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  • 2017.06.09 Friday
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第5回 挫折とマーライオン

では今回は前回の続き、わたしのカレー挫折から書いてみましょうか。

何度かカレーを作ったところで、もっといろんなレシピやスパイスが知りたいと思い、

カレー本を買ったのです。


東京カリー番町の水野仁輔さんの『カレーの法則』です。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87%E2%80%95%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A7%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E6%B0%B4%E9%87%8E-%E4%BB%81%E8%BC%94/dp/4140332395/ref=pd_sim_b_2


カレーの要素や素材について丁寧に解説されていて、レシピもどれもおいしそうで、
カレー道場生には大変勉強になる本です。

著者の水野さんはたぐちさんとお知り合いのようで、水野さんのカレーエピソードは
たぐちさんから聞くだに壮絶なものがあります。
カレー好きって壮絶になりやすいのでしょうか。
円盤周りに「壮絶」の磁場が発生しているだけなのでしょうか。


ともかく、この本を熟読し、そろそろスパイス揃えるべきなんじゃないか、と思ったわけです。
今手元にあるスパイスはクミンシード、ガラムマサラ、レッドチリ、そしてカレー粉だけです。

もっと、買ったことないスパイスが欲しい!使ってみたい!という欲求にかられ、街に飛び出し、買ったスパイスは以下の通り。


・クローブ ホール(丁子。濃ゆい甘い香りがする。)

・コリアンダー 粉末(パクチーの種。カメムシ臭くはなく、さわやかな香り)

・カルダモン ホール(甘くてさわやかな香り。)

・カルダモン 粉末

・ブラックペッパー ホール(家にはあらびきのしかなかったので)


・・・カレーに、そしてスパイスに詳しい方、「偏ってる」とか「揃えてねえじゃん」とか言わないでくださいよ。使うかどうかわからない、一回の使用量がそんなに多くないものを大量に買うのにはためらいがあったんだもん。


さて。買ってきたスパイスでさっそく試作したろうじゃん、とはりきり、
きゃべつと豚肉のカレーにカルダモン、コリアンダーをプラスしたものを作りました。


・・・これがまずかった。


3回ほど作ったきゃべつ・豚肉カレーには、だしっぽい味を出すためにナムプラーを、まろやかさを出すために豆乳を入れてました。

だから今回も入れたのだけど、それらがカルダモンの風味とケンカするのです。

カルダモンは、さやに黒い種が入っていてその種が香ります。なので使うときは、さやに切れ込みを入れて油で炒め、香りを立たせます。

んが、さやから出てきた種を、ガリッと噛んでしまうと、口の中がさわやかでスパイシーでちょっとフローラルなカルダモンの香りでいっぱいになってしまい、ナムプラーの魚臭、豆乳の風味が途端になまぐさっぽく感じられるのです。

さらに、きゃべつ!

きゃべつって、言っちゃ悪いけどさ、その、ちょっと、「生ゴミ臭い」とこありますよね、アブラナ科の野菜特有の、あの感じ、それが、カルダモンと合わさったら、かなりの「生ゴミ臭さ」になってしまったのです!

おそらくインドにはキャベツとカルダモンを組み合わせたカレーとかも存在するのだろうけれど、わたしは「きゃべつ×カルダモンは、なし!!!!」とこの時思いました。
100%自分の腕の至らなさなんだけどもー。

この失敗カレーを作ってからしばらくは食欲がなくなり、失敗カレーの味や匂いが蘇るたびに吐き気がし(わたしの味の記憶力はかなりいいのです)、カレーのことを考えるとぐったりする、
というありさまでした。

やばい。負ける。こんなんじゃ負けちゃうよ!
どうにかもう一度、カレーへの意欲を立て直さなければ。

そんな折、たまたま見たのがこのネットの記事でした。
デイリーポータルZ 「タモリのカレーを食べた、作った」
http://portal.nifty.com/2007/05/07/b/index.htm

ほえー!タモリのカレーはシンプルなのね。そして抜くとこは抜いてんのね。
ハラリ(目からウロコ)。そーだよ、もう、使いこなせないスパイスは使わなくていいじゃん。
玉ねぎずっと炒めなくていいじゃん。
あと、きゃべつは生ゴミ臭くなるからきゃべつカレーは却下にしよう。
こだわるとこはこだわって、抜くとこ抜くカレーにしよう。
何より自分が「食べたい!」と思えるカレーにしよう。
そのように指針が決まったのでした。

その後作ったカレーはかなりおいしく、勝負前にカレー嫌い・カレーノイローゼになるという危機をどうやらまぬがれたようなのでした。
(でもカルダモンがあの忌まわしい記憶を呼び起こすみたいで、カレー道場でカルダモン押しのカレーにはどうも票が入れられないのはここだけの話ってことで。うまい使い方をどなたかご伝授ください。)
このカレーで勝負をかけよう、というカレーが見えました。
水野さんの本のレシピを一部参考にさせていただきました。
あとは微調整を加えて完成させるのみです。

ここまでつらつら書いておいて、わたしは一体自分の対戦日の告知とかしてるんだろうか、
と不安になったので書いておきます。

2コのカレー道場出場は6月6日(日)です!!!
対戦相手についても書かねばなるまい。

対戦相手は、一号生筆頭さんというアングラげなギャル。
・・・そうなの。ちょっとかぶってるの。メガネだし。
中央線くさい女対決、になってしまったのですね、6月6日、オーメンの日に。
不吉な予感がたちこめますが、コトはカレーなので、
血が流れたり死人が出たり寺山修司が生き返ったりはしないと思いますけど。

