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  • 2017.06.09 Friday
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第一回 円盤カレー道場とは?

ニヒル牛マガジンをご覧の皆様初めまして?「2コ」と申します。
ニヒル牛には開店当初からお世話になっているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。歌って踊ってお菓子も配れるハイパーアイドルユニット「エーツー」として活動、ひとりで駄文をこねあげたコピー本や破廉恥な縫い物を作ったり、ごくたまにイベントで食べ物を作って食べてもらったりもします。

さて!この度わたしがこの枠を持たせていただいたのは、高円寺にある「円盤」というお店で行われている、狂気の沙汰のような熱い熱いイベント「円盤カレー道場」について皆様にお伝えするためであります!

●「円盤」というお店について。

「円盤」は、OZディスクというインディーズレーベルを主宰していた田口史人さん(以下たぐちさん。なんとなくひらがなでたぐちさん。)が2003年に高円寺で始めたお店です。
以下、店長たぐちさんによる円盤の紹介文。

  「円盤」は特定の営業形態を持たない"喫茶店"であり"CDショップ"であり
   "イベントスペース"である特殊空間として毎日営業しております。 
   円盤限定のオリジナル商品を中心に、自主制作盤、中古レコード、
    中古CD、古本、Tシャツ、グッズなども扱っております。 
     そして一番の特徴は、全ての商品が「作った人が自分で納品してくれたもの」
     しか置いていないということです。

円盤HP:http://enban.web.fc2.com/

つまりですね、森の動物が泉にぞろぞろ集まってくるように、いろんなひとがCDやTシャツやDVDをこさえてぶら下げてたぐちさんの元にやってきて、また、ギターやベースやマラカスや炊飯器や花束を持って集まっては歌ったりうなったりしていくわけです。
エーツーも音源やDVDを置かせてもらい、ライヴに呼んでもらい、
お世話になりっぱなしのお店です。


●たぐちさんというひと 


たぐちさん。ちょっとしたおじいちゃんのようですが誰より恐ろしいです。


たぐちさんは、自分にノルマを課すのが好きです。
学生時代、週に2回?は音楽雑誌にレビューを投稿することを決め、それが編集者の目に留まり在学中に音楽ライターとしてデビュー、大学は「図書館のレコード全部聴いてから」やめ、OZディスクを立ち上げてからの活動では1年間毎日カセットテープで新作を発表するプロジェクト(このために仕事を断り続け、借金まみれになったとのこと)など、わたしが知っている話だけでもこうなのですから、挙げていったらきりがないと思います。
円盤のオリジナル商品のリリースの多さ、商品のほぼ全てについた紹介文などからも、単に「マメな性格」というのではない壮絶さ、見えない敵に向かってたたかいを挑んでいるのではないかといった凄みが感じられます。
ずぼら極まりないわたしなどは、「ああ、こういうひとが成功するんだなあ」とぼんやり見上げるばかりです。



●そこで「カレー道場」なのだ 


たぐちさんはべらぼーにカレーが好きです。やはり「自分にノルマ」的な勢いで、各地でカレーを食べまくっているようです。そして意味のないたたかいが好きです。
なぜカレー道場を始めたんですか、と訊いたところ、「周りにカレーが得意だという人が多いから、じゃあどっちのカレーが旨いのかカタつけようじゃねえか、ってことになって。あとそーすれば俺がいろんなカレーをタダで食えるなと思って」というザ・たぐちさんな答えが返ってきました。
そう、円盤カレー道場はわけもなく、狂ったように熱い、そしてシビアなたたかいの場なのです。お客さんにとっては、カレーを食べて投票して帰るという、ごくシンプルな娯楽であるという点も見逃せません。
たぐちさんはこうも言っていました。

「なんかみんな遊び場を求めてるのかなって。ふらっと来てちょっとしゃべって帰る、みたいな。だから音楽をずっと座って長いこと聴くよりも、ぱっと来てわーっとカレーを食べておしゃべりして帰るみたいなスタイルの方が来やすいんだろうなと。でも予想外にみんな本気で、人気イベントになっちゃって、お客さん来すぎて俺のカレーがない日がある!!冗談じゃないよ!!客はあんまり来るな!!」 

