めている。
ここや。ここがわいの厨房や。野っパティシエ出動や。(なぜかプロゴルファー猿口調に)

シャキーン!!
砂場にて、さらしに巻いた(巻いてない)シャベルを取り出し、土を盛っていく。
集めてきた素材をこれはこう、これをこういうふうに・・・と配置していく。
たのしい。植物のかたちの世界に入り込んでいく感覚。ディープ、でもスピーディ。アンド、ポップ。

そしてできたこいつ。



緑のへんなかたちの、トゲトゲのやつ。これ初めて見て、「うわわっなんだコイツ」と驚き、
さらにトゲトゲがぼろぼろ取れて指にひっつくから「わーヤダほんとに何コレ」と思ってたんだけど、
調べたら「アレチウリ」っていう、駆除対象の外来種でした。ウリ科なんだよこのトゲトゲ。
そして繁殖力がものすごいらしい。
でも駆除対象とか、外来種とか、野ゲーキには関係ないもんね。
それから黄色いのは庭から採ったメランポジウム(今調べた)。
真ん中の方にみっつ載ってる青紫の小さい花はローズマリー。これも庭から。
周りを囲んだのはカタバミの葉っぱ。
この公園、人があまり来ないからか、下草がとてもきれいに生えている。
カタバミやタンポポやハコベが青々と育っていて、それらの葉のかたちや色の美しさに
改めてハッとした。これを使わない手はないなと、しゃがみこんで採取する。
野ゲーキ視線で見ると、植物への感覚がとても細やかになる。
このカタバミも、大きい葉、小さい葉、赤っぽい葉、鮮やかな緑の葉と、
じつに多彩であることがわかる。それをバランスを考えて配置していく。
クローバーの三つ葉とはまた違う、葉の薄いさまがきれいなのだなあ。
そのはかない感触を楽しんだりもしながら。


お次はこれ。



(野ゲーキ写真の作法として、真上からのと寄りめで横からのを組み合わせる、ってのを考えた)

これは「3種のベリーのタルト」的なやつですね。

仕上がりがバラっとした感じになっちゃったけど、
「青い実」萌えとしては夢の野ゲーキと言えるでしょう。
ほんとはノブドウてんこ盛りのやつを作りたいが、それはもっとステージが上がったらだ。

この3種のベリーは、
イシミカワ(いちばん小さくてつやつやしたるり色のやつ。人んちに繁りまくってるのを採取。)
イヌホオズキ(つやつやした、緑〜黒むらさきの。庭で採取)
アオツヅラフジ(白い粉がふいたような黒むらさきの。公園で採取)
です。

野ゲーキの土台は、土を盛り上げただけだと地べたと区別がつきにくいから、
まわりを何かで囲みたいのです。
その囲むものを探して公園内をうろついていたら、フェンスにつる草がからまっている。
これやこれや、と思って採ろうとすると、なんと実までついている。
しかも青系の実。おおおお。おおおおおお。
野ゲーキの女神ついてるね、わたしには。とひとり昂奮。
それがアオツヅラフジでした。今調べました。

次〜。今度は長方形にしてみました。木の実どっさり系なイメージ。




ドングリ(庭で拾った。妹が埋めたドングリが木になって実をつけたもの)
アオツヅラフジ
センダングサ(公園で採取。種がひっつき虫になるやつ)
オトギリソウかなんかの紅葉した葉(公園で採取)
スズメノカタビラ(まわり囲んでるやつ。)

しかしやっぱり円形の方がかわいい気がする。
まわりを囲んだスズメノカタビラは、アメ細工みたいにふわっとなるといいなあと思ってやってみたのだが地味だった。しかしイマジネーションと採取がすごい速さでつながり、
こりゃー即興的な楽しみ方もあるのねーと感慨深かった。
どんどん目が変わっていく。いやーおもしろい。


そして最後はこれ。(写真がうまく撮れず申し訳ないです)





ちいさな花たちの野ゲーキ。
真ん中をよくご覧ください。



白くてうつむき加減に3つ咲いているのはイヌホオズキ。庭で採取したもの。
その右はちいさいちいさいエノコログサ。ネコジャラシですね。公園にて採取。
手前左、うす黄色でモコモコしているのはハハコグサ。公園でみつけた。
その右、ふたばのような葉にはさまれて咲いてるかわいいやつ、
これはハキダメギク。掃き溜めみたいだからだってー。でも単体だとすごくかわいい。
この花直径5ミリくらいです。
ハキダメギクの左下にうすむらさきの花が置いてありますね、これはムラサキゴケ。
花の咲いた茎ごと載せたかったのだけど、花が取れてしまった。これも公園で。