エントリー時、対戦枠がふたつとも埋まるまで、誰とたたかうことになるのかは発表されません。
わたしが6月6日に先に申し込んでいたのですが、
筆頭さんが「オーメンだからこの日でいいや」とエントリーしたところ、
たぐちさんが 

「・・・ホントにやるの?」

と言ったそうです。蓋を開けたらその相手ってやつがわたしだったそうです。

そんなわたしと筆頭さんは、とある方に
「高円寺を代表する女性ふたりですね」と言われたことがあります。
わたしはとっさに「イエ自分は北関東代表です!」と是正しました。

まーいろいろ書きましたけど、そんな感じのギャル対決を
どうぞよろしくお願いします。

ではレポートに参ります。

●5月10日 第3期1回戦第8戦
ウラオカエミ VS 金子由布樹

えー、この日の対戦の特記事項といたしましては、「叫ぶ客」ですね。

キクチの司会が始まったと同時に、

「キクチー!!」

「早く食べたいよー!!待てないよー!!」

と、最大出力で叫ぶ女性アリ。
1回戦に出場された53235さんなんですが、
わたし隣に座ってたんですが、すいません、おっかなかったので
「あの勝負みました」とか言えず、ちっちゃくなってました(怖がり)。

度重なる叫びに、キクチが
マーライオンみたいなもんですね、口からばーって出ちゃうんですね」
とナイスたとえをかまして会場は爆笑の渦に巻き込まれていました。

さあ、そんなシンガポール気分にのせて、
「カレーーーーーーーーターーーーーーーーーーーイム!!!」




(上の写真と下の写真皿の向き変えて撮ってしまったので左右入れ替わってます)



緑シールのカレー
おわ!からい!!
わー、これ花椒(ホワジャオ)だ。しび、しびれる・・・
ひき肉と、ナスが入ってます。
マーボーナスとカレーの融合みたいな感じか。
すごく新鮮な味。あああでもこれおいしい。このシビれがっ!!
周りの人を見回すと、「からい」人が続出、ドリンクを追加しに行ったり、
もうひとつのカレーのごはんをこちらのごはんに回したりしている人も。

花椒とか山椒とか、あれらはテンションが上がりますよね。
四川料理たべたくなったなー。



赤シールのカレー
青菜と、ダイス状の野菜(ウリっぽい何かかと思った)、しめじが入っています。
ひき肉かと思った茶色いつぶつぶは、穀物みたい。ぷちぷちしてておいしい。
にんじんのピクルスのようなものが添えられています。
全体的にやさしい味わい。あまりからくはないです。

投票が終わり、黒幕オープン!!

緑シールのカレーを作ったのは、金子由布樹さん。


やはり花椒を入れたとのこと。
最近流行の「食べるラー油」、ああいうのを作ってる途中で、
あ、これカレーにしたらおいしいんじゃないか、と思いついて、
このようなかたちになったそうです。


赤シールのカレーを作ったのは、ウラオカエミさん。


大根とたかきびを入れ、トマトジュースを使って煮込んだベジカレーだそうです。
あのダイス状のは、大根だったんですね。
そしてつぶつぶの穀物は、「たかきび」だったのですね、たかきびって初めて聞いた。
ウラオカさんは外食の時はこだわらないけれど、家でご飯を作る時は
ベジタリアンなのだそうです。
「洗い物が楽」とおっしゃってました。
「肉使った方が簡単においしくできませんか?」と訊いたら、
「いい塩とか使うと味に幅が出ていいですよ」とのこと。

緊張の投票タイム。

・・・


なんと、21対2という得票差で金子さんの圧勝!!
(上の写真は勝負が早くついたため3票までしかコインを貼らなかったのです)



金子さんは前回・前々回も出場されて2回とも初戦敗退だったらしく、
悲願達成といったところでしょうか。

ウラオカさんは「次のカレーを考えてなかったので負けてよかったです」とのこと。

金子さんはbalen discというインディーズレーベルのオーナーを務められています。
http://www.balen-disc.com/
ラー油からカレーにしていくって、おもしろい発想ですね、と言ったら、
「即興の音楽みたいな感じで・・・花椒入れてエフェクトぐわっとかけたり」と、さすがのレーベルオーナーぽいことをおっしゃいました。
うん、エフェクトかましまくった、ジミヘン的カレーでした(要するにそういうのってジミヘンしか知らない)。

ウラオカさんは、高円寺のカフェ百音(モネ)というお店で行われる
「ながれほし市」で、卵やバターを使わないお菓子を売っているそうです。
http://d.hatena.ne.jp/nagarehoshi/
すてきっぽい。
月イチで開催されているようなので、興味ある方はどうぞ!

ウラオカさんおすすめ⇒吉祥寺サジロカフェ
金子さんおすすめ ⇒吉祥寺momo

さあ次回はいよいよ対戦直前の更新となります。
レポート2回分と、書き残したことをばばっと書きたいと思います。

ではまた来週!!


第4回 ますます熱い道場と、迷い込む試作の森

さあ取るものも取り敢えずレポートじゃレポート!!