・・・いい話風に始まったのに煩悩全開になってましたが確かに、円盤での平日の音楽イベントとかより全然お客さんが多い日もあり、「みんな音楽よりカレーなの?」と思うこともあったり。


●ルールせつめい


毎回2名の出場者がカレーを作り、どちらが作ったのかわからないようにしてお客さんに食べてもらう。お客さんには入場時にコインが渡される。カレー皿には赤と緑のシールが貼ってあり、おいしいと思った方の色のボックスにコインを入れて投票。
勝者はその日のギャラを総取りできる。
勝負は1年をかけてトーナメント式で行われ、決勝戦は渋谷のO-nestで開催される「円盤ジャンボリー」内で執り行われる。優勝者には賞金10万円が与えられる。



2つに分かれたカレー皿に、赤と緑のシールが貼ってある。



投票箱。たぐちさんのカレーコレクションより。中に赤と緑のボックスが入っています。


さあ!さあさあ!どうですよ、この楽しげな香りは。
「ミスター味っ子」の世界じゃないすか、「どっちの料理ショー」じゃないすか、
あーた普通に生活しててミスター味っ子やったことあるか!?できる可能性あんのか!?
(もうちゃんとした文書くの疲れたんで、思いのままに書かせていただきます)
円盤にはあるんだよ、ミスター味っ子が!どっちの料理ショーが!
読んだことないけど包丁人味平が!
そして素晴らしいことに、このエキサイティングでシンプルな祭り(出る人には道場だけど来る人には完全に祭りだと思う)に、たった千円で参加できるんですよ!
円盤のチャージは、音楽イベントもたいがい千円です。千円で、ドリンク代込みなんですよ。
それでもってカレー道場は1ドリンク+2カレーなわけですよ!!なんじゃこのお得感!!
そりゃ人来るわ。


・・・というわけで、どうですか。もう行きたくなったでしょう。
ご安心ください。なんと、円盤カレー道場は週に1回開催されているのです。
アホか!!なんという頻度なのだ。なんというたたかいなんだこれは。
そして開始時間が20:00〜20:30と、遅めの時間なので会社帰りでもカレーが食べられます。


●「遊び」ということについて 

カレー道場を始めたきっかけのところでたぐちさんは「遊び場の提供」ということを言っていました。この考え方がとても素敵だなあと思うのです。
あそんでくらしたい。怠けたいということではなく(わたしはそれもあるけど)、遊戯の中でしか感じられない、得られない充実した高揚感や純度の高いよろこび、腰が抜けるようなくだらなさ、そこに無上の価値を見出すたのしさなんかを、いつも自分の中に持っていたいとつよく感じるのです。
ニヒル牛や石川(浩司)さんの周りに集まってくるひとたちも、円盤に集まってくるひとたちも、似たような思いをいだいているのではないかと勝手に思っています。
無論、エーツーも「真剣極まりない遊び」としての「仕事」だと捉えています。

それでですね、たぐちさんは「真剣にやってこその遊び」を妨げる、あるものの撲滅に心を砕いています。


それは「ともだち票」。


ともだちがカレー道場に出るので食べに行く。ともだちだから、ともだちに投票して帰る。
これじゃ遊びじゃないんじゃ!!

わたしと、偵察に来ていたアコさん(ニヒル牛マガジン「西荻イン&アウト」連載予定)は、
「そんな人ホントにいるの!?全然おもしろくないじゃん!ともだちが出るから行くのであっても、万が一ともだちのカレーがどっちのか判っても、絶対おいしいと思った方に入れるよねえ」とギャーギャー騒ぎましたが、勝ち上がってくるとそういうことが結構あるらしいのです。
「ちゃんとやるから遊びなのにさー」とこぼすたぐちさん。
「ともだち票」をなくすために黒幕を張ってカレー作製シーンを見えないようにしたり、勝者は勝負ごとに毎回違うカレーを作るというルールを設定したりと、「遊び」を成立させるために日夜たたかっているそうです。

ですから、カレー道場に行かれる方はくれぐれも、己の舌のみに票を委ねてくださいね。

では次回は、実際のカレー道場レポートと、わたし2コが出場を決めるまでの話を書きたいと思います。よろしくお願いします!


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