ぐるりと載せてある青い花は、ブルーセージ。落ちてる花を拾いました。公園にて。
そしてタンポポの葉っぱでまわりを囲んであります。

この小さい花たちを見つけているとき、わたしの目はマックスで野ゲーキ用になっていたね。
どんな小さい花も野ゲーキ材になると思うとたまらなくかわいい。

どうですか?野ゲーキ、めちゃくちゃ楽しいですよ。
人目を避けて黙々と作業できる場所があれば。
またお友達とやったら堂々とやれるし、見せ合いなども楽しかろう。

蚊がいなくなった今が実はやりやすい季節なのかもしれません。
実モノもいっぱいできそうですしね。

それからわたしは今回全然こだわらなかったのですが、
土台の土の部分も、泥んこ遊びの要領でこだわる余地たくさんありますね。
白い砂をふるってかけたり、水と粘土質な土でクリーム状のものを作って塗ったり。

そんなわけでわたしの野ゲーキなんぞ序の口だから、
「そんなのだせえよ!あちきの野ゲーキはこんなにクールでい、ゴージャスでい、可憐でい」
みたいなものすごい野ゲーキを作って、わたしに見せてください。

エーツーIN西荻

 ブルボンに関する思い出・見解・立ち位置等お寄せくださったかたありがとうございます。
読んでるだけで血糖値が上がってしまいろくにお返事できてなくてすみません。
必ずやしつこく返事をかえしますから、ツイッターやコメント欄に目を光らせていてください。
ブルボンについてのアレコレは永久に、恒常的に、情熱的に募集中なので、
ぜんっぜん違う記事のコメント欄にいっきなりブルボン論を展開して下すっても
わたくしとしては喜ばしい限りであります。

最も近いブルボン家すなわち妹に
「で、ブルボンのことだけど」
と話をふったら、
「コーヒー&チョコクリームのビスケット、わたしはチョコのが好きだった」
という返事がかえってきました。
えっっっ!!!!そうだっけ?
http://www.bourbon.co.jp/catalog/item?category=17&item=471
全人類がコーヒークリームの方が好きだと信じて疑わないわたしだったのだけど、
そーいえばわたしがコーヒーをやっきになってほじくり出して喰う一方、
あの焦げ茶のチョコクリームの方を妹がガツガツ喰らっていたような気もする。

そしてやはり常に内袋は両端とも開いていたことを確認しあった。
嗚呼ブルボン家。
今思うとブルボンのビスケットの小麦胚芽づかいが好きじゃないのだ。
トーハトの「ソルティバター」の、さくさくほろほろっとした、
軽いながらも濃厚なあの風味に心を鷲掴みにされる。
胚芽に罪はないが、ブルボンの、胚芽と洋酒と材質不明のクリームの組み合わせは、
どうも重たく、体育館のステージについてるあの引き幕とか、
ピアノの鍵盤にかけてあるあの布みたいな、古びた重々しさがただよっている。
ような気がする。

そんなブルボンばなしを、じゃんじゃんお聞かせください!

さて。天才服作り娘・mamecoの記事「お針子マメコのチクチクあいどる日記」は皆様も楽しまれていることでしょう。
http://nihirugyubook.but.jp/mameco-hyousi.html
なんと、エーツーがmamecoの記事のモデルに選ばれたのです!
そこで先日、西荻窪で撮影会をしてきました。
テーマは「宇宙の双子」。
宇宙好きなリーベも大喜びだ。
どんな服だったかは、mamecoの記事が公開されてからのお楽しみにしましょう。

わたしゃね、この日のリーベさんのぶっとび加減を書きたいんでごぜえますだよ。

エーツー、2011年年明け早々にニヒル牛で展示をやらせていただくのですが、
先日そのフライヤーのための写真を撮りに、リーベの住む隣駅まで行きました。
時間がなくて数十分で撮らねばならなかったのだが、
その数十分の中でやつは、先週は見も聞きもしなかった新たなものにハマっていることを
伝えてきたんですよ。

「韓流アイドルでさー、『から』ってのがいんだけど。ケー、エー、アール、エーで『KARA』。
すごいイイからyoutubeみて!ミスター、ルパン、アンブレラの順番で!!」

はああああああ!?
韓流!?ぺ?ぺみたいなもの?今度はヨン様にハマったのかこいつ。
大丈夫か。

しかしよく聞いたら女の子のアイドルグループだったので、
女の子のアイドルグループは好きなので、
わたしは律儀に携帯のメモ帳に「KARA ミスター→ルパン→アンブレラ」と入力したのでした。