52日 第三期1回戦第7
アンナルミーナ vs ナビ・シャンカール


ええと・・・はじめに言っておきますが、お二人とも生粋の日本人です。

この日はなんと、「店」対決!!

アンナルミーナさんは阿佐ヶ谷「Roji」というカフェ・バーでカレー他を作っていらっしゃるとのこと。
http://www.geocities.jp/roji_asagaya/Roji.html

今メニュー見たらいろいろおいしそうだわ。

そしてバンド「cero」の高城晶平さんのお母様なんだそうです。
たぐちさんが高城さんに「カレー、どう?」って言ったら、
「じゃあ、うちの母に出てもらいます」となったんだとか。


cero」のHP

鈴木慶一・坂本龍一・細野晴臣とかともつながってるみたいですよ!スゲー!!
http://www.geocities.jp/cerofan/



ナビ・シャンカールさんは東小金井のカレー屋「インド富士」でバイトされているそうです。
しかし料理歴は「なし」。シェフではなく、主にホールのお仕事をされているようです。


たぐちさんが「めちゃくちゃレベル高い!」と太鼓判を押していた
「インド富士」の
HP
http://cojo.exblog.jp/


さあ来た!中央線カレー屋対決!!!血で血を洗う、カレーでカレーを洗う、
洗剤で皿を洗う、スパイスとあぶらよごれの応酬、炎の一騎打ち!!!
(Rojiさんはカレー屋じゃないけど、そこは気にせず盛り上がろうや)


アンナさんは大阪のご出身だそうで、司会キクチが「大阪の人」との接触にびびっております。
アンナさんからひとこと。

「ドキドキします」

ご子息・晶平さんからも、母上にひとこと。

「がんばれー!」

美しい親子愛ですが、カレーはもう作り終わっています。
母はもうがんばり終わった後です。

ナビさんは胸に、「自信満々」と書いたお習字を貼っています。
ではひとこと。

「おいしく食べてもらえれば。」

食べたい!おいしいカレーを早く!
「カレーーーーーーーーーーターーーーーーーーーイム!」

この瞬間、音楽のライヴでは稀にしか上がらないような歓声が毎回上がり、
司会のキクチはさぞかし気分がいいだろうなあと思います。

じゃーん!!




緑シールのカレー:
色がきれい!
炒めたパプリカ・ピーマン・玉ねぎ・揚げたれんこんが乗っています。
カレーは牛肉のキーマカレーですね。
牛肉の旨みと、カレー味に煮込まれていない野菜そのものの甘みが、
食べ進むごとに津波のように押し寄せてくる!!
おおう!ファンタスティック!!



赤シールのカレー:
こちらもキーマカレーです!!鶏肉のキーマカレー!!
たけのこがたっぷり入っていて、歯ごたえがとてもよいです。
パクチーがトッピングされています、なんだか繊細な葉のかたちで、
食感がとてもいい。そしてスパイシー!!
たけのこっていうと木の芽(山椒の若芽)がよく合いますが、
そんなような風味も心なしか感じられます。
タイカレーによく使うバイマックルート(こぶみかん)は山椒と同じミカン科の植物で、風味も少し似ていたりするので、もしかしたらバイマックルートが入っていたのかもしれません。気のせいかもしれません。
それはそうと、うまーい!


迷いに迷いつつおいしくいただき、投票を終えました。

全員が投票を終えたところで、黒幕オープン!!

緑シールのカレーを作ったのは、
アンナルミーナさんでした。

(写真ぶれててごめんなさい、とってもかわいらしい方です)


赤シールのカレーを作ったのは、ナビ・シャンカールさんでした。

(隠れちゃってますが「自信満々」という習字を貼っています)


緊張の開票タイム!
接戦です。


結果は・・・

1票差でナビ・シャンカールさんの勝ち!!
あ、アンナルミーナさんというのは「人前に出るときの名前」で、
エントリー時は手違いで本名になってしまったとのこと。




ナビさんはお店のシェフに教わった南インドのスパイスを使ったそうで、
(でもカレーを自分で作ったのは人生で7回目くらいだと言っていた)
それに対してアンナさんは「わたしのはGABANのスパイスだったからしょうがない」と、
笑顔で握手を交わしていました。
いやいや、僅差でついた勝負でしたし、ほんとうにどちらのカレーもとってもおいしかったです!

ナビさん、「負けたらこの『自信満々』破こうと思ってた」とのこと。
なかなかのパフォーマンスドールですな!東京パフォーマンスドールですな!!
阿佐ヶ谷「Roji」と東小金井「インド富士」、行きたくなったよ。
みなさんもじゃんじゃん行ってください。
アンナさんのキーマカレーはお店仕様なんだって、お店で食べられますよー!!



で、ミクシィのカレー道場コミュをカンニングしたところ、
アンナさんおすすめカレー屋⇒ 梅田地下街のインデアンカレー
ナビさんおすすめカレー屋⇒ 中野 ゴーヴィンダズ
だそうです。


ナビ・シャンカールさんは音楽活動もされているようです。

「SUARA SANA」
倍音らしいぜ!!
http://suarasana.com/

そして「梵論字」というバンドもやっているそうですがサイトはないみたい。
「ダブ」っていうやつらしいぜ!!
「ダブ」がなんなのかは知らないし、「ダブ」って聞くと「山!」「川!」って調子で
「こだま和文!」って答えるしかなす術をもたないわたしだが、その人がなんなのかはしらない。


さて。こうゆう、僅差で勝負がついたような時に書いておくのがいいんじゃないか、なぜならば嫌われなくて済みそうだからですが、「円盤カレー道場」で勝つカレーには、傾向があると思うのですよ。
それすなわち、「強いカレーが勝つ!」だと思うのですよ。
いや、強いやつが勝つのは勝負事の当然の摂理なんですが、その「強い」とはちょっと違いましてですね。単品でおいしいカレーと、ふたつ比べてよりおいしいと感じさせるカレーは、
決してイコールじゃないということです。
ふたつのカレーをかわるがわる食べたとき、舌の感じ方は相対的にならざるを得ないってことです。
だから、ガシッ!と、食べる人の味覚を第一撃でまずつかまえるカレーを作ることが勝つことにつながるのだと思う。さらにそれを持続して味わえることも必須と思いますが。
つまり、コクと旨みがあって味の濃いカレーが勝ちやすいのじゃないかと。
繊細でやさしいカレーはその影にまぎれてしまいがちなのじゃないかと。
これは普通の食事ではなく勝負だからです。
このことを胸に勝負用カレーを練り上げていこうと、道場に通ううち思うようになりました。

試作1発目のカレーが弱々しいものになってしまった、わたしのカレー。
これじゃ勝てん!以降あれこれと改良を重ねます。
・クミンシードの使用開始(それすらやってなかった)
・豚コマじゃなくて豚バラ薄切りを使い、下味をつけてなじませてから使う
・トマトをプラス
クミンシードと肉の下味はあるさん(火曜更新中!)に聞いて導入しました。

⇒クミンシードで数段おいしくなるものの、肉が煮とけた。
 トマトの酸味が浮く。
・・・肉はしっかりしてた方がいいなー。
トマトは生のじゃなくて水煮とかピューレのがいいかも・・・


あまりに初心者すぎるので、ここはひとつ、ちゃんとしたレシピに沿ってやってみよう!と、土井善晴さんの料理本(アコさんが作った、アコさんにもらった)を参照する。
しかし骨付きの鶏肉のぶつ切りが手に入らず手羽元を使ったので食べづらく、
そして使ったトマトペーストの濃縮率が高かったらしく、トマト味が浮く、そこそこのカレーになってしまった。
かなり辛いレシピで辛さに関してはおいしかったのでカレー粉他スパイスの配合はこの感じでいこう、と決める。
市販のルウを使わないやり方がよくわかった。
バターとワイン多めのリッチだけどストイックなカレーです。
でもわたしはそういうふうにはしないけどね、それで勝てるほど腕が立たないから、と思う。

それで、豚バラ薄切りが煮溶けたことから、肉とキャベツを2段階に分けて入れる、つまり、第一段階はルウとして溶け込むように、第二段階は具として存在感のある感じで、と使い分けることを思いついたのです。

これはかなりうまくいったように思えましたが、くどすぎて後から胃もたれ・胸焼けがしたので却下しました。肉の脂に弱い体質なのです。胃もたれするカレーは作りとうない!!

いざきちんとやろうとすると、カレーって難しいんだなあ!

そして次回、試作に関して挫折します。お楽しみに!!!


さらに、4回目にして厚かましさを発揮して、自分の宣伝をさせていただきます。我がアイドルユニット「エーツー」、只今新作DVD-Rを売り出し中です。
その名も『北関東代表』!!!!
ここ3年くらいのライヴ映像から選りすぐりのテイクをライヴのような曲順で収録、さらに鬼のごときオマケ映像のてんこ盛りで、1500円にてご奉仕中です。
ニヒル牛・ニヒル牛2・円盤にて売らせていただいております。
円盤では通販もご利用できます。
http://enban.web.fc2.com/
このカレー道場体験記を読んでいただいて、「エーツーってどんなんだ?2コってどんなやつだ?」と興味を持たれた方は、ぜひぜひお手に取ってみてください。
ぜーーーーーーーーーーーーっっったいおもしろいから!!!

販促用VTR貼っておきます。
DVD-Rには、もっとヤバいものがたくさん詰まりに詰まっております。
どうぞよろしくお願い致します。


第3回 カレー道場レポートそして2コのカレー奮闘

カレー道場出場を決め、ニヒル牛マガジンでカレー道場のことを書くことが決まり、
カレー道場通いがスタートしました。


4月20日 第三期1回戦第1戦

小島誠也 vs いなかやろう


この日はまだデジカメ購入前で、写真も撮っておらず、取材の手筈も整っていませんでした。

アコさん(月曜更新中)も来て、ニヒル牛マガジンについての打ち合わせっぽいことをしていました。

しかしこの日の対戦はすっごく面白かったのだ!

覚えてる範囲で書きます。


まず、小島さん。

前回も出場し、なんと得票数ゼロで初戦敗退したとのこと。

カレー道場史上、ゼロ票は彼のみが保持する記録らしいです。

そんな小島さん、背がものすごくでかくて黒幕(カレー作ってるとこが見えないように黒幕張ってある)から
にょきにょきはみ出ている!