だがしかし、わたしはテレビを見る習慣がまったくなく、
映画もほとんど観ず、買ったDVDもごくたまにしか観ない。
つまりゆっくり落ち着いて映像を見てられないのだ。
よってyoutubeも、見ようと思ってこう、再生ボタンを押してさ、
にゅーってダウンロードっつーかなんつーかが始まりますよね、
で、一時停止を押して、それが終わってから快適に再生しようと待ってると(パソコン遅いの)、
待ってる間に別のサイト見てそのまま忘れて閉じちゃったりするんだな。
どうも落ち着かないのだ。

だからKARAのyoutubeも見よう見ようと思いつつほったらかしにしてたのだ。
しかし撮影日を迎えるに当たって、
今やつの中で最もホットなKARAについてわたしが未チェックだと話にならないだろう、
盛り上がらんだろう、と思い、
でかける30分前くらいに言われた通りにyoutubeを見ました。

しかしミスター→ルパン→アンブレラと言われていたのに、
そのメモを見ずに再生したら間違って
ミスター→アンブレラ→ルパンになってしまった。
それでもわたしはちゃんとKARAを好きになったよ。
当マガジンのコーナー「今週のリーベ」で、
KARAは尻ふりダンスであるという前知識はあった。
それはおそらく「ミスター」という曲のことを言ってるんだろう。
とにかく尻をふっている。そんなにふるなよ、尻を。と倒置法で言いたくなるほどふっている。
でも尻をふっているだけで、あとはちょっと芋くさくて化粧の濃い女の子たちだなー、
という感想だった。



韓国語バージョン。


日本語バージョン。

しかし、「アンブレラ」を見たら、化粧が薄くて、
なんだかコドモコドモしていて、あどけなくて、かわいいのだ。

パーカフードかぶる+ヘソ出し+ホットパンツ+ブーツという変なバランスの衣装もかわいい。

ここで「おおお」と思い始める。Perfumeで言ったら「スイートドーナツ」とか「ビタミンドロップ」みたいなもんか。

そして「ルパン」だ。


お、かっこいい曲調及び小悪魔的衣装。かーわいーい!!

ショートカットが二人いますよね、一人は芋っぽく、モーニング娘。で言うと保田圭?なんだが、顔が前髪で半分隠れてる子、かわいい!!

そして1日遅れたのにまだ書き終わらないので、
途中で公開するという暴挙に出ます。

続きは夜・・・!!
リーベのやつが大暴れします。よろしく!!

(ここから後半)

たぶんリーべの目論見としては、「ミスター」のキャッチーさで掴み、「ルパン」の小悪魔でオヤッと思わせ、アンブレラのあどけなさで陥落させようという流れだったのだろう。
順番を間違えたので、ミスター:化粧濃すぎだしいまいちだなあ。→アンブレラ:あ、かわいいかも!→ルパン:小悪魔来た!!ちょっとしたダサさがまたいい感じ!ルパンまで見ると遡ってミスターもこれでいいんだと思える、という流れにはなったがまんまとKARAを好きになった。
リーべのやつ、「これを見終わった時にはキミもKARAファンになってるよ!」と、自己啓発セミナーばりに言ってきたともさ。

それで、撮影会に向かう電車の中では無事KARAトークに花を咲かせることができました。
「ショートの顔隠れてる子がかわいい!」と言ったらリーべもその子が好きらしい。「ニコル」という名前だと教えてくれた。わーいちょっとかぶってる、と喜ぶわたし。

そして続けて言うには、「KARAが表紙になってたから韓流アイドルの雑誌買っちゃってさー、すごいいっぱいいるんだけど、他にいいの全然いなくてさー。あれ?わたしはエロ本見てんのかなってくらい生々しい感じでみんなキャバ嬢みたいで。KARAがポシャった時用に次のを見つけといて、『あたし目ぇつけてたんだよ』って言おうと思ったんだけど、ないね」
おめぇは一体誰に向かって「あたし目ぇつけてたんだよ」っていばって発表するというのか。

わたしが「ミスター」の日本語版しか見てなくて「別に日本語で歌わなくてもいいんじゃないか。せっかく韓流アイドルなのに」って言ったら、「韓国語版もある。そっちのがいいよ。でも韓国語だと何言ってるか少しもわかんないよ。」とここまでは普通の韓流アイドルのファンの話だと思うのだが、次に発した言葉がやっぱりリーべだった。