って、今調べたらフラテン(ドラびでお一楽さんの御子息がやってるバンド、って言ったらわかる人いるかな)のギタリストだった!すいません。何も知りませんでした。


そして、いなかやろう。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、いなかやろうはバンドです。

わたしは不勉強なのできちんと拝見したことはないのですが、お名前はとってもよく見かけるのでどっかですれ違っているはず。つまり、バンド全員でたたかいに来ているわけです。黒幕の向こうにたくさんの人の気配。5人いるみたいです。


調べたらいなかやろうは4人のバンドみたいなのですが確かに5人いたんですよ!

ひとり妖怪だったのかもしれないです、でも黒幕からはみ出て写真撮りまくってる女の子はふたりともすっげくかわえかった。

いなかやろう HP
http://www.inakayaro.com/


司会のキクチ曰く、「いなかやろうの身長全部足しても勝てないでかさ」の小島さんのカレー:

トマトたっぷりのチキンカレー
鶏肉が繊維状にほぐれるまで煮込まれていて、トマトの酸味が強め。
とろけるチーズがトッピングされている。


「欽ちゃんの仮装大賞で最後出てきたらたくさん人がいてびっくり、みたいな」いなかやろうのカレー:

みんなで作ったカレーを混ぜたカレー

わお!!なんという自由で新鮮で仲の良いアプローチだろうか。

挽肉を使うことだけは決めて、あとは各々作って持ち寄ったそうだ。

塩豚がトッピングされている。

まさにバンドで作ったカレーなのだった。


この2つのカレー、非常に非常に迷うものでした。

ひとくちめ、小島さんのカレーはちょっと弱いかな、って感じた。トマトとチーズすぎる、カレーっぽさが薄い、と。いなかやろうのカレーは、複雑で奥行きのある味がしてうまい!とまず思った。

食べ進むうちに、小島さんのカレーがどんどん味がわかってきて、じわーっとおいしくなってきた。

うっ!どうしよう!たぶん、このチキンカレーはすごくシンプルでハートフルである。ひとくちめでガツンともっていくんじゃなくて・・・ああでも、この挽肉カレーも旨みがあってそしてこの塩豚うめえ!


・・・ああっと。これ、わたしがどっちに入れたかって、書いた方がいいんだろうか。

書かない方がいい気がするので書きませんが、是非とも書きたまえ、って方はご一報くださいね。


そしてドキドキ!開票タイム!!


キクチとたぐちさんがそれぞれボックスを手に持ち、赤ボックスと緑ボックスから、投票されたコインを取り出し、数えます。

(この開票シーンもちょっと面白いので、次の対戦の写真付きレポートで詳しく書きます)


「いーち!」


どよよよよよ


「は、入ったー!票が入った!!」

歓喜の声を上げる小島さん。背がでっかくて、声が甲高くて、笑顔が眩しくて、ナイスな方です。

キクチ「前回の無限倍ですよ!!」


「にーい!」


票が入るたび、笑顔と叫びが増していく小島さん。


・・・


「きゅーう!」

「9倍!9倍だよ!9倍も入ったよ!!ゼロから!!!」

喜びのあまりすっとこどっこいなことを言い始める小島さん。


しかし・・・


結果は9対10で、いなかやろうの勝利。

きゃいきゃいと仲良く喜ぶいなかやろう。

でっかい体をふたつに折り曲げて落胆する小島さん。

「めちゃめちゃ悔しいじゃないですかこれ!!」


すいません、小島さんが面白すぎて小島さん寄りのレポートになってしまいました。


勝負後、「得票ゼロの時はどんなカレーを作ったんですか」と失礼千万なことを訊きにいく、わたしとアコさん。


「キーマカレーです」とのこと。きっとシンプルでハートフルなやつを作って、コワモテのやつに負けたのさ、
きっとそうさ。面白さのあまりすっかり小島さんびいきになってしまったじゃあないか。


さて、次の対戦からはデジカメとメモと取材つきでお送りします。

カレーについても、道場の流れと同じく、どちらが誰のカレーか書くのは、

食べた感想を書いてからにします。


4月26日 第三期1回戦第6戦

鈴木多依子 vs 言水ヘリオ


本日の挑戦者はちょっと面白いですよ。 

エントリー時点では「料理歴10日」の鈴木さん、「15歳の時から家の夕食を作ってきた」という言水(ことみず)さん。

一体どんな勝負になるのでしょう!?


それでは各自ひとこと。


鈴木さん「円盤の鍋でコトコト煮込んだのでよろしくお願いします」

黒幕の向こうからのひとことなのですが、「円盤の鍋」については後でわかります。


言水さん「味見してません」


ふたりの極端な料理歴について、司会キクチがつっこんでいきます。


鈴木さんの「料理歴10日」とはこれいかに。

曰く、「料理をしようと思っても、親が作ってくれちゃって料理をするスキがなかったんです。エントリーした日は、一人暮らしを始めて10日目だったんで。」


では言水さんの「15の時から家の夕食を担当してきた」のはどういった事情なのか。

曰く、「・・・親が飯を作らなかったもので」

ざわざわと、マイナスイオンがたちこめる場内。


家庭の事情により大きく差が出た料理歴。それは勝負とどのように関わってくるのか・・・!?

複雑な思いが交錯する中、キクチの雄叫びが響き渡る。


「カレーーーーーーーーーーターーーーーーーーーーイム!!!」




カレー道場に行くのは仕事帰りであることが多く空腹な上、円盤に足を踏み入れた時から
充満するカレーの匂いでさらに脳髄が刺激され、飢えた狼のように目はぎらついている。
取材や記事や自分のカレーのことは忘れて、一刻も早くカレーを食べたい!と思うのです。
キクチの「カレーーーーーターーーーーイム!!!」の叫びは、まさに福音。
きゃっほう!いただきまーす!

本日のカレー
赤シール:チキンカレーだな。繊維状にほぐれるまで煮込んであります。
パクチーの茎も刻んで入れてあるかな。カルダモンの粒も感じる。
おいしいけど、少しまとまらない感じかなー。



緑シール:んん?なんだか粘り気があるな。納豆カレー?納豆の姿は見えない。
ミキサーにかけて入れてあんのかな。土っぽい香りがあります。
あ、芋だ。山芋かなんか使ってんのか。そしてしいたけ。
海苔のトッピングも、初めて見たけどなかなか合う。
変わってるけどだしっぽい味がして、へええ。おいしいやこのカレー。


食べ終わった人からコインを投票していきます。

投票が終わったところで、黒幕が撤去され、どちらがどのカレーを作ったか公表されます。

じゃーーーん。


赤シール:言水さん(右)
「ダメでした!!」
開口一番、そんなこと言わんでも。まだ勝負は決まってませんよ!
「鶏肉も入れて・・・野菜も入れたって感じです・・・」
たちこめるマイナスイオン!!

緑シール:鈴木さん(左) あ、鍋が「円盤」だ!!このことだったんですね〜
「里芋としいたけ入れて、思いつきで海苔をトッピングしました。」
里芋かー。あの土っぽい匂いは、里芋だったんですねー。

さあ、緊張の開票タイムです!!


キクチが赤のボックス、たぐちさんが緑のボックスを持っています。
ガムテープを貼っただけの「電光掲示板(キクチが毎回言う)」に投票結果が、
「玉入れの最後に先生が数える」方式で発表されます。
「いーち!にーい!さーん!・・・」

結果は以下の通り。


6対9で、鈴木さんの勝ち!




鈴木さんと円盤鍋。

鈴木さんは、酔った勢いでエントリーされたそうです。
出場を決めてからカレーを練習とかは特にせず、ルウも市販のルウを使っただけとのこと。
だしっぽい味がしたけど何か入れたんですか、と訊いたところ、
特にだしは取っていないけど、しいたけから旨みが出たのではないかということでした。
気軽に出て、ほいっと勝つ、そのようなカレー道場もアリなのだなあ、と感心しました。

カレー道場では毎回、出場者のおすすめカレー屋を発表するのですが、
毎回覚えられないので、mixi のカレー道場コミュをカンニングして書きます。

鈴木さんおすすめ⇒そんなにカレーが好きではないとのこと・・・で、おすすめなし。 


言水さん。

写真を、とお願いしたら、急遽うなだれてくださいました。
円盤に来たのは今日が初めてだそうです。
友人にカレー道場のことを聞いて、じゃあやるか、とエントリーされたそうです。
どうやら円盤よりカレー道場の方が有名になりつつあるようですね。
言水さんは、神保町で「路地と人」という多目的スペースを運営されています。

http://rojitohito.exblog.jp/

展示や書店、ライヴ、映画の上映など、いろんなことが行われるそうです。
円盤とも少し近い形態なんでしょうかね。
興味のある方はぜひ行ってみてください。
神保町はカレー屋も多いらしいですからね。

言水さんおすすめ⇒神保町 つかさ(雀荘だそうです)


・・・ぜえぜえ。
ぎっちりレポートしようと思うと、かなりの分量になりますね・・・


この上わたしのカレー奮闘とか、書いていいんだろうか。
一応、じゃ、かるーく。

出場を決めてからすぐカレーを作ったんです。
なんか、そば屋のカレーじゃないけど、あんなノリのやつがいいかなと、
豚コマときゃべつの、ほっとする感じのやつがいい、と。
きゃべつがくたっとして、ダシっぽい味がして、まろやかで・・・
と、頭の中では目指す味が完璧にシュミレーションできているのに、
いざ作ってみると全然できない!!

やっぱここは市販のルウとか使わず、カレー粉でやったろうじゃん!!
としょっぱなから変な意地見せたのがいけなかったらしい。
ルウではないカレー粉は、旨みやとろみがついてない分、
それを補うものが必要だということがあんまりわかっていなかったのですね。

なんだか奥行きのない、ぺなぺなしたカレーができてしまったのです。
翌日・翌々日になると、味がなじみ、きゃべつが煮崩れてとろみと化して
しっくりなじんだおいしいカレーになったのですが、
実戦に完成させて寝かせたカレーを持っていくのは、気候の問題もあり(勝負は6月だ)、
衛生的にも荷物の重さ的にも電車の中の匂い的にも、やだな、と思うので、
「円盤で完成させて、その場でおいしいカレー」でなければならない、と気づいたのでした。
試行錯誤、つづく。


※対戦で作ろうと思っているカレーは、ここに書いたものとは
ずいぶん違うものになっています。


カレー道場レポートがこんなにも押さえるべきツボが多いとは思わなかった。大変だ。
しかしまた来週。


第2回 2コの葛藤・そして潜入!!