「だから韓国語のとこぜんぶアニョハセヨとかでやってる。(ミスターのメロディで)アニョハセヨミスター♪サムゲタンミスター♪って。」

「やってる」んだよ。ダンス含めてやつは家でKARAをやってる。
尻をふりながら「ラララ、ラララ、ラララ〜♪アニョハセヨミスター♪サムゲタンミスター♪チョレギサラダミスター♪」とね。
わたし:「チョレギサラダって、サラダって英語だよバカ!!」
リーべ:「上カルビミスター♪」
わたし:「カムサハムニダミスター♪」

日本語版を覚えて歌えばいいのに、
わたしたちはその後ずーっと「アニョハセヨミスター♪」と尻をふり、
mamecoやひろかやアコさんやあるさんを呆れさせました。

それにしてもmamecoの作ってくれた服は素晴らしかった!
服だけで服の向こう側のふわふわキラキラした世界まで見せてくれる彼女の才能に触れさせてもらい、とても刺激的でたのしい時間でした。
まあ、道行くこどもにこっそり「さらうど!」とか言ってましたけど。
ただの人さらいじゃないからね。さらう先は宇宙だから。
でもあのいでたちで「さらうど」なんて、言っただけで逮捕モノだったわ。

で、どんな服かは秘密として、なんとmameco、マジカルステッキも作ってきてくれたのだ!
リボンやお花やキラキラがちりばめられた、魔法のステッキ!
なのでここは何か素晴らしい呪文を考えねば、とリーベが澱みなく唱えた呪文

「JAXAJAXAJAXA〜〜〜〜☆」


(変身前、ってことにしときますか。)

わー頭おかしい!!ジャクサジャクサジャクサって、ふわふわキラキラの宇宙人なのに、
JAXAって!宇宙航空研究開発機構って!バカ!

まあ「宇宙」ってでかいだけにいろんなアプローチがあるよね、
そのひとつとして、最後に2011年1月のエーツー展示「エーツー宇宙」の宣伝をさせてください。




どう?この新興宗教感!!!気持ち悪かろう。
これが「エーツー宇宙」のイメージ画像です。

読者の皆様もエーツー宇宙に参加しませんか?

上の「JAXA」のエーツーか、この新興宗教風エーツーのイラストを募集いたします。
紙で描きたいという方はニヒル牛に、画像ファイルにしたいという方は2コのメールアドレスまでお送りください。
「エーツー宇宙イラスト係」と明記してくださいね。
いただいたイラストは作品として展示させていただくので、その時のお名前も忘れずに!

ニヒル牛:167-0053 杉並区西荻南4-31-10 梅田ビル1階
2コ:eetsuu2co★gmail.com (★を@に変えてください)

イベントも考えております。もっと近くなったらまた宣伝させていただきます。
イラスト描いてお待ちくだされ。
うっかり、萌え絵がいっぱい来るといーなー。来ないと癪なので、自分でも描きますけどっ。


呪われた血・・・「ブルボン家」

先週書いた「ノブドウ」ですが、めっちゃくちゃ立派な個体をみつけたのでお知らせします。





どや!!!!

ひとんちなのであんまりとっくり眺めてると不審であり、
より色とりどりな部分を選んで撮る余裕なかったのですが、
見よこの実りのゆたかさを!!!!
ザクロの木だかなんだかを覆い尽くすようにつるを伸ばし、
うつくしい実をざんざんざんとつけておりました。
池のほとりの家ということもあり、おとぎ話のようでした。

東北では「めくらぶどう」と呼ぶらしく、宮沢賢治の童話に出てくるみたいですね。
めくらぶどう・・・!動物的な呼び方だな。ぞわぞわする。
なんで「めくらぶとう」ってんだろね。


さあ。今週は、エーツーのキーワードのひとつである「ブルボン」について書きます。

賢明なる読者諸君!あなたのうちにはブルボン菓子(ブルがし)はありますか!?
あなたの菓子棚に、ルマンドは、バームロールは、ホワイトロリータは、エリーゼは、
ありますかッ!!???!!??

もし、あなたの家の菓子棚に、お母さんやおばあちゃんが買ってきたブル菓子が
なんとなく入っており、あなたがそれを特に嬉しく思っていなければ!!!
また、そういう思い出があったなら!!!

あなたは「ブルボン家」じゃあああああああああああ!!!!!!!!!!

ふーふーふー。

まあ話を聞いてくだされ。

それは大学生の時でした。
わたしとリーベは、遊園地(今は亡き高崎・カッパピアだ)行きに備えて、
遠足用の菓子を近所のコンビニに選びに行ったのです。
その店が酒屋兼コンビニのような形態だったこともあり、
菓子のコーナーにはご近所のオバチャン向けのラインナップが充実している。
シベリアとか御家宝とかね。
そんなラインナップを眺めながら、リーベがとつぜん言い放ったひとこと。

(ルマンドやバームロール、ホワイトロリータやらの一角を指さしながら)
「この辺の菓子が常備してある家の子っているよね〜」

「この辺の菓子が常備してある家の子」

・・・何を隠そう、わたし2コはそんな家の子だ。

幼い頃、家の菓子棚にはルマンドやバームロールやレーズンサンドやチョコリエールが
満ちていた。それはブルボンの菓子。
http://www.bourbon.co.jp/catalog/category?category=16
この辺。

そして長細い箱に入ったビスケットも菓子棚を占めていた。
http://www.bourbon.co.jp/catalog/category?category=17
特に「チョコ&コーヒービスケット」というのがよく買ってあり、これなんですけど↓、
http://www.bourbon.co.jp/catalog/item?category=17&item=471
コーヒークリームの方が好きだったので、内袋を開けて最初に出てくるのがチョコの方だと、
反対側も開けてコーヒーの方から喰うのがならわしでした。
 
そして、わたしはルマンドやバームロールがなんだか好きじゃなくって嬉しくなくって、
どうも食指が動かないなと、釈然としない気持ちで、しかし小さい頃は自分で好きなお菓子を買うお金もないから、おやつにはそれらを食べていた。

そんな釈然としない記憶の扉を、リーベのやつは蹴破ったのだ。
「この辺の菓子が常備してある家の子」という投げっぱなしのことばで。
ヒドいなあ、しかしうまいなあ。なんてうまいんだろう。
「ルマンドいつも買ってある人っているよね」じゃ全然だめなのだ。
「この辺の菓子が常備してある家の子」でなければ、これから展開する「ブルボン家」のことについて正しく指摘したことにはならない。

まず「この辺の菓子」。
特定の銘柄の菓子ではなく、ブルボンの出している袋菓子シリーズを漠然と指す。
「常備している家の子」は、ルマンドだけではなくこのシリーズ全体に対して
釈然としない記憶を持っているはずなので、「この辺の菓子」という言葉でその記憶を喚起される。

そして「常備してある」。
なんとなくなのだ。なんとなくいつもそこにあるのだ。
それが異性の幼馴染だったりすればぎこちない恋なんかも芽生えよう。
しかしブル菓子である。恋など芽生えるものか。
なんとなくいつもあるけど前向きに食べたいとは思わない、ブル菓子にぎこちない恋など。

きわめつけの「家の子」。
自分で小銭はたいて買うのではない。家にあるのだ。
自分で買う菓子といえば駄菓子屋時代はチロルチョコでありヨーグルでありよっちゃんいかだ。
コンビニに行けばポッキーでありガルボでありじゃがりこだろう。まさか遠足に行くのにハイシーレモンよりシルベーヌを選ぶやつはいまい。
しかし母ってやつは、買ってくるのだ。ブル菓子を。
ルマンドやバームロールやエリーゼやなんかを、空気のように買ってきて空気のように菓子棚に入れておく。

なぜならそこが「ブルボン家」だからだ。ブルボン家の子なんだ。わたしはっっ…!
リーベのやつ、「買ってくる母や祖母」ではなく罪のない「その家の子」を
一直線に突き刺しやがった。よりかなしみの深い者をすぐ見抜く。

念のために言っておくと、わたしはブルボンの菓子やブルボン家を否定しているわけではない。自分では買わないだけだ。家にあっても食べないだけだ。
会社でおばちゃんにもらったら淡々と喰う。

まあそれで、「この辺の菓子が常備してある家の子」とはまさに自分のことだと、
いらんアイデンティティーに目覚め、いつしか「ブルボン家」という専門用語も生まれ定着したわけです。
たいせつなのは、ブルボン家に生まれ育った人間は、ブル菓子について詳しかったり馴染みがあったりはするけれども決してブル菓子が好物だったりはしないという点です。
ああ、噛んだ時の感じも味もパッケージも恐ろしく熟知しているけど食指が動かない、動かないことよなあ、としみじみおもっている。ここにブルボン家の闇があるのさ(すぐ闇に持っていきたがるのはエーツーのかなしい習性です)。
ルマンド大好き!バームロール、神!と叫べる人はブルボン家ではない。