どうやら好評いただいているようで嬉しい限り!少し調子に乗り気味の2コです。
それでは今回は、わたしがカレー道場に出場を決めたきっかけから書き始めたいと思います。

それはいつだったか忘れましたけど、結構な前のことです、円盤にわたしはいました、たぐちさんがカウンターの向こうから言うのです、


「カレー、どう?」

カレー。
この食べ物にとくべつな感情を抱いたことが、わたしにはありませんでした。
料理を意識的にするようになって8年くらいが経っていると思われますが、その間インドカレーを数回作ったり、きのこを山のように入れたカレーに一時期はまったり、野菜の水気だけで煮るカレーにはまったり、ということはあったものの、それは「カレーが好き」というのではなく、料理をおぼえていく一環としてのカレーであったと思います。
素材や隠し味をいろいろやりたくて試してみたことはあれど、スパイスやルウに集中的にこだわったことがなく、手順もだいたいで、てきとうで、それでおいしいからいいよねカレーって、というようなカレー。そして、肉親の悪口を書くのもなんですが、母の作るカレーがなんだかとってもおいしくない、という事情もあり(ごめんなさい)、カレーは子供のころから特に好きな食べ物ではなかったのです、ずっと。

なので、
「カレー、どう?」
と訊かれた時、カレーに対して退け腰であるわたしは、「こだわりの人には勝てないから無理です」と答えました。


円盤のカレー事情がいかほどハイレベルかということは、円盤ジャンボリー(年に2度、渋谷O-nestを2フロア3日間借り切って行われる、円盤のものすごいイベント。http://enban.web.fc2.com/enban_jamboree.html)で思い知っているからです。
2007年の夏ですからまだカレー道場の決勝戦ではなく、フードとしてカレーが出ていた日があって、どなたが作ったのかわかりませんが、これがすごくおいしかった!!
「スパイスの魔術が口から脳にめがけて花柄にスパークする、素敵な素敵なカレーだった。」とその時の日記には書いてあります。
そして2008年1月の第一回カレー道場決勝戦。スパイス押しの、マスタードシードが入ってパクチーが乗ったストイックめなチキンカレーと、まろやかながら塩気と旨みの効いたキノコカレーだったと記憶します。勝者はキノコカレーを作った中村元洋さん。しかし最後の最後までほんとうに迷う、非常〜〜〜〜にハイレベルなたたかいだったのです。

わたしがあれに出る?
こわいよ。こわいってばよ。あっさりがっさり負けちまうってばよ。
だってこだわりの人は何十種類ものスパイスを自分で煎ったり挽いたりブレンドしたりするんでしょ??ジャワカレーとかこくまろとか使わずにやるんでしょ??
わっかんねーよ、スパイス。
食べる人もそのスパイス具合をあーだこーだ言うんでございましょ??
こだわりのカレーの人って、なんかサブカル臭くてこわいし(超偏見)。

ジャンボリーではなくお店で行われているカレー道場予選にはその時まだ行ったことがなかったので、予選ビジョンをとばしていきなり円盤ジャンボリーで大量のカレーを作りぼっそり負ける、という恐怖ビジョンがわたしの脳内を占領しました。

いやだ。

円盤ジャンボリーで食べ物を出す、ということの大変さは、実は知っています。
フード担当をやらせてもらったことがあるからです。そば粉のおかずクレープを和風・洋風と2種類作って持ち込み、厨房で白菜と鶏肉のスープを煮ました。
200食は出るよ、と言われ、そば粉クレープを200枚焼いたあの2日間の徹夜は忘れられません(打ち上げで3日徹夜になった)。
食べ物でイベントに参加させてもらった中では円盤ジャンボリーが最大規模ですが、ニヒル牛カフェでの定食屋、円盤でのパスタパーティの前菜作りなど、どれも慣れないために大変な思いをしました。さらにそこに勝ち負けが加わり、そして負けたら・・・あな恐ろしや。歯の根も合わぬわ。

このようなビビリのわたしがなぜ出場を決めてしまったのか。

それは、やっぱりたぐちさんなのだ。
たぐちさんは、担任、課題をくれる担任なのです。
ビビリであるわたしに、「とにかくやれ!」と宿題を出してくれる、ありがたい担任。
毎年恒例・円盤年越しライヴは、エーツーの相方リーベが出られないので、
いつもソロライヴです。エーツーではなくライヴをするのは、わたしには恐怖に近いのです。
「来たらなんかやるよね」と、担任は言うのです。
円盤ジャンボリーの食べ物も、200食って聞いたとき、無理!と即座に思いました。
「アナーキーインザUKのカバーしかやらないイベントやるよ」と言われた時、
アナーキーインザUKを聴いたことはありませんでした。
大阪でライヴさせてもらったときも、むちゃくちゃな人形劇(恐ろしすぎて詳細はひとかけらも言えない)を一緒にやってくれと言われ、何言ってんのこの人!?と思いました。
でも、ぜんぶやりました。
結果は、ヒーヒー言いながらもぜんぶたのしかったのです。

たぐちさんの誘ってくれることには極力乗っていった方がいいんじゃないか、
たぐちさんが課題をくれることは実はすごい幸運なことなんじゃないか、
という思いが日に日に強くなっていき、またある日「カレー、どう?」と言われた時、
「ちょっと興味があります」と答えました。
話を聞いてみると、もんんのすごいこだわりの人もいれば、市販のルウを使ったりしてかなりラフに作る人もいて、キャンプで作ったような気楽で大胆なカレーや、ほっとする感じのおうちカレーみたいのが勝つこともあるという。
ほうほうほう。
わたしの個人的な好みで言えば、しょっぱめでご飯に合う、おかずっぽいカレーがいいのです。
そう言うと、そういうのも全然アリ、と担任は言うのです。
ほうほうほう!
そしてわたしは最近、スパイスやハーブに詳しくなりたいのです。