じゃあブル菓子の何がそんなにそそらないかっていうと、藤色だと思う。ルマンドだ。
ウキウキなおたのしみ、甘くて夢いっぱいのお菓子、僕のわたしのスイートドリームズ、
それが藤色のパッケージに入っているわけがない。
藤色は「らくらくフォン」の色だ。線香のにおいが似合う色だ。青雲だ。

吉井和哉(イエローモンキー)のエッセイ集にブル菓子の項があり、
ブル菓子は人妻の下着みたいな淫靡なパッケージそしてネーミングであるみたいなことが
書いてある。ブル菓子に目をつけるとはさすがの吉井さんだが、
いくらグラマラスなロックをやっているからといって、ブル菓子≒人妻の下着なんつう
色気のある見解は買いかぶりすぎというものだ。

ルマンドはあれである。
「喫茶カトレア」の窓辺に置いてあるドライフラワーを入れてある藤(とう)のかごに敷いてある日に灼けたレースの布だ。そうでなければその隣に置いてある北海道みやげのラベンダー人形だ。人妻というよりおばちゃん手芸である。


(つうかこの画像検索ページ壮観すぎる!必見!!!)
http://www.google.com/images?hl=ja&lr=lang_ja&oe=UTF-8&q=%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%20%E4%BA%BA%E5%BD%A2&num=50&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi

ギターコードでいえばエーマイナーセブンだ。知らんがとにかくマイナーコードのみの調べだ。

ルマンドはパッケージも藤色だが本体も藤色がかっていてチョコレートではない謎のあぶらっぽい甘さと、中のクレープの南部せんべいっぽい味がなんとも喫茶カトレアの窓辺を連想させる。

バームロールは蝋のようなぬかぬかした食感とママレモンのような香りが喫茶カトレアの厨房を思わせる(てきとう)。

ホワイトロリータ、そのエロエロしいネーミングはなんなのかと問い詰めたいが、
ホワイトチョコなのかなんなのかわからない白いものと、クッキーなのかなんなのかわからないもののハーモニーに疑問がくるまれて、もしやこのハーモニーがロリータなのか、ならばわたしはロリータなんて欲しくない、と変な方向に決意が固まって終わる。

とにかく全体的にドライフラワーとその傍にある布、というのがブル菓子のイメージだ。
そして「ブルボン家」とくれば、ドレスである。かくして、「藤色のドレス」という曲と、
曲名を冠したアルバムと、ルマンドを前面に押し出したアルバムジャケットが生まれた。



http://www.myspace.com/eetsuu
ここで「藤色のドレス」聴けます。音ちっさくして、家でコッソリ聴いてみてください。

島倉千代子に始まり、「ベルばら」に行ったかと思わせつつ
「じゃがたら」なんだよ、という壮大なファンクだ。
ライヴでこの曲をやる時、江戸アケミの霊が降りてくるのだ。
降りてきたところで歌っているのはルマンドのこと。
いつもすまん、江戸アケミの霊よ。




この映像でもルマンドを大フィーチャーしております。


練習で「藤色のドレス」をやる度に、終わったあと「あー一篇の映画を観たような壮大さだね・・・」と
自分たちで褒めあう。
その「映画」の中身も考えてるんです、じつは。
宝くじ当たったら撮ろうね、とまで言ってるんです、じつは。
この妄想映画についてはまた今度。
次回かどうかはわかりませんが、ぜったい書きたい。
大好きな東村アキコ漫画のブル菓子フィーチャー具合についても書きたい。

皆さまのブル菓子エピソードがあればぜひ知りたいです。
あなたの好きなブル菓子、思い出のブル菓子、ブル菓子妄想、ブル菓子のたとえ、豆知識などなんでも・・・!!

よろしくお願いいたします。

青い実さがして

 えーワタクシ、前々回の記事で、「やりたいこと」のひとつとしてこんなこと書いてましたね。

「●ヤブガラシ色調査

ヤブガラシというのはつる性の雑草で、藪を枯らすほど生命力が強くはびこる。
ヤブガラシの実には虫が寄生していて、そのせいで実の色が単一ではなく、
いろとりどりになるのだ。きれいなのだ。
だからわたしはそこいらを歩き回って、その色をとっくと眺めたいのだ。」

・・・

まあすっげえ地味な案件なんだけどさ。

なぜこのようなことを思いついたかというと、
夏に白江家(おかやんと亜古さんち)に泊めていただいたのですね。
朝ごはんをごちそうになり今後のマガジン他についてしゃべっていたら、
おかやんがテラスの鉢植えに水をやっている。
なんとなくわたしも外に出てみる。
あ、ブルーベリーだねこれは。実が色づきかけている。
ユーカリもあったか?
そして、おや?見慣れたつる草のそのフォルム。
ん???これ、ヤブガラシじゃん?何かしこまって植わっちゃってんの。
そう思っておかやんに訊くと、
「五色ブドウっていうんだって。実は食べられないらしいけど、きれいな色になるんだって」
と言った。
わたし:「へえー園芸種も作られてんのかな。これ、実に虫が寄生しててそのせいでいろんな色になるんだよ。その辺にめちゃめちゃ生えてる」
おかやん:「やだー。そうなの?」
わたし:「うん、たぶんそれだと思うんだけど。亜古さん知ってるかな?訊いてみよ」
おかやん:「亜古ちゃん知らない」

娘の知っていること・知らないことを瞬時に判断・断言するおかやんがちょっとおもしろかった。
おかやんがまいているじょうろの水に日射しがきらきら反射して、虹がかかって、
頭の中では青や紫ににじむヤブガラシの実のことをぼんやり思っていて、
なんだか妙にドリーミーな夏のいっしゅんであった。

その時からヤブガラシのことが気になりだした。
小学生の頃の通学路にヤブガラシの繁っている一帯があって、
秋になると実をつけた。
その実の色が一様ではなく、うすみどり、エメラルドグリーン、あかむらさき、紫、みずいろ、青と、ひとつの個体の中、ひとつの房の中でとりどりになっているのでいつも不思議で、
わたしは帰り道いつもその実を摘んだ。
潰すと中はあかむらさきでも青でもなく、なんだか白くてぐじゅぐじゅしていて、
つまらなくてすぐ棄ててしまった。
そんなことを思い出して、自分の植物好きを再確認したいま、
またあの実をゆっくり眺めたくなった。
いろとりどりの実に、小さい黒い斑点が入ってるところがまた毒っぽくてかわいいんだよなあ。

わたしの「植物好き」は、特に路上の雑草に注がれている。
自分で育てたり花を飾るというのではなく、
出歩いてその道々に生えている植物を愛でるのが好きだ。
だからわたしの植物知識はかなり雑草に偏っている。

虫こぶにちょっと興味があって調べてた時に、あの実も虫こぶなんだと知った。
虫が寄生することで、植物の色や形が変化するのだ。
桜の葉っぱにピンクのぼこぼこができたり、エゴノキの実が変な形になったりしているのも虫こぶです。


エゴノキの虫こぶになった実。

ちなみにふつうの実はこう。


ちなみにネコがよっぱらうマタタビは、虫こぶになってる実にしか効果ないそうです。


それで、虫が醸すヤブガラシの幻想的な色にうっとりするべく、
我がいとおしのデジカメが修理から戻ってきたのでさっそくこれからやりましょう、
と、秋の路上に飛び出しました。
何しろヤブガラシはそこいらじゅうにはびこっている。
実をつけている個体は通勤途中に1つしか確認できていないけれど、
ちょっとウロウロすればすぐに美しいサンプルが山のように現れるでしょうよ。
このようにかるく考えて、ヤブガラシの生えていそうなところにアタリをつけて行ってみるのだが、ぜんぜん結実していない。
生えかけか、花が咲いている最中。
なんで?なんで?
ヤブガラシは、「藪枯らし」である。他の植物に絡み付いて葉を生い茂らせ、枯らしてしまうほどの繁茂力を持っている。
利根川の土手にヤブガラシが生えている。
土手の草は、ぼうぼうになると刈られる。
しかし数日後に、赤っぽいヤブガラシの新しい葉がにょきにょきと生えてきて、
みるみるうちに伸びていく。
つまりそういうこと?ヤブガラシは実をつける前に邪魔にされて刈られちまって、
実をつけるとこまでいかないってこと?
何度も刈られて、そのたびににょきにょき復活して、もう何回花咲いたんだよってこと?

最終的に、確認済みだった1個体しか撮影できなかった。







まだあまり色づいていないけれど、あかむらさき・うすい群青色・あおむらさきが
にじんでいるのがわかりますか?