「・・・一度見学してから決めます。」

かくして、わたくし2コはカレー道場に赴くことと相成りました。

●3月2日 円盤カレー道場第3期1回戦第1戦
53235(ごみふみこ)vs 50R(いがらし)
誕生日だし、髪も切ったし、新しいことにチャレンジするのもいいかな、なんてOLのような
(超偏見超適当)気持ちでカレー道場に向かう。
この時はまだ出場するってはっきり心に決めてたわけではなかったし、まさかレポートを書くことになるとは全く夢にも思ってなかったので、ノートもデジカメもなくひたすら客としてカレーを食べました。その時のカレーを思い出すとこんな感じ。個人的な感想ですからね。味ってやつは。

53235さんのカレー:味噌カレー
具はじゃがいも・にんじん・まいたけなど。
甘酸っぱさと、発酵したものの風味を感じると思ったら味噌だったらしい。
「味噌屋の娘として味噌カレーにチャレンジしたい」というのが出場のきっかけとのこと。複雑な味わいでおいしかったが少しばらけた印象があったかな。

50Rさんのカレー:インド風カレー
ヨーグルトでマリネしたんじゃないかな、と思われるやわらかい鶏肉。
ココナツミルクが入ってまろやかで、甘・辛・しょっぱのバランスがとてもよく、米もジャスミンライスで、パクチーも乗っていて、大変好きなカレーだった。

結果は以下の通りで50Rさんの勝ち。


このカレー道場予選初体験がやたらたのしくてですね、何がそんなにたのしかったかと言うと、前回書いたような「ミスター味っ子」の世界があの空間に現前しているということ、場の熱気などもありますが、やっぱりものを食うことと飯作ることが好き、っていうことなんだろうと思います。
人の作ったカレーを食べて、ああこれはあれをこうしてるのかな、だったらあれをこうしてもおいしいかもしれない、わたしだったらここをこうするかな、と、自分の舌と経験を総動員して想像を巡らせることが、とても刺激的なのだと改めて感じたのです。

なんつっても相手はカレーなのであって、殺人鬼や力士や面接官や原子炉ではないのである。
カレーといったら、みんな大好き国民食なのである。
もんんんのすごいこだわっても、肩の力を抜きまくっても、できるのはカレー。
やりゃーいいじゃん、スパイスの勉強すりゃーいいじゃん。
料理は好きなんだから、がんばれば結構おいしいのできんじゃね?
負けたら負けたで、カレーが得意になるんだから損はないじゃん。

そんな自分内会議の上、終わった後たぐちさんのところに(たぶん)目をキラキラさせて駆け寄り、「・・・やりたい!」と言ったのです。そのままエントリーシートを書いたのです。就活しなかったので人生初のエントリーシートですよ!

・・・エントリーしちゃったああああ!!!!ぎゃーーーーー!!!!
高揚感に包まれてカレーのことで頭をいっぱいにしながら帰路に着きました。

その後のカレー奮闘については次回以降書きたいと思います。

自分の対決までは、偵察のためになるべくカレー道場に通おうと決めました。
ニヒル牛マガジンでレポートをしてくれ、という依頼が来る前にもう一度行きました。
今回はこの対戦について書き、終わりにしたいと思います。
次回はリアルタイムに少しでも追いつくよう、レポートメインでいきますよ!

●4月4日 第3期1回戦第5戦
中村元洋 vs  高橋薫
中村さんは第1期のチャンピオンにして第2期初戦敗退という極端な経歴の持ち主です。
高橋さんはカレー道場が始まってから毎回お客さんとして参加されている皆勤賞な方です。
そんな二人のカレーやいかに。
ちなみにこの日は35人くらいお客さんが来て、大満員でした。

中村さんのカレー:タイ風カレー
タケノコ・エリンギ・パプリカ・鶏肉の入った、ココナツミルクが効いたカレー。
しょっぱくて旨い。パクチー乗せるのがうれしい。

高橋さんのカレー:豆とキャベツのカレー
カレー道場初!らしい、ナンに添えるカレー。
豆の煮くずれた自然なとろみがついていてやさしい味わい。

結果は以下の通りで中村さんの圧勝。


中村さんのカレーは、前回自分が敗れた対戦相手の方のレシピを
自分なりにアレンジしたものだそうです。なんてやつ!!
しかし勝負を意識したカレーをびしっと作ってくるなあ、さすが元チャンピオンは。
「勝負を意識したカレー」については次回以降、わたしのカレー奮闘と併せて書きたいと思います。

そしてカレー道場のもうひとつの楽しみは、司会の菊池勇太さんの適当発言なのですが、
長くなるのでひとまずキクチの写真だけ載せて終わりたいと思います。
キクチについても次回書きます(知り合いなので扱いがぞんざいだ)。


カレー道場における公正の天秤をつかさどる聖なる司会。
そして何色にもカレー色にも染まらない派手な司会服。


ではまた来週!!来襲!!!


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