そしてこれは数日後、帰りみちに摘んできたもの。
なんともいえない青。きれいだなあ。

まあそれで、記事にする前にちょっとちゃんと調べとこ、ってググッたのよ。
そしたら大変な事実がふたつも発覚してしまったのですよ。

ひとーつ。
わたしがヤブガラシだと思っていた美しい実は、
「ノブドウ」という植物らしい。

ふたーつ。
ヤブガラシは、関東ではほぼ結実しない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%96%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B7 ヤブガラシのウィキペディア

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6 ノブドウのウィキペディア

まずひとつめの誤解について。
がーん。どこで混同したんだろう。ずっと勘違いしてた。
そしてわたしはヤブガラシの花も好きで、小さいけれどオレンジとピンクが混ざってて
蜜腺が発達してて虫に好かれるその花が、
青や紫の実になることにロマンを感じていた。


ヤブガラシの花。なかなかテクノいと思う(わたし内基準)。
オレンジからピンクに色が変わるんだってー!!

つまりは「色の混在」が、ヤブガラシの特徴だと思っていたのだ。

しかし、あの青や紫やエメラルドグリーンの混ざった実は、「ノブドウ」の実だった。
「ノブドウ」の花はオレンジとピンク混ざったりせず、うす黄緑一色だ。

しかも、藪を枯らすほど図々しいやつの実が幻想的である、というのがよかったのに、
そんなには図々しくない、「野ぶどう」なんてステキな名前をもらってるやつのことだったのに
ちょっとがっかりした。自分の無知のせいで勘違いしてたくせに勝手だが。

いや、でもこの画像検索の一覧をごらんくださいよ。
http://www.google.com/images?hl=ja&lr=lang_ja&oe=UTF-8&q=%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6&num=50&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=3t6tTMCaOYaMvQOD1-nxBg&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CDUQsAQwAA

この実がヤブガラシのじゃなくったって、そんなことは関係ない。
こんなうつくしい現象が、植物と虫の共演で起こりえていることの不思議さをかみしめよう。

そしてふたつめの事実について。

http://www.nibb.ac.jp/pressroom/column/view.php?no=34

ヤブガラシは遺伝子の型によって2倍体と3倍体に分けられるらしく、
3倍体というのは種を作らない、すなわち結実しないらしい。
中部以西では2倍体、関東以北では3倍体が主に生えているらしい。

つまり、ここいら(北関東)でヤブガラシの実がなってないのは、
実がなる前に刈られているからではなかったのだ。
2倍体と3倍体があるというのがわかったのは2003年なんだそうだ。
つまり、2010年の今、ヤブガラシの実(ほんとはノブドウの実)について思い出さなければ、
わたしはぼんやりヤブガラシとノブドウを混同し、ヤブガラシの3倍体のことなど露とも知らぬまま生涯を終えたのかもしれない。

では種をつくらないのになぜあんなにはびこるのかというと、
根がめちゃくちゃ強くて、地上部を切っても切っても再生するんだと。
根をずたずたにしても、土の中に残っている限り「株分け」と一緒なんだと。
モンスターめいているぜヤブガラシ。

しかし事実が発覚してみると、モンスター・ヤブガラシほどノブドウは繁茂しておらず、
あのうっとりするような実はざんざんとは成っていないことがわかる。
それを知ったら知ったで、あの透明水彩をにじませたような実の色あいを
もっともっとみつけて眺めたくなる。

青い実といえばこんなのもある。


タデ科の植物イシミカワ。ヤブガラシ改めノブドウを探し求めている最中に発見。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%AF

これも小学生の時、水辺に群生しているのをみつけて、よく実を採った。
かなり鋭い棘のある草で、手を傷だらけにしたこともある。
やはりこの色彩に魅かれていたのだろう。青とむらさきの混じったきれいな実だ。
正確にはこの青い部分は「がく」なんだそうだ。そう知るとタデ科だというのに納得がいく。
潰した時の「しゅっ」とも「じゅっ」ともつかない感触と、黒いぴかぴかした種のようすを
よく覚えている。

青い実というともうひとつ、ジャノヒゲがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%92%E3%82%B2

飛行石くらい青い。青くてぴかぴかしている。
子供のころ、細長い葉が繁っている中にこの実をみつけると、
胸がどきどきしたのをおぼえている。
割ると、ほんのりココナツめいた青いにおいがして、
乳白色で少しだけ透明っぽい真珠のような珠が入っていたのではなかったか。

http://www.google.com/images?hl=ja&lr=lang_ja&oe=UTF-8&q=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%92%E3%82%B2&num=50&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi


青い実は、青い花(あじさい、つゆくさ、オオイヌノフグリ)以上に
ざわめきをかきたてるものだったのだと思う。
いや、現在進行形で、かきたてるものなのだ。
自分がたまらなくドリーミーでちょっぴり恥ずかしいよわたしは今週は。

| 1/1PAGES |

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< October 2010 >>

selected entries

archives

recent comment

links

profile

search this site.

sponsored links

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM